昨日、毎月開催しているオンラインイベント「人生の学校」の第12回目を開催しました。
昨日のテーマは「親子関係」。
カウンセラーとしてメンタルを病んでいる人たちの話を聴くとき、必ず気になるのは「成育歴」です。
どの様な家庭で育ったのか、という問題は気になります。
子どもの人生にとって親の影響力は計り知れません。
その影響が大きすぎて、生きづらさを感じている人はとても多いのです。
そんな親子関係について考えてみるということをやってみたわけです。
今回のテーマはとても大変でした。
様々な問題がありすぎて、語りつくせない感じだった。
話の内容もまとまらず、ただ、思いついたことを並べただけのようになってしまったのではないかと思っています。
子どもが人生の最初に接する大人が親
人間は、未熟な状態で生まれてきます。
生きる能力がない状態、と言っていいかもしれません。
自分で食事を摂ることも、排せつの処理をすることも、寝返りさえもできない。
そして、そのすべてを親(養育者)にゆだねるのです。
そして、人生の基礎を親に教わります。
人生観や社会観、仕事観と言った価値観。
人間関係を構築するスタイル。
また親が自分に接する態度から、自分の価値を判断します。
つまり、セルフイメージを作り上げるわけです。
こういうこと、一つ一つが、人生に大きな影響を与えます。
虐待と躾(しつけ)の境目は曖昧
親子関係を考えるときに、虐待の問題は避けて通ることができません。
虐待をした親がよく口にする言葉として、「躾のつもりだった」というのがあります。
「厳しくしつけると、立派な人に育つ」という幻想を持っている人は少なからずいるのですが、心理学を学ん見れば、そんな単純な話ではない、ということが解ります。
「厳しく躾ける」ということは、「親の思い通りの人間に仕立て上げる」ということに近いと思います。
これは、本人の意向を無視してしまう危険性があります。
本人の意向を無視すると、子どもが主体性を持つことを阻害してしまいます。
子どもは親の顔色をうかがい、親が許したものしかやらなくなってしまいます。
自分の意見を持つことは悪いことである。
すべて親の許しが無ければできない。
こういうイメージを持ってしまうことになり、結果的に、生きることに情熱を持てず、苦しい人生を強いられる可能性が高くなります。
これでは、幸せな人生を送ることは難しいでしょう。
厳しく躾けようとすると、こういう危険性が出てくるのです。
こうなってしまうと、虐待と変わらないということになります。
自分を育て直す
もし、親がちゃんと育ててくれなくて、苦しい人生になってしまった場合には、自分のことを自分で育て直すことが必要です。
自分を大切に扱うことで自尊感情を育み、自分の価値を認め、自分がやりたことをやることで生きる喜びと将来に対する希望を持つ。
低いセルフイメージを書き換えるために、様々なことにチャレンジをしていく。
そして、自分を信頼することができるようになる。
ある程度大人になったら、こういう努力をしていく事が必要になります。
自分の人生がうまくいかないのを、いつまでも親のせいにしてたのでは、良い人生を作り上げることができなくなってしまいます。
自分の人生は自分で作るものです。
自分で育てていきましょう。
子育てて大切なこと
子育てて大切なことは、自信を持たせること、主体性を育むことだと思っています。
そのためには、子供の成長に合わせて、距離感を変えていく事が大切です。
いつまでも子離れできずに、自分のコントロール下に置こうとすると、主体性が育たずに苦しい人生になってしまいます。
子どものためを思うなら、親の方から離れていく事が重要になってくると思います。
まとめ
以上のような内容についてお話をさせて頂きました。
この問題は人生を考えるうえでとても大切な問題なので、これからも取り上げていきたいと思います。
次回のお知らせ
次回の第13回人生の学校は、下記の日程で行います。
■テーマ 良い人生に必要なこと
■日時 2021年11月29日(月)20時~21時30分
■場所 ZOOMによりオンラインイベント
■参加費 無料
■お申込み Facebookイベントページ または ピーティックス
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