ドラッカーは手厳しいな-「経営者の条件」の冒頭部分に殴られた

経営者の条件 読書
スポンサーリンク

以前購入して途中まで読み、そのまま止まっていた本を再び読み始めた。

その本とは、P.F.ドラッカーの著書「経営者の条件」

https://amzn.to/46kGHYF

その冒頭の冒頭、まえがきの出だしからガツンと殴られた。

普通のマネジメントの本は、人をマネジメントする方法について書いている。しかし本書は、成果をあげるために自らをマネジメントする方法について書いた。ほかの人間をマネジメントできるなどということは証明されていない。しかし、自らをマネジメントすることは常に可能である。

そもそも自らをマネジメントできない者が、部下や同僚をマネジメントできるはずがない。マネジメントとは、模範となることによって行うものである。自らの仕事で業績をあげられない者は、悪しき手本となるだけである。

うー、特に後半は厳しい!

ほかの人間をマネジメントできるのか

前半の部分。「ほかの人間をマネジメントできるなどということは証明されていない。」というところを読んで驚いた。
私の浅はかな知識では、「ドラッカーと言えばマネジメントの大家」というイメージがある。そのドラッカーが、他人をマネジメントすることに疑問を呈している。これは何とも新鮮だった。

私は、カウンセラーなので、「他人と過去は変えられない」ということを常に意識している。しかし、世の中には、「他人を変えることができる」という前提に立っているために、人間関係を難しくしている人が沢山いる。
他人が自分の思い通りに動いてくれないことに腹を立てたり、何とかして相手を変えることによって人間関係を修復しようとしたりする。そうして、大いに悩む。
また、他人をコントロールしようとして、相手を精神的に追い込んだり、マウントを取ったり暴力をふるったりもする。

マネジメントの大家であるはずのドラッカー自身が、このことを意識していることに少しばかり驚くと同時に、さすがドラッカーの洞察力は凄いな、と感心した。

「他人をマネジメントできるとは証明されていない」という前提に立って、「マネジメントとは何か」という問題を追求しているからこそ、深い洞察ができるのだと思った。

模範になるって大変

後半部分は特に手厳しい。手厳しいのだけれど、当たり前と言えば当たり前のことかもしれない。
ドラッカーは、当たり前のことを言語化して見せる。
厳しい現実も突き付ける。

でも、僕はカウンセラーであり整体師でもあるので、「人間そこまで強くないのではないか」と思っている。
完璧にはなれない。
弱い部分もある。
弱っている人に向かっては、「それでも良いのだよ」というメッセージを出したい。

ただ、この本は、成果を出したいと願う人に向けたメッセージだ。
誰に向けたメッセージであるか、ということを意識することは大切なのだ。

弱っている時には良なまい方が良いかも

どのような状況でどんな本を読むか、というのはとても大切なことだと思う。
そして、それは人によっても違う。

この本は、「よし。やったるぞ!」と気力充実している時に読んだほうが良いと思う。
人によっては、落ち込んでいる時にこそ、自分を叱咤激励するために読むという人もいるかもしれない。
でも、それは余力がある人のこと。

本当に消耗しきっている人は読まない方が良いかもしれない。
この本はエネルギーがある時に読んだ方が良いと思うな。

読み進めるのが楽しみ

ドラッカーの本は、言葉の切れ味がすごい。
ズバッと切り込んでくる感じがする。
それが魅力だと思う。

まだ、冒頭の部分しか読んでいないのに、感じたことをそのままに書いてみた。
これから読み進めていくのが楽しみであり、でも、ちょっと怖いよな気もする。

https://amzn.to/46kGHYF

コメント

タイトルとURLをコピーしました