人こそ最大の資産である-ドラッカーに学ぶビジネスの本質⑧

ラグビー 読書
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今日のブログも、ドラッカーの「【エッセンシャル版】マネジメント」から。
このドラッカーの名著「マネジメント」が、あまりにも本質をついているので、自分の勉強のためにこのシリーズをブログに書き続けている。
ドラッカーのファンが多いのも納得だし、名著として語り継がれているのも納得する。
今日の話題は、人材について。
人材は、人財という字を使う人もる。
当然のことながら、ドラッカーも人の大切さを説いている。

人の強みが大切

ドラッカーは以下のように述べている。
人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。人は弱い。悲しいほどに弱い。問題を起こす。手続きや雑事を必要とする。人とは費用であり、脅威である。
しかし人は、これらのことのゆえに雇われるのではない。人が雇われるのは、強みゆえであり能力のゆえである。組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある。

当然のことながら、完璧なスーパーマンはいない。

ドラッカーは「人は弱い」と書いている。
僕もそう思う。
人は弱いからこそ、ミスもするし、自信を失うこともあるし、不正に手を染めることもあるし、メンタル疾患になったりもする。
そういう厄介な存在であることを、ドラッカーも認めている。
厄介な存在をマネジメントするには、それなりの手間と費用が掛かるのは仕方がないことなのだ。
しかし、「人が雇われるのは、強みゆえであり能力ゆえである。」と述べている。
欠点よりも強みが大切なのだ述べている。

そして、「組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある。」と述べている。弱みを中和する、という表現が面白い。

チームプレーというのは、そもそもそういうものだ。
人はそれぞれ、得意なことと苦手なことがある。
得意なことで組織に貢献し、苦手なことを補い合う。
それが良いチームということなのだ。

ラグビーはチームということを考えるうえでわかりやすい

僕は、高校時代、ラグビー部のキャプテンだった。
昨年はラグビーワールドカップで日本代表が快進撃をして、ラグビーに興味を持った人も多かったと思う。
ラグビーは、そのポジションによって求められる能力が違う。
したがって、急遽、代わりに普段とは違うポジションでプレーができるかと言えば、そんなことはない。
むしろ、慣れないポジションを急遽やるようなことになれば危険を伴うこともある。
ラグビー選手は屈強な大男のイメージがあるが、それは大抵フォワードの選手のイメージで、バックスに関しては身体の小さな選手も多い。
特に、スクラムハーフは身体の大きさよりも俊敏性を求められるので身体が小さい選手が多い。
日本代表のスクラムハーフの田中史朗選手の身長は166㎝しかない。
一方で、スクラムを組むフォワード陣は体重100キロ越えが当たり前というような大男が多い。
全く違う能力を持つ人たちが、一つのチームを組んでチームとして戦うのがラグビーというスポーツだ。
誰にどのポジションを任せて、どのような戦術で臨むのか。
それを考えるのがマネジメントの仕事だということだ。
人は、その強みによって組織に貢献するというのは、こういうことなのだ。

人こそ最大の資産

「人こそ最大の資産である」という。組織の違いは人の働きだけである」ともいう。事実、人以外の資源はすべて同じように使われる。
〈中略〉
マネジメントのほどんどが、あらゆる資源のうち人がもっとも活用されず、その潜在能力も開発されていないことを知っている。だが現実には、人のマネジメントに関する従来のアプローチのほどんどが、人を資源としてではなく、問題、雑事、費用として扱っている。

ビジネスの資産として「ヒト、モノ、カネ」の三つがある、ということはよく言われている。
ヒト以外の、モノとカネについては、すべて同じように使われると、ドラッカーは述べている。

しかし、人は、誰一人として同じ人はいないし、そうであるげゆえに、使いのなすのも容易ではない。
したがって、その能力を十分に引き出すのも難しく、それを使いこなすのも難しいのだ。
もし、それが出来るのであれば、とんでもない力を発揮するのも、ヒトという資源であると述べている。
先に述べたように、人は弱いし、間違いを犯したり、さぼったり、メンタルを病んだり、いろいろな問題を引き起こす。
そういう問題や欠点に対処するためにマネジメントを行うというのは実にもったいない話だ。
やはり、人の持つ強みを十分に引き出すにはどうすればよいか、という観点で、マネジメントを行うほうが、組織の力を引き出すことができるだろう。

褒める-強みを自覚させる

人は、強みによって組織に貢献する。
ということは、自分の強みを知っておくことが大切だということだ。
ところが、自分の強みを知っているという人は少ない。
欠点は沢山言えるけれど、長所は思いつかない人は多い。
特に、日本人にはそういう人が多いような印象がある。
おそらくそれは、褒められた経験よりも叱られたり注意されたりする経験のほうが圧倒的に多いからだろうと思う。
自分の強みは、褒められることによって知ることができる。
褒められたことが無ければ、強みを知ることはできない。
なぜなら、強みとは何気なくできるようになっていたことであることが多いので、本人の感覚では「できるのが当たり前」であって、ほかの人もこれくらいのことはできるだろうと思ってしまうからだ。
本人に、「これが自分の強みである」という自覚が無ければ、その強みを引き出すのは難しい。
だからこそ、周りの人間はその強みを教えてあげることが必要なのだ。
すなわち、「褒める」という行為が、本人の強みを自覚させるうえでものすごく効果的であるということなのだ。

欠点を克服する以上に強みを強化するほうが大切

もちろん、欠点を克服できるなら、それに越したことはない。
しかし、欠点にこだわりすぎると、自信を失ってしまうことになりかねない。
自信を失ってしまうくらいなら、欠点克服に時間をかけるよりも強みを強化したほうが良い。
チームで仕事をするならなおのこと、欠点は誰かに補ってもらえばいいからだ。
前出の、ラグビー日本代表の田中選手は、身体が小さいというハンデを俊敏性で補っている。
強みを生かすことによって、ハンデ以上の働きをしているということになる。
そして、結果的に、チームに大きく貢献しているのだ。
もし、田中選手がハンデを克服して身体を大きくできたとしても、そのせいで俊敏性が失われてしまったら元も子もない。
それでは、スクラムハーフとして十分な働きができないとしたら身体を大きくする意味は無い。
苦手を克服することよりも、強みを磨いたほうが良い。

まとめ

人の強みを引き出し、それを組織として使いこなせるようになれば、人は最大の資産になる。
それは簡単なことではないけれども、それが出来れば組織としての能力は間違いなく上がります。
ヒトを資産と見なすか、経費とみなすか。
マネジメントの手腕の見せ所だということだ。

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