昨日は、第2回目の「人生の学校」を開催した。
第2回目のテーマは、「人生のルートは無限にある」というお話。
僕は、心理カウンセラーになる前からずっと疑問だったことがあって、それは、日本って経済的にも豊かだし、基本的な教育は受けられるし、セーフティネットもあるし、医療は充実しているし、食べ物もおいしいし、自然も豊かだし、戦争はもう75年もやっていないし、治安は良いし、人類史上まれにみるいい国だと思うんだけれど、にもかかわらず、みんな幸せそうに見えないのはなんでだろうかってこと。
僕なりにずっと考えてきて、まあ、理由は沢山あるんだけれど、そのうちの一つが、人生のレールがあらかじめ敷かれているような感じがあるからじゃないかなって、ってことなんだよね。
人生の正解ルートがあって、そのルートを行くのがまっとうな人生であって、そのルートから外れることは、落ちこぼれというか、ダメな人という烙印を押されてしまうような気がする人が多いような気がするんだよね。
人生の正解ルート?
ここで言う、人生の正解(と考えられている)ルートとは、小学校、中学校、高校、大学、と順調に進んでいって、正規雇用者となって定年まで勤めて、老後を悠々自適の生活で過ごしていくっていうルート。
例えば、学校の成績が悪くてこのルートに乗れなかったり、就職に失敗してこのルートに乗れなかったりすると、そこで劣等感を抱えたまま一生を過ごしてしまう人は多そうだし、
このルートに乗ったはいいけど、仕事で行き詰って会社を辞めたいんだけれど、このルートから外れるのが怖くて辞められなくてストレスを抱えたまま苦しい人生を送っていたりする人も多い。
それから、自分の子どもをこのルートに乗せようと必死になって、それが原因で子どもを追い込んでしまったり、
子どもが不登校になって学校に行かなくなってしまって、子どもがこのルートから外れてしまうのではないかと不安になって精神的に参ってしまう親がいたり、そういう親を見て子どもがますます精神的に追い詰められたりしているケースもよく見る。
このルートにこだわればこだわるほど、生きにくく、窮屈な思いをするのに、なぜここまでこのルートにこだわるのだろうか。
とはいえ、僕自身もかつて、このルートに対するこだわりを持っていたし、このルートから外れることができなくて、興味のない仕事をしていて精神を病んだしていたから、そういう感覚はよくわかるのだけれど。
このルートに乗れなかった人も、このルートにしがみついている人も、どちらも苦しい思いをしているのは、なんだか本当にバカバカしいお話なんですよ、ということを伝えたかったんだよね。
人生のルートは人の数だけある
冷静になって考えれば、人生の数だけ人生のルートはあるわけで。
つまり、無限にあるということなんだ。
それから、そのルートに優劣はなくて、正解も無くて、自分が納得していればそれでいいという話なんだよね。
だから、他人からとやかく言われる筋合いのものでもないし。
他人から評価されるような話でもない。
日本は、基本的人権が保障されいてる国だ。
職業選択の自由も、移動の自由も認められている。
合法的であれば、どんな仕事をしようが、どこに住もうが、どんな人生を歩もうがその人の自由なんだよ。
にもかかわらず、なんとなく不自由な感じの人が多いのは、精神的に不自由なだけなんだよね。
その理由の一つは、やっぱり正解ルートが多くの人の頭の中に存在しているかなのではないかと思うんだよね。
でもね、そんなもの無いんですよ。
正解ルートなんて無いんです。
人の数だけ人生のルートがあるのだから、なんとなく存在しているような幻に縛られて苦しむのはもうやめましょう。
参加者からもいろんな話が聴けた
昨日参加してくれた人たちは、もちろんのことながらいろいろな背景を持つ人たちだった。
しかし、今回のこの話題に対して、それぞれに思うことがあったらしく、いろいろな話を聴くことができた。
立場は違っても、正解ルートの存在は皆さん意識しているようだった。
日本人の心の奥底に、なんとなく見えてる正解ルートについて考え見ることは、自分の人生を考えるうえでとても大切だと思うんだよね。
次回のお知らせ
次回、第3回目の人生の学校のお知らせです。
■テーマ 幸せってなんだっけ?
■日時 2021年1月18日(月)20時~21時30分
■場所 ZOOMを使ったオンラインセミナー
■参加費 無料
■申し込み facebookイベントページ または peatix
次回は、幸せについて考えてみたいと思います。
幸せな人生を歩きたいと思っている方は、ぜひご参加ください!
まとめ
人生に正解ルートなんてない。
正解ルートが一番いいということもないし、そこから外れても全然かまわない。
幻の正解ルートにこだわったり、振り回されるのはもうやめよう。
自由の国に生きているのだから、自由に生きていっていいんだよ!
やりたいことやればそれでいいのだ。
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