【読書】おカネの教室-子どものころにお金について学びたかったなあ

貯金箱とおカネ

今の学校教育に不満なことの一つとして、お金のことを教えてくれない、ということがある。
これはもう、大人になってから本当に困る。

特に、会社を辞めて独立してから、お金のことが全然わかっていない自分がいて愕然とした。
もっとちゃんと教えてほしかった、って思った。

自分の子どもに経済を教えたかった

だから、僕は、自分の子どもにはお金のこともちゃんと教えたいと思っているのだけれど、僕自身がちゃんと教えるだけの知識を持っていない。
それで、どうしたもんかなあって、思っていた。

で、去年のクリスマス。
中学3年生の長男に、何かクリスマスプレゼントを、と考えていた時に、「本なんてどうかな~」と思ってアマゾンで中学生が読んだらよさそうな本を物色していたら、なんとも興味深い本を発見してしまった。

ああ、これ読みたい!
僕自身が読みたい!

そう思ってしまったんだよね。

それが、経済記者の高井浩章氏が自分の娘に経済を教えるために書いたという小説「おカネの教室」という本。

本格的な経済の内容が盛りだくさん

中学2年生の男の子と女の子が「授業クラブ」で新しく始まった「そろばん勘定クラブ」で、謎の顧問の先生から経済のことを教えてもらうという物語。
小説としても秀逸なのだけれど、さすがに経済記者が書いたというだけのことがある内容で、銀行、株式投資、不動産投資はもちろんのこと、リーマンショック、ピケティ、今話題のMMT理論にも出てくる信用創造、仮想通貨、低金利、格差社会、タックスヘイブンの話まで網羅されている本格的なもの。

世の中の仕事を、「かせぐ」「もらう」「ぬすむ」に分類して、仕事とはどういうものなのか、ということを考えていくというストーリーになっているので、中学生が読んでもわかりやすいし、僕のような大人が読んでも楽しめる。

実際に、長男に感想を聞いたら、「面白かった」と言っていて、経済に興味を持った様子だった。
「おれ、投資家になろうかな。」
だって。

ああ、僕も、学生のうちにこの本を読みたかったよ。
そうすれば、僕も今頃は投資家になっていたかもしれない。

世の中の職業のことがよくわかる

投資家にならなくても、職業を選択するうえで、そして社会を知るうえで、もっといろんなことを考えていたに違いない。
この本は、経済という切り口で、社会全体を俯瞰するようにできている。
本当にいい本だと思うな。

でも、僕の母親は、投資とギャンブルの違いが分かっていなかったんだよなあ。
だから、「株なんかには絶対に手を出してはいけない!」って、ずっと言っていたもの。

僕の親父が株が好きで、でもたぶん、親父もギャンブルみたいに考えていたんじゃないかな。
それが原因で、いつも夫婦喧嘩をしていたから。

教師の家に育った母。
おそらく、商売とか経済のことなんて、何もわかっていなかったんだろうな。

僕の父は教師だったけれど、父が育った家は商売をやっていたんだよね。
だから、もしかしたら、商売っ気があったのかもしれない。
でも、そんなことを何も教えてくれなかった。

子どもにも経済を教えたほうがいいと思う

僕は、子どもたちにも、もっと経済のことを教えてもいいと思うんだ。
だけど、なぜか学校ではやらないんだよね。

数学も大切だけれど、どうせ計算を教えるなら、そして、どうせ社会を教えるなら、お金の話も教えてもいいんじゃないかと思うけどなあ。

子どもに経済を教えたいとお考えの方。
もちろん、自分自身がちゃんと経済を学んでみたいとお考えの方は、ぜひ、読んでみてください。
大人も勉強になります!

中学生の男女の恋愛物語や、家族の物語なども絡んできますので、小説としても楽しめます。