「怒り」という感情について

仮面をつけた主婦 人生の学校
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昨日のこと、毎月一回開催しているオンラインセミナー「人生の学校」を開催しました。
昨日のテーマは「怒り」

「怒り」という感情は、人間だけではなくて動物においてもとても重要な感情です。
自分の身を守るためには、時には戦わなければいけない場面に出くわします。
この時に、身体が戦いモードに入るために必要な感情が「怒り」であると言ってよいではないでしょうか。

怒りは強烈な身体反応が出る

怒りを感じると、心拍数が急激に上昇し、血圧も上昇し、体中にエネルギーが満ち溢れます。これは戦闘モードに入るために交感神経にスイッチが入った状態です。
戦闘しなければいけない場面では、時間的に悠長なことは言っていられないので、ほぼ瞬時にこのような状態になります。

これは、戦うためには必要なことなのですが、人間社会においてもとても厄介なことになる場合があります。頭に血が上って、冷静な判断力を失い、つい暴言を吐いたり、暴力をふるったり、モノを壊したりしてしまうかもしれません。
その結果、信頼を失ったり、人間関係が壊れたり、誰かを傷つけたり、最悪の場合犯罪者になってしまうかもしれません。

こういう事態にならないように、この強烈な身体反応をコントロールする必要があります。それが、アンガーマネジメントです。

怒りは2次感情

心理学では、怒りは2次感情と言われます。怒りの原因になる感情が根底にあって、そこにある刺激が入ることによって怒りという感情が生起されるからです。

このメカニズムを説明するために、怒りの氷山モデルというものがあります。

この図のように、怒りとして表面出ているのはほんの一部で、水面下に様々な感情が隠れいてるというモデルです。

例えば、焦りや不安などあるところへ、とある理不尽な要求などをされた場合など、普段であれば笑って流せるようなことでもつい「怒り」のスイッチが入ってしまうようなことがあります。

疲労、過去のトラウマ、後悔、自己嫌悪なども場合もあるかもしれません。
水面下に隠れている感情はなかなか自覚しにくいので、怒りを理解することが難しいのです。

アドラー心理学の「怒り」の目的

心理学者のアルフレッド・アドラーによると、怒りには目的があり、その目的は次の四つだと述べています。

1,支配
 相手を自分の思いどおりに動かしたいとき

2,主導権争いで優位に立つこと
 交渉などで相手よりも優位に立ちたいとき

3,権利擁護
 誰かに自分の権利・立場を奪われそうになったとき

4,正義感の発揮
 正しい(と自分が思っている)ことを教えてやりたいとき

怒りをあらわにすることによって、自分の主張を通し、相手をコントロールしようとするのです。

正義の鉄槌は癖になる

怒りは脳の報酬系を刺激することがわかっています。
つまり、怒りは気持ちが良いのです。
フラストレーションを解消できるのです。
気持ちが良いので依存する人が出てきます。
特に、正義の鉄槌は、「自分が正しくて相手が間違えている」ということを相手にのませる行為なので、自分が正義のヒーローにでもなったような気持ちよさを感じるのです。

SNSなどで、不祥事を起こした人を一斉に攻撃する人たちがいるのはこのためです。
自分のフラストレーションを、間違いを犯した人を叩くことによって解消しているのです。

アンガーマネジメント

では、この怒りの感情とどう付き合えばよいのでしょうか。
私が考えるアンガーマネジメントの方法は以下の通りです。

1,怒りの感情は悪いことではない

怒りという感情は、とても基本的な感情なので、怒りを感じること自体は悪いことではありません。
それ自体に罪悪感を感じる必要はありません。
自分が怒りを感じていることをしっかりと自覚しておく必要があります。

2,冷静さを失わないために6秒耐える

冷静さを失って、暴言を吐いたり暴力を振るったりしないように、最初の激しい身体反応をやり過ごす必要があります。この身体反応は、数秒から数十秒で収まることがわかっています。
ここを耐えるために、場所を変えて気分を変えたり、深呼吸をしたり、ゆっくりと数を数えたり、という方法が紹介されています。どの方法が良いかは人によって違うので、自分が良いと思われる方法を使ってみてください。

3,隠れた感情に気づく

怒りは二次感情ですので、怒りの陰に隠れている一次感情に気づくことが大切です。
そのうえで、別の解釈や別の見方があるかどうか、柔軟に検討する必要があります。
ここに気づくことができれば、怒りという感情が収まる可能性もあります。

4,本当の問題は何かを考える

一次感情に気づいき、冷静に判断したうえで、それでもやはり「怒り」が消えない場合、その怒りを解消するための本当の問題は何かを考え、その「怒りの矛先」を向けるべき場所がどこなのかを特定する必要があります。
これをやらなければ、問題を本質的に解消することが難しく、余計な軋轢を生んでしまうことになります。

「怒り」は自分が戦う必要があることを示しています。
しかし、戦う相手を間違えてはいけないのです。

5,怒りをどのように表現すればよいかを考える

問題の本質と、戦うべき相手がわかれば、あとは怒りを表現するだけです。
どのように表現すればこの問題を解決できるのか。
その方法を冷静に検討する必要があります。

まとめ

怒りは人間の持つ基本的な感情のひとつであり、自分を守るために必要なものなのです。
しかし、現代社会では、怒りの表し方によっては信頼を失ってしまうことがあり、注意が必要です。

ぜひ、冷静に対処できるようになりたいものですね。

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