世の中には健康情報が溢れかえっています。
あまりにも情報が多いので、逆にどうすればよいのかわからない、という方も多いでしょう。
私は、人間の身体や健康に興味を持つようになったのは大学4年生の頃のこと。
かれこれ35年くらい前の話です。
そして、整体師となって、健康業界で働くようになってから23年。
この間ずっと、人の健康について考えてきました。
現在では、心の健康についても学んでおり、心理カウンセラーとして活動を始めてから7年目になります。
心と身体は表裏一体で、影響しあっているので完全に分けることはできないのですが、思考を整理するために、便宜的に分けて考えることも致し方ないかと思います。
そこで、この記事では、身体の健康について考えてみたいと思います。
身体の健康を支える三要素
世の中にあふれる健康情報ですが、それを整理していくと、三つの要素に分類することができます。
つまり、身体の健康を保つために必要なことは三つだけ、ということです。
三つぐらいなら、覚えることも実践することも容易なのではないでしょうか。
その三つとは、
- 運動
- 栄養
- 休養
です。
忙しい現代人は、この三つすべてにおいて、不十分な人が多いのではないかと思います。
運動
人間の生理について少しでもかじってみればわかることですが、人間の身体は動くことが前提のつくりになっています。
なぜなら、人間は動物だからです。
身体を動かして移動し、獲物を捕まえたり、食べ物を集めて生活するのが基本だからです。
ホモサピエンスが地上に現れたのが、約50万年前と考えられています。
50万年前は、狩猟採集が生活の基本的なスタイルでした。
また、周りには危険な捕食者がうろつく中で、自分の身を守りながら獲物を捕って生活していたわけですがから、動かないわけにいかなかったのです。
そういう生活が、農耕が始まる約1万年前まで続いていたわけです。
農耕が始まってからも、肉体労働が基本だった状況には変わりありませんでした。
産業革命と同時にエネルギー革命が起こり、便利な機械が次々に発明されて、多くの人が肉体労働から解放されたのは、ここ2,30年の話です。
もちろん今でも肉体労働は人間の生活の基本です。
そんな私たちの身体は、動くことが前提のつくりになっているのです。
にもかかわらず、現代人には、朝から晩まで机の前から離れないという人も少なくありません。
動くことが前提のつくりになっているのにもかかわらず、動かないでいるというのは、身体がうまく機能しなくなっても無理はありません。
身体を動かす機会が少なくなってしまった現代人にとって、意識的に身体を動かすということは、身体を健やかに保つ上ではとても重要なことなのです。
栄養
多くの人にとって、食事は「エネルギー補給」というイメージが強いのではないでしょうか。まるで、車にガソリンを補給するかのようなものですね。
しかし、動物にとっての食事は、エネルギー補給以外にも「身体の材料になるものを摂取する」という役割があります。
車に例えると、エンジンオイルもバッテリーのメンテナンスも、老朽化して部品の交換も、すべて食事で賄っていると言っても良いかもしれませんね。
車を最高の状態に保とうとしたら、ガソリンだけを入れているだけでは不十分であるということがわかると思います。
人間にとっての食事は、身体の材料を補給するという大切な役割があります。
良い身体を作ろうと思えば、良い材料を補給し続ける必要があります。
忙しさにかまけて、菓子パンやハンバーガーやカップラーメンなどのファストフードばかりで良いわけがありません。
それで良い身体が作れるはずが無いのです。
休養
人間の身体は生身の身体ですから、活動すれば疲労します。
疲労しない身体を手に入れることは不可能です。
車ですら、きちんと休ませてメンテナンスをしなければ、すぐに壊れてしまうでしょう。
生き物ですからなおのこと、休養を取ったりメンテナンスをするのは当たり前のことですよね。
それを、「長時間稼働することが良い事である」という価値観のもと、身体を酷使することが良い事であるはずがありません。
車であれば、部品が壊れればその部品だけ新品に交換することは可能ですが、身体はそういうわけにはいきません。
私たちの身体は、一度壊れてもそれを使い続けるしかないのです。
ですから、大切に大切に、丁寧にメンテナンスをしながら使い続けるしかないのです。
まとめ
人間の身体を健やかに保つために必要なことについて書きました。
以上のように、運動、栄養、休養の三つしかないのですから、ぜひ、日々の生活の中で意識していきたいものですね。
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