子どもが不登校になって一年が過ぎた

子どもたち 子育て・教育
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僕の次男。
中学2年生。
学校に行かなくなって1年が過ぎようとしている。

毎日ゲームばっかりやっていて、のんきに遊んでばかりいるように見えるけれど、本人はそれなりに悩んでいる様子。

この一年、かなり変化がみられる。
学校に行かなくても、彼は彼なりに成長しているように見える。

親の目から見ると、いろいろと心配して余計な一言を発してしまう。
それに反発した次男が暴言を吐くと、親子喧嘩が勃発(苦笑)
そんなことを繰り返してきた一年だった。

カウンセラーという仕事と、親という立場は両立できないことを痛感。
カウンセリングをやるときには、二重関係になってはいけないのは鉄則。
二重関係とは、カウンセラーとクライアントという関係と、それ以外の関係がある人物のカウンセリングを行わない、それ以外の関係を持たないこと。
なぜなら、カウンセリングを行う上で、カウンセラーの私情がどうしても入ってしまって、結果を歪めるから。
クライアントにとって、最善の結論を導くことができない可能性が高いからだ。

だから、親は子どものカウンセリングはできない。
親は親でしかない。
だから僕は、彼のカウンセラーではなく普通の親だ。

この一年は僕にとてもいい経験になった。
なるほど、不登校児の親はこういう気持ちになるのか。
こういう不安を抱えるのか。
こういう苛立ちを覚えるのか。

とまあ、自分で経験したことは、これからの財産になるだろう。

頭ではわかっている。
本人が動き出さないと、親がいくらいろいろ言ってもダメなことも。
それでも、いろいろと心配になって、いろいろと言いたくなってしまうのが親心なんだよなあ。

ぐるぐると、あれこれ考えたけれど、結局最後は「子どもを信じて待つ」ことしかないという結論に達する。
家にずっといれば全然成長しないのかと言えば、そんなことはない。
本人もあれこれ考えている。
本人だって不安を抱えている。
このままでいいなんて、思っているはずがない。

考えてみれば成長するスピードは人それぞれだし、向き不向きもあるし、好みも違う。
みんなが同じスピードで成長することを前提にした学校というシステムに無理があるんだよなあ。

そのシステムに馴染めなかっただけのこと。
そのスピードが自分に合っていなかっただけのこと。
ただそれだけのことなんだから、大騒ぎしなくても良いってことだよな。

社会は広い。
彼らの人生はまだまだ先が長い。
焦る必要はないんじゃないかな。
じっくりと、自分のスピードで成長すればいい。
ただそれだけの話なんだ。

そんな次男だけど、少しずつ変わってきた。
夏休みの宿題も、ほんの少しだけど手を付けたみたいだし、生活態度も少し変わってきた。
2学期が始まってまだ2日だけど、遅刻しながらも学校に行っている。

親としてはこのまま見守るしかない。
ゆっくりと成長していく彼の姿を楽しみにしながら。

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