アダルトチルドレンへの提言-自分を育て直そう!

肩車父子 子育て・教育
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肩車父子

僕は子どものころ、特にひどい虐待をされたわけでもないし、両親がアルコール依存症で治療をしていたわけでもない。
だから、自分のことをアダルトチルドレンだなんて思っていなかった。

でも、33歳の時にうつ状態に陥って、どうしてこんなことになったんだろうかと、自分のそれまでの人生を振り返った時に、自分にはアダルトチルドレン的な側面があるということに気がついたんだ。

きっと、今の日本には、僕みたいな人は沢山るんだと思う。
身体を傷つけるような目立った虐待がなかったとしても、子どもの心が知らず知らずに傷つけられている。
そういう家庭は少なくないし、多かれ少なかれ、誰にでも経験はあるんじゃないだろうか。

僕の子ども時代

僕の母親は、とにかく気性が激しかった。
それがいい方向へ出ているときには、情に厚く、面倒見がよく、魅力的な人物像となる。
だから、いろんなところで人気者になるのだ。

でも、それが良くない方向へ出ると、攻撃的になったり、威圧的になったりするのだ。
さらに、心配性で、過干渉で、子どもたちを自分のコントロール下に置こうとしていた。

自分の意にそぐわないことがあると、烈火のごとく怒る。
怒りというのは、相手を自分の意に沿うようにコントロールしようとする表れだから、父も姉も僕も、この怒りには手を焼いていた。
特に、お酒を飲むとそういう両面が強調されていた。
それが常にそうとは言えなかったので、アルコール依存症だとはだれも思っていなかったけれど、ごくたまに、手を付けられないような状態になることがあった。

さらに、中学時代には、父親から、優秀な双子の姉たちと学校の成績で比較されるようになったことも、僕の自信を奪っていく原因になった。

とにかく、家の中がぎくしゃくしていたし、居心地がすこぶる悪かった。

そんなわけだから、大学受験の時に地方の国立大学に行くこと模索して、結局、東京の実家を離れて福岡の大学に入学した。
それは、合法的に(親公認のもと)家出をする方法だったからだ。

自覚のないアダルトチルドレン

僕が育ったような家庭は、おそらくどこにでもあるような家庭だろう。
日本では珍しくないはずだ。

でも、珍しくないからと言って子どもが傷ついてないかと言えば、そんなことはない。
知らず知らずのうちに、自信をそぎ落とされ、親のコントロール下におかれ、誰かの支配下で生きているような感覚を植え付けられる。

常に誰かに評価されている。
人の目が気になる。
自分の選択が正しいのかどうか不安になる。
自信がない。
自分の価値がわからない。
失敗が怖い。

そんな感覚を植え付けられてしまっている人たちは多いのだ。
目立った虐待が無かったからと言って、傷ついていることには変わりはない。

アダルトチルドレンへの提言

アダルトチルドレンは、自分を尊重されてこなかった人たち。
自尊心を育ててもらえなかった人たち。

親や社会や大人たちに対して、もっとこうしてほしかった、ああしてほしかった。
あんなことしてほしくなった、もっとこんな声をかけてほしかった。

そんな、心の声を抱えている人たち。

僕もそうだった。
そして、うつ状態に陥って、約10年という長い時間をかけて自分を癒し、その後に心理カウンセラーとなった。

そんな僕から、アダルトチルドレンたちに言いたいことがある。

それは、自分で自分を、もう一度、一から、育て直して欲しいということだ。

残念ながら、今更ながら親を変えることは難しい。
人を変えることは不可能に近いからだ。

だったら、そこはあきらめてしまおう。
親に対するこだわりはあるだろうけれど、そのこだわりは思い切って、割り切って捨ててしまおう。

そうして、自分のことをもう一度、育て直そう。
自分の自尊心を、少しづつ、育んでいこう。
長い年月をかけて、ゆっくりと、少しずつ。

自分を大切に扱おう

自尊心を育てるためには、自分を大切に扱おう。

自分が子ども時代に「こうしてほしかった」という思いがあるだろう。
その思いを、自分が親になったつもりで、自分に向けてほしい。

子どもは、10年、20年という時間をかけて、ゆっくりと育っていく。
自分を育て直すのも、それくらいの年月が必要になるかもしれない。

でも、焦らずに、ゆっくりと、手塩にかけて育てていこう。
傷ついた自尊心の傷を癒し、ゆっくりと育てる。

毎日、ちゃんと水をやって、元気づけて、自信を持たせて、大丈夫、大丈夫、お前は大丈夫、と声をかけよう。
ゆっくりとでいい。
焦らなくていいから。

大丈夫、あなたにもできる。
僕にも出来たし、僕は今でもそれを続けている。

まとめ

ある年齢になったら、自分を育てるのは自分の役目だと思う。

アダルトチルドレンにとって、親はあまり良い親ではなかったかもしれない。
でも、もういいでしょう。
親には別れを告げて、あとは自分でやりますから、というスタンスに変えてみよう。

時間はかかるかもしれないけど、そうするしか、幸せを手に入れることはできないと思う。

自分の人生は、自分で切り開いていこう。
時間をたっぷりかけて、ゆっくりとでいいから。

僕は、アダルトチルドレンの方が、ありのままの自分で生きていけるようになるためのコーチングを行っています。
もし、興味があったら、このブログのお問い合わせフォームからご連絡をくださいね。

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