不安とは何か-不安に対処しながら幸せに生きる方法

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人間の悩み事ことは、大きく分けると三つしかないと、私は常々思っています。
その三つとは、

1,人間関係
2,過去の後悔
3,将来の不安

です。

そして、これらの問題を考える時に、もう一つの視点が役に立ちます。
それは、自分で変えることができるかどうか、という視点です。

不安は現実ではない

人間関係は、相手のあることですから、自分だけの努力で変えることは難しい。
相手を自分の意のままにコントロールすることは不可能だからです。
「自分を変えることはできるが、相手を変えることはできない」という前提で考える必要があります。

過去の後悔については、これはもう過去のことですから、変えることは不可能です。
「覆水盆に返らず」という言葉があります。
過去をやり直すことはできない、と、あきらめて受け入れるしかありません。
諦めて受け入れて、そのうえで「過去の経験をいかにして未来につなげるか」と考えるしかありません。
過去の後悔も、未来の糧とすることで、意味のあるものにすることができます。

将来の不安に関しては、上の二つとはちょっと性格が違います。
どこが違うかと言えば、将来のことですから「まだ現実に起こっていないこと」だからです。
これはどういうことかというと、「自分の頭の中だけで完結している悩み」だということです。

不安とは危険察知能力

不安の本質は「危険察知能力」です。

この先にどんな危険が潜んでいるかを事前に知っておくことは、私たちが生きて行く上でとても重要なことです。動物としての運動能力に劣る人間が、野生の厳しい環境の中で生き延びることができたのは、この能力が高かったからかもしれません。

したがって、将来に不安を感じる、というのは、人間としての本能的な能力である可能性があります。
したがって、これは不要なものではなく、必要なものなのです。

不安にも適量がある

問題なのは、常に不安を感じ続けていることで、生活に支障をきたしたり、幸せを感じられなくなってしまうことです。
言い換えれば、「過剰な不安」「不適切な不安」が問題だということです。
不安にも「適量」がある、「適切な不安」というものがあるのです。

情報が不足していると不安が大きくなる

何が不安なのかと言えば、「わからないこと」が不安なのです。
つまり、漠然とした不安、対処法がわからない不安、状況がわからない不安が大きいということです。
したがって、過大な不安を適量の不安にまで軽減させるためには、状況を把握して具体的な情報を収集することが大切になってきます。

不安を具体化する

人々の悩み事を聴いていると「漠然とした不安」を訴える人が沢山います。
何が不安なのかと聴いても、「特に具体的な不安はないのだけれど、不安感に苛まれている」と答えるのです。

しかし、これは不安を具体化できてないだけであって、自分との対話を進めていく中で、自分がどんなことを不安だと思っているのかが明らかになっていきます。

不安が具体化することによって、その不安に対する対処法を検討することができるようになります。

具体的な不安に対する対処法

具体的な不安に対しては、以下のような検討をすることができるようになります。

1,予防方法
2,最悪の事態になった時の対処法
3,その不安が起こる確率

予防方法がわかれば、事前にいろいろな対策を講じることができます。
最悪の場合にどのような対処をすればよいのかを事前に知っておくことで、パニックにならずに冷静に対処できるようになります。
また、その不安な状態が起こる確率(正確な数値である必要はありません)がわかれば、どの程度覚悟をしておけばよいかがわかり、「適量」の不安に収めることができるようになります。

現代は、情報化社会なので、予防方法や対処法については、調べればたくさんの方法が出てきます。
問題は、不安を煽るような情報もたくさん集まってしまう、ということです。
なぜなら、「不安を煽ることによって商売をしようとしている人たち」が多数いるからです。
不安を煽り、それを解消するサービスで儲けようとしている人たちは沢山いるので、気を付けたほうが良いですね。

その不安を解消するために、確率を考えることが必要になります。
確率で考え、客観的事実にをもとにして、冷静に判断することが求められます。

不安は自分の頭の中だけに存在している

先にも書きましたが、不安とは自分の頭の中に存在しているもので、現実の問題ではありません。
「妄想」とも言えるかもしれません。

ですから、自分でコントロールできる悩み事である、とも言えます。
要するに、対処可能な悩み事なのです。

覚悟を決めることが必要

冷静に客観的に対処したら、最後は「そうなったらそうなった時のことだ」と、ある意味で「開き直る」「諦める」「受け入れる」「覚悟を決める」ことが必要です。

100%、完全に予防することは不可能です。
最悪の事態が起こる可能性をゼロにするのは難しいかもしれません。
その時に必要なのは「覚悟」です。

それさえできていれば、不安が必要以上に大きくなって、幸せを感じられないくらいになってしまうことは避けることができるでしょう。

まだ起こっていない、現実になっていない不安に気を取られて、目の前にある現実の幸せを感じられないようになってしまったのでは本末転倒です。
幸せな人生を送るには、それなりの「覚悟」が必要なのです。

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