このままではだめだ。
現状を変えていくには、自分が変わらなければだめだ。
そう思うことってありますよね。
私も常にそう思っています。
変わる、変化する、ということは、言い換えれば成長するということです。
「成長する」ということは「変化する」ということなんですね。
自然に変わっていくこともあるだろうし、意識的に変えていくこともあるでしょう。
いずれにしても、良い方向へ変わろうとすることは、とても良い事だと思います。
自分を変えられるのは自分だけ
カウンセリングをしていると、強く思うのは、自分を変えることができるのは自分だけなんだという事実です。
周りの人間がいくらその人を変えようと思っても、本人が変わろうとしない限り変わることはありません。
また、本人が変わっていくことを周りが止めることもできません。
もちろん、ある人の言葉がその人に影響を与えることはあるかもしれない。
でも、それはあくまでも、影響を受けた本人が主体的に変わったのであって、その言葉を発した人が変えたわけではないのです。
自動思考に気づく
自分の思考や感情、行動を決める根拠になっているのは、自分の頭に無意識に浮かんでくる「自動思考」という考えです。
自分の心にある感情が芽生えた時、それは自動思考の結果です。
その自動思考には「根拠がない思い込み」によるものが多いのです。
自分は多くの人よりも劣っている。
自分は何をやってもうまくいかない。
こんなことをやっていても、この先、上手くいくことなんてない。
自分の将来は良いものにはならない。
自分にはこんなことは出来ないだろう。
このような自動思考の問題点は、ほとんど意識したことが無い、ということです。
意識したことが無いので、それを検討することができません。
まずは、自動思考に気がつくことが大切なのです。
自分の感情が動いたときに、自分が考えていることを客観的に意識てしみましょう。
これは「思考」なので、そこに意識を向けることさえできれば、認識することは比較的容易です。
自動思考に気がついたら、それをどこかにメモしておきましょう。
自動思考は、次から次へと浮かんでは消えていくので、メモに残しておかなければすぐに忘れてしまいます。
自動思考を客観的に検討する
次に、その自動思考を客観的に検討してみるのです。
その思考の根拠は何か。
その思考は正しいのか。
別の考え方はないのか。
別の視点から見るとどうか。
など、いろいろな角度から検討してみるのです。
自動思考を疑い、これを変えることができれば、感情や行動を変えることができるようになります。
ここが肝です。
行動を変える
次に、行動を変えていきます。
思考を変えたら行動に反映させることが大切ですし、行動を変えれば気分が変わることが良く知られています。
自分が無意識にやっている行動を変えていくのは、最初は少しだけエネルギーが必要になります。
ただ、ここにエネルギーを使わないと、自分を変えることは難しいでしょう。
成長するということは、エネルギーが必要なことなのです。
まとめ
自分を変えていく方法は、自動思考に気づき、それを変え、行動を変える。
この順番になります。
自動思考を変えずに行動を変えるのはなかなか難しいので、まずは自分の思考を変えましょう。
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