ひさしぶりに本の話を。
今日紹介するのは、スタンフォード大学の心理学者、ケーリー・マクゴニガル氏の著書、「スタンフォード式人生を変える運動の科学」という本。
今回の本もそう。
僕は、健康を作るには三つの基本が必要で、それを「健康を支える3本柱」と呼んでいる。
その三本柱は、
- 運動
- 栄養
- 休養
だけど、栄養と休養はわかるけど、「運動ってしなくても生きていけるんじゃない?」って思っている人が結構いるような気がする。
でも、僕の経験から言って、運動をしない人が健康になれることはない、と考えているんだ。
その理由が、最近の研究からどんどん明らかになってきている。
人間は動くように設計されている
子どもを育てた経験がある人ならおそらくわかると思うんだけれど、子どもって、絶えず動いているよね。
そして、身体を動かすことが楽しくてしょうがない、という顔をしている。
ホモサピエンスは狩猟採集によって生計を立てていたわけだから、捕食者という側面もある。
捕食者としてのホモサピエンスは、とにかく、持久力が優れていたことがわかっている。
とにかく、狙った獲物をとことん追いかけていくんだ。
そして、獲物が弱ったところを捕獲する。
獲物からすればたまったものではない。
どこまでも集団で追いかけてくるんだから、一度狙われたらこんなに厄介な相手はいない。
この本が明らかにしたのは、運動することが身体にとっていろいろな良いことを引き起こす、という事実だ。
特に、メンタルに及ぼす影響の大きさについての記述が多い。
身体を動かすと気持ちよくなる。
その気持ちよさ、高揚感、仲間との連帯感、集中力のアップ、不安の軽減。
色々なメリットがあることが研究で明らかになったというのだ。
本能に従って動くようにできている
人間は大脳が発達しているので、本能的に動くように設計されている、などと考えたことは無いと思う。
しかし、何万年も前のご先祖様は、現代のような知識を持っているわけではないでの、その、本能の部分を大切にしていたのではないかと思う。
運動をすると気持ちがいい。
高揚感や幸福感や、仲間との連帯感が高まることを知っていた。
だから動く、走る、獲物を追いかける。
仕事として仕方なくやるのではなくて、それが楽しいから、嬉しいからやる。
なぜなら、身体がそういう風にプログラムされているからだ。
なぜ多くの人がスポーツを楽しんでいるのか
健康のために運動をしなさいと、僕もクライアントに指導することがあるけれど、考えてみればこれはおかしな指導だと思っている。
そもそも、身体を動かすということは、気持ちがいいから動かすんだ。
健康のために動かすわけじゃない。
現代人でも、特に仕事でもないのに、スポーツを楽しんでいる人は沢山いる。
彼らはなぜ、スポーツをするのかと言えば、それは楽しいからだ。
楽しい以外にも、いろいろなメリットが感じられるからだ。
うつ病にも効果的
この本の中には、運動がうつ病などの精神疾患に効果的であるということが紹介されている。
しかも、運動の種類によらず、とにかく筋肉を動かすことによって、筋肉から「希望の分子」と呼ばれる物質が分泌されることが分かったとのこと。
身体を動かすごとに、将来に対しての希望が芽生えるのだ。
こんなにすごい効果があるのだから、運動をしない手はない。
まとめ
健康的で幸せな人生を歩きたければ、ぜひ、日常の生活の中に運動を取り入れてほしいと思う。
その理由が知りたければ、この本を手に取って読んで欲しい。
僕が言いたかったことが、たくさん書いてあって、「我が意を得たり」という気分になった。
気になる人は、ぜひ読んでね!
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