昨日のブログ記事の続きなんだけど、土曜日に参加した、「オランダ・デンマークに学ぶ 新学問のすゝめ」というイベントで聞いた話なんだけど、デンマークでは14歳までテスト禁止なんだって!
法律で禁止されているっていうから驚いた!
日本でも、麹町中学校で中間試験と期末試験を廃止した、ということが話題になっているけど、デンマークでは法律で禁止されているってすごいと思った。
大人のバイアスをかけないでほしい
これは僕の意見なんだけど、テストをすることによって、競争が生まれるよね。
競争させることの是非は、いろいろと意見があるだろうけれども、小さいうちからそれをやる必要があるのかって考えたら、それは逆効果なんじゃないかと思う。
だって、小さい頃って、自分がどんなことに興味を持つのかとか、自分がどんなことに向いているのかってわからないよね。だから、そういうことを探求していく時期なんじゃないかと思うんだ。
子どもたちが自由に探究できるようにするには、なるべくジャッジしないこと、大人や他人のバイアスがかからないほうがいいと思う。
でも、テストをして、成績をつけることによって、どうしてもバイアスがかかるよね。
大人の価値観が。
例えば、学校の成績に関係することは積極的にやらせるけど、関係ないことはやらなくていいとかね。
算数が良くできると褒められるけど、図工が好きと言ってもあんまり褒められないとか。
でも、図工が好きな子はもしかしたら、将来イラストレーターになるとか、デザイナーになるとか、建築士になるとかするかもしれないのにね。
うちの次男は小学6年生なんだけど、今は自分でパソコンを組み上げることで頭がいっぱいで、そのための情報をネットで調べ上げている。
彼曰く、「パソコンのテストがあったらいいのに。」
もうほら、テストがあるということが、自然の摂理のようになっているよね。
テストなんかなくても、他の子と比べなくても、自分がそれだけの知識を持っているとか、そういうことに興味があるということがわかるだけでもいいはずなのに、どうして「テストがあればいいのに」などという言葉が出てくるんだろうか?
それは、とても悲しいことだと思うな。
小学6年生において、すでに、テストでいい点を取る、みんなの中で秀でることが素晴らしいことだという価値観が植え付けられている。
学ぶことの楽しさを教えることが大切
僕は、小さい子供たちには、学ぶ楽しさを教えてほしいと思うんだ。
知らないことを知る、ということは、本来とても楽しいことなんだけれど、興味のないことを無理やり教えられて、宿題が毎日出て、しかもテストがあって、となれば、当然のことながらそれは苦しいことになるよね。
小さいころからそういうことをやらせることで、学ぶことは苦しいこと、つまらないこと、というイメージを作り上げてしまっていないだろうか、と思う。
小さい時に、学ぶことの楽しさを知ってしまえば、その人はきっと、生涯にわたって学ぶことをやめないと思う。
人間って、もともと好奇心の強い動物だから、本来は学びたいはずなんだ。
でも、学ぶということが楽しいことなんだ、という感覚を子どものうちに奪っているんじゃないかって、僕の小さいころを振り返っても、今の子どもたちを見ていてもそう思うことがある。
まとめ
デンマークでは14歳までテストが禁止されているという話を聴いて、それは素晴らしいことだな、と思った。
日本ではテストをすることがない学校なんて考えられないだろうけれども、そういう、当たり前だと思っている常識を根底から疑ってかかるということはとても大切な思考だと思う。
日本の常識は、外国では非常識なのだから、常識を根底から疑うためには、外国の事例を学ぶことは有意義だと思う。
日本人は常識を疑うことをあまりしないような気がするんだ。
それはやっぱり、子どものころから正解を覚えることを叩き込まれているからじゃないかな。
でも、正解なんて実はあやふやなもので、本当に正解なのかどうか、常に疑っているくらいじゃないとダメなんだよね。
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