2021年12月27日(月)に、ZOOMを使ったオンラインセミナー「人生の学校」を開催しました。
今回で第14回目になります。
今回のテーマは「将来の不安」です。
将来が不安で夜も眠れない。
いつも心配なことが頭から離れない。
そう訴える人は少なくありません。
そんな時はどうすればよいのか、という話をさせて頂きました。
不安は危険察知能力
不安を感じるということは、危険を事前に察知しているということです。
従って、この能力は生きていく上でとても大切な能力になります。
また、事前に危険を察知しているということは、適切に対策を講じれば、その危険を回避できる可能性は高いということです。
つまり、不安を感じたということは、すでに危険を回避できる可能性が高まっているということになります。
不安は大切な能力なので、ゼロになることはありません。
むしろ、ゼロにしてしまってはいけないのです。
適度な不安感
ところが、不安が強くなりすぎると、日常生活に支障が出てきます。
不安で眠れない、外に出られない、などという状態になれば、それは問題ですよね。
不安をまったく感じないのも問題ですが、不安を感じ過ぎるのも問題。
ちょうど良いところで手を打つにはどうすればよいのでしょうか。
不安を具体化する
不安を訴える人は、その不安の対象が漠然としていることが多いのです。
この状態では、適切な対処をすることができません。
したがって、自分がいったい何をそんなに不安に思っているのかを具体的に明らかにしていく必要があります。
この部分はとても大切なのですが、自分一人では明らかにできないことがあります。
自分のことは自分が一番よくわかっている、と思っている方も多いのですが、カウンセリングをしていると、人はなかなか自分のことはわからないものだな、と感じことも少なくありません。
自分で具体化することができない場合には、カウンセリングを受けることをお勧めします。
恐れていることが起こった時の対処法を考えておく
不安は情報が少ない時に大きくなります。
したがって、具体的な情報を集めておくことで不安が軽減します。
自分が何に不安を感じているかがわかったら、そうなった時の対処法を考えておくことで、不安を軽減させることができます。
回避方法を考えて実行に移す
不安が具体的にわかったら、その状況に陥る前に回避する方法を考えます。
回避方法を考えたら、今からできる事を考えそれを実行に移します。
実際に行動を起こし、行動に意識を持って行くことによって、不安な気持ちを顕現させることができるのです。
理想的な状況へ向かう
ここまでは不安を回避する方法を述べましたが、もっと良い方法があります。
それは、「不安な状況を避ける」という思考ではなく、「理想的な状況に近づく」という思考をすることです。
人間の頭は、同時に二つのことを考えることはできません。
理想的な状況へ近づくことを考えている間は、不安な将来について考えることができないのです。
理想的な状況へ近づく方法を考え、今できる事を考え、それを実行に移す。
行動に意識を持って行くことによって、不安を頭の中から消すことができるようになります。
おススメの本
このセミナーの中で、おススメの本として、デール・カーネギーの「道は開ける」を紹介しました。
この本は、将来の不安や困った状況をどのように乗り越えていけばよいのか、という問題を考える際に役に立つたくさんの事例が載っています。
ぜひ、参考にしていただければ、人生は何とかなる、と思えるようになるでしょう。
まとめ
不安は危険察知能力ですので、生きていく上でとても大切な感情です。
ただし、適度な不安で抑えておかないと、日常生活に支障をきたします。
不安は情報が少ないと強くなりますので、できるだけ具体的に考えることが大切です。
そして、それを回避するための方法を考え実行に移すのです。
人生は何とかしようと思えば何とかなります。
大丈夫です。
次回の人生の学校
次回の人生の学校のテーマは「ストレスマネジメント」です。
ストレスとは何か、どうすればストレスに押しつぶされずに済むのか。
そのあたりを一緒に考えてみたいと思います。
■日時 2022年1月27日(木)20時~21時30分
■テーマ ストレスマネジメント
■ZOOMによるオンラインイベント
■参加費無料
■申し込み方法 Facebookイベントページ または ピーティックス
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