僕たちは「ちゃんとしなければいけない」という呪いをかけられている

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僕は、整体師歴20年、心理カウンセラー歴5年になる。
そんな僕の経験から言って、人はいつもいつも絶好調ということはあり得ないし、ミスをするものだし、怠けたいと思うものだ、ということを知っている。

そういうものなんだから、そもそも完璧になるなんて不可能なんだと思うんだ。

でも、ちょっと体調を崩したり、ミスをしたり、サボりたくなったりする自分を責めて、苦しむ人がいるんだよね。
僕たちは機械じゃないし、生身の人間としては当たり前のことなんだけれど、それを許せない人たちがいるんだ。

小さいころにかけられた呪い

なんでこんなことになったのかというと、僕たちは小さいころから「ちゃんとしなければいけない」という呪いをかけられているからじゃないかなあって思うんだ。

うっかり忘れものをすると怒られるし、宿題をやりたくないと言うと怒られるし、テストでミスをすると怒られる。
親や大人の考えと違うことをすると怒られる。

それで、ちゃんとした大人になりなさいと言われるんだよね。
いや、「そう言っているあなた(親や先生)だって、ちゃんとしているんですか?」って話なんだけど、大人は自分のことを棚に上げて、子どもにはちゃんとした大人になることを要求するんだよね。

それを指摘すると、切れ気味に「私みたいになって欲しくないから言っているの!」とか言われちゃうんだよなあ。理不尽だよね。

それで、言うに事欠いて「ちゃんとしないと社会で生きていけないよ」などと脅すわけだよ。
いやいやいやいや、「あなたはちゃんと生きていないんですか?」って言いたいよね。

大丈夫なんだよ。
みんな、なんだかんだ言ってそれなり生きていけてるんだから。
ちゃんとしていなくなって、ミスをしたって、たまにサボったって、ちゃんとした大人じゃなくたって、それなりに生きているじゃないか。

子どもをコントロールするために脅す人たち

子育てをしているとつくづく思うんだけれど、子どもの相手をするというのは、自分の時間を奪われるってことなんだよね。

だから、なるべくスムースに事を運びたいわけ。
時間をエネルギーを最小限にして、自分のやりたいことをやりたいわけ。
計画通りに進めたいわけよ。

ところが、子どもはそんなことをお構いなしだから、自分のやりたいことをやったり、大人の手を煩わせるようなことをするわけよ。
いたずらしたり、泣いたり、宿題をやらなかったり、片付けをしなかったり。

そんな、言うことを聞かない子どもをコントロールするために、親や大人は様々なテクニックを使うわけだ。
その中に、「脅す」というのがある。

「早く寝ないとお化けが出るよ。」
「大人しくしないと、警察がきて連れていかれちゃうよ。」
という類のものから始まって、
「勉強しないと、将来、仕事に就けなくて大変なことになるよ。」
「ちゃんとした大人にならないと、社会で生きていけないよ。」
「勉強しないと、将来苦労するよ。」
などという脅しにつながる。

これね、相当意識していないと、ついやっちゃうんだよ。
僕も、4人の子どもを育てているから、身に覚えがあるんだけどね。

脅しが呪いの言葉になる

この脅しが、子どもたちの記憶に粘りついて、呪いの言葉になるんだよね。

ちゃんとしないと生きていけない。
だから、ちゃんとしなければ。

少々、身体が辛くてもさぼってはいけない。
ミスをしてはいけない。
一度決めたことは最後までやり遂げなければいけない。
その日の気分によって、態度を変えてはいけない。

そして、それが出来ない自分はダメな奴だ。
何をやっても中途半端な自分は、価値のない人間だ。
こんな人間は、社会ではやっていけない。
きっと周りの人たちは、自分のことをダメな奴だと思っているに違いない。

こんな風に、自信を失っている人は多い。

子どもをちゃんとした大人に育てようとすると、自信のない大人になる可能性が高い。
これはとても、危険なことだと思う。

ちゃんとしようと思わなくていい

最初に述べたように、僕たちは生身の人間であって機械ではない。
だから、調子が良い日も悪い日もある。
気分が乗らない日も、ミスをする日も、サボりたい日もある。

それが当たり前なんだよ。
だからさ、いつもちゃんとしていなくていいんだよ。

ちゃんとしていない自分を認めてあげよう。
そして、自分にかかった呪いを解いてあげよう。

いま、ちゃんと生きていて、この僕のブログを読んでいるんだから、それでいいじゃないか。

世の中の人は、みんなちゃんとしていないよ。
ちゃんといてない人も、ちゃんと生きているよ。
ちゃんとしていない、多種多様な人たちが作っているのが社会というものなんだよ。

とういうことは、ちゃんとしていなくてもいいんだし、ちゃんとしていない人でもちゃんと居場所があるのが社会なんだよ。

ちゃんと、ちゃんと、としつこいけど(笑)

まとめ

僕たちは、生身の人間だよ。
いつもいつも、ちゃんとしているなんて無理だよ。

そういう自分を受け入れて、それでいいって許してあげよう。
それだけで、生きるのが楽になるよ。

調子が悪い日も、気分が乗らない日も、落ち込む日もあるのが人間なんだ。
そんな日もあるよ。

それでいいじゃないか。

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