みんなと同じでなければ安心できない。
それは、人間に染みついた本能的な心理だと思う。
人間は、非力な動物、早く走れないし木登りも下手。
そんな人類が生き延びるためにとった戦略は、集団で行動すること。
言葉を使って意思の疎通を図り、役割分担をして集団を守る。
それが人類の生存戦略。
だから、みんなと違う行動をすることがとても怖い。
周りの人たちを見て同じように行動することが、安全である確率は高い。
単独行動は危険がいっぱいなのだ。
これはもう、本能の領域だ。
でも、それは没個性とは違うということを忘れてはいけない。
人それぞれ、得意なことが違う。
人間の集団が強いのは、それぞれの強みを生かした役割分担がある事だ。
一人の人間で荷はできないことが、チームとして動くことでできるようになる。
つまり、団体戦なのだ。
自分の特性を良く知り、自分が集団に貢献できるようになることが大切。
そして、集団をまとめるリーダーは、それぞれの特性を生かした役割を与えることが仕事だ。
こうやって、生き延びることができた者たちの子孫が私たちなのだ。
その戦いは今も続いていると言っていいだろう。
だから、何もかも他人と同じではダメなんだ。
自分の良さを認め、それを生かすことができる環境に身を置くことが大切だ。
社会に貢献するということは、そういうことだと思う。
この地球上に、自分と同じ人間はいない。
みんな違うから、面白いし、違うからこそ一人でできないことができるようになる。
みんなと同じ行動をとることは安心できるかもしれないけれど、
本当は、違うことを認めあうことのほうが、集団としての人類が強くなれるんじゃないかな。
違いを認め、それを楽しむ。
豊かな人生って、そこから生まれるような気がする。
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