仕事は苦役か喜びか

仕事をする人 働き方・キャリア
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仕事とは何か。
なんのために働くのか。
仕事観は人それぞれだけれど、その仕事観が人生に与える影響は大きい。

仕事というのは、もちろんお金を稼ぐ手段なのだけれど、単なる手段と考えているか、それ以外の意味を見出しているのかによって、その人の仕事観が変わってくる。

さて、あなたはどんな仕事観を持っているだろうか。

もちろん、仕事観に正解はない。
どんな仕事観を持とうが、その人の自由なんだけれども、せっかくなら人生が彩り豊で幸せなものになるような仕事観を持ったほうが良いと思う。

仕事は苦役

日本人には、仕事は苦役である、と思っている人が多いような気がする。
できればやりたくないけれど、生活のために仕方なく働く、というイメージだ。

この考え方がベースにあるから、嫌なこともできるようになる耐性を付けなければ、社会で生きていく事ができないという考え方が生まれる。
そして、学校はその耐性を育むところである、という考え方に行きつく。

つまらない授業を、一日中、机に座っておとなしく受けなければいけない。
課された宿題は期日までに提出しなければいけない。
気の合わない友達とも我慢して付き合わなければいけない。
みんなで決めた遊びは、やりたくなくても参加しなければいけない。
嫌いなおかずが出ても、給食は全部食べなければいけない。

そして、不登校になると、社会で生きていけなくなるぞと脅されることになる。
社会の理不尽さはこんなものではない。
学校でうまくやれない子は、社会でうまくやれるはずがない。

そんなことを信じている人が多いのも、仕事とは理不尽に耐え、やりたくないことを我慢してやることである、という考えがベースにあるからじゃないだろうか。

この考えに染まっている人は、職場で嫌なことがあっても、どんなに理不尽な扱いを受けても、そして、精神を病んでしまっても、それに耐えられない自分が悪いと自分を責めて、職場を変えようとしない、しがみつくようになる。

そして、人生の大部分の貴重な時間を、耐えることでお金に変えているのだ。

自分の価値を提供する場

僕がうつ病になる前、僕自身も上記のような仕事観を持っていたように思う。
求められる仕事、与えられた仕事をこなして、お金をいただく。
楽しいとか、楽しくないとか、やりがいがあるとないとか、そんなことを考える余地はこちら側(給料をもらう側)にはないのではないか、と思っていた。
自分の時間を切り売りしている感覚だ。

でも、今は違うことを考えている。
よく考えてみれば、お給料というのは自分の価値に対して払われるものだ。
そして、人は色々な価値を持っている。
時間もそのうちの一つだ。

そして、自分が持っている価値のうち、どれを売りに出すか、どれを提供するか、どれをお金に変えれるか、それを選ぶのは自分の側にあるのではないか、ということだ。

そして、自分の価値を買ってくれる人がいれば、自分には価値があるということの証になる。
つまり、仕事というのは、自分の価値を売ること、自分に価値があるということを確認する手段である、考えることもできる。

自己有用感を満足させる

つまり、自己有用感を万足させるものが仕事である、という定義をすることができる。

自己有用感というのは、自分は役に立つ存在である、という感覚で、自己肯定感や自我同一性(アイデンティティー)の獲得に大きな影響を持つ。

そして、「ある特定の分野で役に立てる人間になりたい」という、自己実現欲求を満たすものだ。
つまり、仕事というのは、自己表現の場であり、自己実現の場でもある、という人も少なくない。

自分は社会の役にたっている、という感覚を持つことで、人は幸せを感じることができるのだ。
こう考えると、仕事とは喜びである、という仕事観を持っている人もいるということだ。

人生のほとんどを、仕事に費やすわけであるから、それが喜びの時間ということになれば、その人の人生は素晴らしいものになるだろう。

日本人の仕事観を変えたい

具体的な数字を持ち合わせていないので、僕の感覚的なものであるけれど、日本人は「仕事は苦役である」という仕事観を持っている人が多いような気がする。

こういう人は、嫌々ながら仕事をしているから、当然のことながら生産性が低い。
できればやりたくない。
でも、生活のために仕方がない。
だから、与えられたことは何とかこなすけれど、それ以上のことはやりたくない。
自分から仕事を作り出したり、自分からイノベーションを起こすなんて余計なことはしたくない。
という人は多い。

日本人は忍耐強いと言われる。
確かに、それが日本人の特徴の一つかもしれない。
しかし、それが悪い方に作用しているように思えてならない。

仕事は楽しいものである。
(楽と楽しいは違う)
という感覚を持って働く人たちを増やしていきたい。

企業は従業員に対して、そういう感覚を持ってもらう努力が必要だと思う。
その事が、その企業の業績を押し上げるし、そういう企業が増えれば日本の社会は喜びにあふれる社会になる。

僕は、そういう社会になって欲しいと思う。

まとめ

今の日本社会が、生きづらい社会になっている原因の一つに、日本人の仕事観があるのではないかと考えている。

多くの人が、「仕事とは喜びである」という仕事観を持つようになれば、この社会が大きく変わると思うだけれどどうだろうか。

さて、あなたの仕事観はどうだろうか?

楽しく仕事をできる職場で働きたいと思わないだろうか?

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