金が無ければ知恵が出る

パソコンと子ども お金
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パソコンと子ども

これを書くと、本人から怒られそうなんだけど、どうしても書きたいので書く。

小学校6年生の次男の話なんだけど、今、パソコンが欲しくて仕方がない。
何のためのパソコンかというと、ゲームがやりたいらしい。

ゲームをやるには、ある程度の性能がないとできないらしく、お金のない小学生には買うのは難しい。

実は、今年の初めに中古のパソコンを買った次男。
その時は、スペックのことなんてわからなくて、とにかく買えるものならそれでいいとばかりによく確かめもせずに買ってしまった。

僕は、そのパソコンでゲームができるのか?と聞いたのだけれど、「これでいい!」と言い張るので買ったんだけど、やっぱり彼がやりたいゲームはできなかった。

それで、どうしてもパソコンでそのゲームをやりたい彼は、今度こそ、ちゃんとしたパソコンを買いたいと画策している。

お金がない

ところが、小学生の彼はお金を持っていない。
情けない話、親も金を持っているわけではなし、ましてや、ゲーミングパソコンは高い。
そんなにホイホイと買ってやれるものでもない。

それに、せっかくゲーミングパソコンをかうなら、かっこいいのが欲しいと思っているらしい。

彼は、クリスマスと自分の誕生日とお正月が来るこの季節に、プレゼントではなくお金をもらってその資金を捻出しようとしている。
しかし、何度も予想をして計算してみても、かっこいいゲーミングパソコンまで届く金額にはならない。

そこで、ユーチューブやグーグル先生、アマゾンを徹底的に調べ上げて、何とか手に入れる方法を画策している。
中古PCを物色する、中古PCを買って改造するなど、いろいろな方法を考えてきた。

そして、ついに、自分でパソコンを組むとまで言い出した。
ケースはこれ、マザーボードはこれ、CPUはこれ、などと部品を選んで予算を計算している。

もちろん、昨年の失敗を生かして、お目当てのゲームをプレイするために必要なスペックもちゃんと調べて、それ以上の性能が出るように考えている。

ここ2,3か月で、パソコンについてものすごく詳しくなった。
あの集中力を勉強に生かしてもらいたいものだけれど、親の思い通りには行かない。やはり、興味があることをやる時の情熱というのはすごい。

彼はきっと、この勢いで本当にパソコンを組んでしまうんだろうと思う。

金が無いからこそ知恵がつく

もし、親が金持ちで、しかも甘くて、「そうかゲーミングパソコンが欲しいのか、よしよし、どれが欲しいんだ、これか?」とか言いながら、彼が欲しがるものをそのまま買い与えていたとしたら、彼はここまでパソコンにのめり込まなかっただろうし、詳しくならなかっただろう。

金が無ければ知恵を出すしかない。
そのためには、いろんなことを知る必要がある。

今年の初めに買った低スペックの中古パソコンも、情報収集するうえで大活躍している。
それに、今年の失敗があったからこそ、今回の情熱につながっている。

金が無いということも、失敗を経験することも、彼にとってはプラスに作用していると思う。

そんな彼を見ながら、僕はひそかにほくそ笑んでいる。
なぜなら、僕は「あきらめるな、どうすればいいか考えてみろ。」と言い続けていたから。

おそらくそんなこと言わなくても、彼はあきらめないだろうけれど、あきらめずに知恵を出すということを経験してもらえたらそれでいいと思っているから。

金が無いなら知恵を使うしかない

金が無いことはとても悪いことのように考えがちだけれど、知恵を絞りだすチャンスかもしれない。
そんなことを、彼の姿を見ながら考えている。

格差が広がっていることが問題になっている。
それはいいこととは思わないけれども、金が無いからと言って、絶望してしまうのも違うような気がする。

ここでは、社会問題とは切り離して考えたい。
社会の問題は社会の問題として、格差が広がるのは問題だと思う。

けれど、個人の問題として考えた場合、金が無いなら知恵を絞るしかないと言いたい。
自分の持てる能力と環境を生かして、どうにかして這い上がる方法を考えるしかない。

能力と環境については、個々のケースによって違うので、ここでは具体的な話はできない。
でも、どこかに解決の糸口はあるはずだし、そういう意味では日本はまだ恵まれているのではないだろうか?

もちろん、金が無ければできないことはたくさんある。
しかし、それを言い出したらきりがない。

できないことばかりを数えて、金持ちをうらやんでも仕方がない。
できることを考える。
そういう視点で世の中を見てみれば、解決策を見出すことはできるはずだ。
僕はそんな風に思うだけれど、違うだろうか?

金以外にも資産はたくさんある

よく考えてみると、お金以外にも資産になるものはたくさんある。

知恵もそうだし、若い人なら若さもそうだし、時間だって資産になる。
人によっては、体力も、容姿も、話術も、経験も、年齢も資産になる。

自分にはどんな資産があるのか。
それをどう使ったら、自分の欲しいものが手に入るのか。

そういうことを考えることが大切なんだと思う。

知恵は減らない

お金が無くても、知恵を出すことで何とかなることがある。
お金がないからこそ、知恵を得るチャンスかもしれない。

そして、お金と違って、そこで得た知恵はこの先減ることはない。
お金は使ってしまったら減ってしまうけれど、知恵は減らない。

そう考えると、知恵はお金よりも価値のあるものなのだ。

まとめ

お金が無ければ知恵を出すしかない。
知恵を使って解決できることもある。

お金がないというのは、見方を変えればチャンスかもしれない。

僕は、次男の姿から勇気をもらっている。
いろいろと学ばせてもらった。

彼には、このまま、工夫をして目的を達成してもらいたいと思っている。
だから、金銭的な援助はなるべくしないようにしようと思う。

と言いながら、甘い親なので、どうなるかわからないけれど。

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