僕はずっと、人間の健康について考えている。
そして、ある時、ご先祖様がいったいどういう生活を行っていたのか、ということを知ることが、自分たちの健康を考えるうえで、とても大切であることに気がついたんだよね。
ホモサピエンスの歴史
私たち現生人類(ホモサピエンス)の歴史は、約20万年ぐらいだと言われている。
20万年ってどれくらい前なのか。
ピンとこないよね。
お釈迦様が生きておられたと考えられているのが、約2500年前。
その4倍で1万年前。
もうそれだけで気が遠くなるほど前なんだけれども、それをさらに20回も繰り返しているくらいの長い間、私たちのご先祖様は命をつないできたんだ。
農耕が始まったのが約1万年前のことで、それ以前の19万年は狩猟採集を生活の基盤にしていたんだよね。
で、飢餓から解放されて飽食の時代になったのが高々40年位前かな?
(もちろん、地球上では今でも飢餓に苦しんでいる人がいるけど)
24時間営業のコンビニが登場したのも40年位前。
20万年の歴史の中で、今のような生活スタイルになってからまだ、40年くらいしかたっていないということだよね。
つまり、この40年で人類の生活様式ががらりと変わったということだ。
現代人特有の健康不安はここから来ると思っている。
つまり、ホモサピエンスという動物が本来持っている生活様式からあまりにもかけ離れてしまったために、これまでには無かったような不調が起こってきているんじゃないかと。
その典型が、肥満とうつ病だと思うんだよね。
僕がメインテーマとして扱っていきたい問題なんだ。
その動物が本来どういう習性を持っているのかを知る
今はペットを飼う人が多い。
何か動物を飼おうとするときには、必ず、その動物が本来持っている習性がどういうものかを知ってから飼い始めるよね。
エサはどんなものを食べるのか、どんな時にどんなところで寝るのか、排せつはどうするのか、環境はどうするのか。
要するに、飼い方を学ぶよね。
それと同じように、私たち人間はいったいどういう習性をもつ動物なのか、を学ぶことはとても重要なことだと思うんだ。
ホモサピエンスはどういう動物か
ホモサピエンスが、20万年という長い年月の間、いったいどういう生活を送ってきたのか。
それについては、考古学者や社会学者などによって研究が進んでいる。
ホモサピエンスの特徴としてわかっていることは。
- 集団で生活しているということ。社会性。
- 昼行性。
- 雑食性。
- 瞬発力やパワーは劣るものの、持久力が優れている。
- 大脳が発達していて、記憶力、言語、創造性などが優れている。
以上のような特徴があることがわかっている。
こういうことを踏まえたうえで、ご先祖様が20万年の長きにわたって続けてきた生活習慣から、急激に離れないようすることが、健康的で幸せな人生を送るために必要なんだ。
まとめ
今のあなたの生活を振り返って、ご先祖様の生活とどれくらい離れてしまっているだろうか?
そういう視点で、今の生活を振り返って欲しい。
ペットの健康は考えるのに、自分の健康については無頓着。
果たしてそれでいいのだろうか?
ご先祖様の生活に思いをはせるとき、そこに、人間的に生きるとはどういうことなのか、というヒントがあるような気がするのだ。
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