心穏やかに生きて行く方法は、とてもシンプルです。
それは、「心の声をよく聴いてそれに従う」ということ。
ところが、これが出来ていない人が多いのです。
その理由について書いてみます。
心の声が聴こえない
子どものころから心の声を聴こうとしてこなかった人は、心の声を聴きなさいと言われても、どうやって聞いて良いのかがわからないのです。
小さいころは心の声が良く聞こえていたはずなのに、それに従って行動するとひどく怒られた経験があったり、「甘えだ!」と罵られたり、「やりたくないことができるようになることが、大人になるということだ」などと教育されたり、そういうことが重なっていった結果、「自分がどうしたいと思っているかなどと考えないほうが良い」と思うようになっていきます。
人生の正解と言われるような「普通の価値観」に合わせたり、「周りの人たちの行動に合わせたり(みんながやっているから)」、周りの期待に応えるように求められるがままに行動するようになっていくと、心の声を無視したり、聴こえているのに聞こえないふりをしたりするようになります。
こうして、自分の心が本当は何を望んでいるのかがわからなくなってしまうのです。
いったい自分は何を望んでいるのか
世間一般の価値観ではなく、周りの評価は関係なく、自分の心が求めているものは何かについて思いをはせる時間を作って欲しいのです。
それを今すぐ実現できなくても良いのです。
周りの意見など気にする必要もない。
荒唐無稽だと思われていいのです。
自分は、本当はどんな状態を望んでいるのか。
それを知っておくことは、満足のいく人生を送る上でとても大切なことなのです。
なぜなら、そういう状態にならなければ、心は満足しないからです。
つまり、それがゴールなのです。
ゴールがどこにあるのかを知らなければ、どこに向かっていいのかがわかりませんよね。
苦しいのはゴールに向かっていないから
もし、生きづらさを感じているなら、それはゴールに向かって歩いていないからです。
今歩いている人生が、自分の本当の人生だと感じられていない。
今いる自分の居場所が、本当の居場所だと思えていない。
いろんな条件を頭で考えて、頭では納得して今の道を歩いているはずなのに、心が納得していないのです。
心が納得していないから、心が苦しんでいるのです。
本当のゴールを見極めよう
現代は情報化社会ですから、いろんな情報に振り回されて、余計に自分の心の声を聴くのが難しくなっています。雑音が多すぎるのです。
外部の情報を遮断して、自分の心と向き合ってください。
聴こえなくなってしまった小さな声を感じられるようになってください。
自分一人で出来なければ、コーチがカウンセラーを付けてみましょう。
コーチやカウンセラーとの対話を重ねることによって、自分の心の声を聴くことができるようになってきます。
そうやって、自分のゴールを見つけてましょう。
現在の延長線上に無くても良い
本当のゴールは、過去から現在までの延長線上に無いかもしれません。
なぜなら、今まではゴールが見えずに歩いてきたからです。
間違えた方向にどんどん来てしまった可能性があるのです。
しかし、人生はいつでも変えることができます。
未来は、過去とつながっていなくても良いのです。
どこかで突然不連続が起こっても良いのです。
それが人生というものです。
今からでも遅くはありません。
死ぬまでにどれくらいの時間が残っているかわかりませんが、本物のゴールに向かって歩き出すことが大切なのです。
たとえ、道半ばで倒れたとしても、そこに向かっている人生は、ゴールがわからずにさまよっている人生よりもはるかに充実しているからです。
心穏やかに生きて行くには、本物のゴールに向かって歩くことが大切なのです。
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