【学び】ベンチャー経営者を作り生み出す大学の作り方-第38回サードプレイスラボ

サードプレイスラボ久米信行 コラム
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サードプレイスラボ久米信行

昨日は、例のごとく、友人の安斎輝夫さんが主催する第38回サードプレイスラボに参加してきました。
安斎さんのブログ

昨日のゲストスピーカーは久米信之さん。

久米さんは、本当に幅広く活躍されている方で、自己紹介を聞いていても経歴や肩書が多すぎて、はっきり言って覚えられません。(久米さんすみません💦)

本業は、家業である久米繊維工業株式会社の三代目社長で、現在は取締役相談役ということです。
しかし、地元墨田区の観光協会の立ち上げに加わったり、多摩大学や明治大学で若い起業家を育てたりと、各方面で様々な活動を行っている、とてもパワフルな方です。

それで、その久米さんが、今年4月に墨田区に開校する新しい大学「情報経営イノベーション専門職大学(IU)」で教官を務めるというお話を中心に、これからのICT(情報通信技術)を使った経営や、イノベーション、大学教育、地域活性化、国際化などについてのお話を伺ってきました。

新大学と既存の大学の違い

まず、墨田区に新しく開講する大学と、既存の大学は何が違うのか。
というお話を伺いました。

既存大学は、それ自体が「就職予備校」になっているのではないか、と久米さんは言います。
大企業に就職するために、就職活動を有利に進めるためにいい大学に行く、これが大学に行く目的になっているというのです。

これに対して、新大学IUが目指すのは、起業家精神を持ち、イノベーションを起こせる人を育てるというのが目標なのだと。したがって、講師陣も実際に企業を経営したことがある人ばかりで、独自のカリキュラムを組んで行うとのこと。

また、地元の企業をはじめ、実際にビジネスを行っているところと連携を取りながら、実際の起業経験を積んでもらうのだと言います。さらに、積極的に留学生をとることによって、グローバルな感覚と人脈を構築していくことも行っていくとのこと。

今後、情報通信技術や人工知能などの技術が、飛躍的に伸びていくことは解っていることなので、その変化を先取りできるような人材を育てていくことを目指しているのだと言います。

今の教育に対する不満

久米さんのお話を伺っていると、今の日本の教育に対する不満が出てきます。
僕自身も、日本の教育にはものすごく不満なので、とても共感できるところでした。

今の若者は、夢や希望を持っている人が少ないですね。
それは、統計的にも見て取れます。

それは、どうしても教育が、安定志向になってしまっているからではないでしょうか。
失敗することが悪いことだととらえて、子どもに冒険をさせない親や教師が多いような気がします。

それでは、起業家なんてもちろん育たないし、イノベーションなんて起こらない。
若い人たちは夢を追うことを悪いことだと思うし、それでは将来に対して明るい希望を持つことができない。

そんな教育をしていたのでは、日本の未来が心配です。

久米さんも同じようなことを嘆いていらっしゃる。
日々、若い人たちと接している久米さんだからこそ、肌感覚で感じておられるようでした。

地元墨田区の活性化

新しい大学ができる墨田区は、久米さんの地元でもあります。
大学の学生たちと、下町の墨田区のコラボレーションによって、地元を活性化させるアイディアもたくさん聞かせていただきました。

地元を活性化させる、ということがどういうことなのか。
おそらく、学生たちはそういうことも学ぶのだと思います。

そして、そこで経験したことを、自分の地元に帰って行う、あるいは、そういう地方都市を連携させることによって、お互いに活性化していく。
そこに、留学生を巻き込むことによって、ワールドワイドにつながっていく。

地元を活性化させるということが、世界レベルにつながっていくという発想が、とても面白いと思いました。

人は幸せになるために生きている

今の学生に、「人は幸せになるために生きている」という話をすると、学生が驚く、という話をされていました。やっぱり、今の学生は、「幸せ」ということについて教わっていないんだろうな、ということを感じました。

幸せな人生を歩くために-日本人の幸福度が低い理由
日本人の幸福度が低いのが気になる。不登校や引きこもりも多く、精神疾患も多い。若者は自信がなく、将来に希望が持てない。いったいどうしてこうなったのか、どうすればこの現状を変えられるのか。僕の考えを書きました。

そして、久米さんは、これからの企業は「八方よし」の経営でなければいけないと言います。
関係するすべての人が幸せになれる経営とは、どういうものなのか。

それを考え、実行できる人材を育てていかなければいけない、というのです。

これは本当に、その通りだと思いました。
自分だけよければ、自分だけもうかればいいのではなくて、関係するすべての人、ひいては世の中を幸せにするような会社が増えていくことで、この世の中が生きやすい社会になるのだと思います。

そういう、志を持った人を育てる大学というのは、本当に素晴らしいと思いました。

まとめ

久米さんのお話は本当に面白く、パワフルで、私自身も元気をもらいました。
そして、その行動力に感服いたしました。

私も、久米さんのその行動力を見習って、自分にできることをどんどんやっていかなければいけないと思いました。

それから、やはり世の中を良くしていくには、若者が夢を持つことが大切だと思いました。
若者に夢を持ってもらうのは、私たち大人の役目なのではないかと思います。
私もその、一翼を担えるようになりたいと、改めて思いました。

大変、楽しい夜でした。
ありがとうございました!

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