私たち生命体は、自然治癒力を持っている。
これは、自分の身体を自分の力で治す能力で、生命体を生命体たらしめている基本的な能力なのだ。
新型コロナウィルスに対抗する上でも、この自然治癒力がきちんと働くかどうかはとても重要だし、さらに言えば、精神疾患でさえも、この自然治癒力によって治癒することが解っている。
自分の治癒力を信じて、それを強化することに意識を向けることによって、私たちは色々な病を克服することができる。
もちろん、100%どんな病気が治るとまでは言い切れないけれど、治癒力が高いほうが、治る確率が高くなのは間違いはない。
僕がかつて、うつ病を自力で克服できたのは、自分の治癒力を信じたから。
治癒力を上げていく事に全力を注ぎ、治るのを待ったからだ。
治癒力を上げながら治るのを待つという姿勢が大切なのだ。
自然治癒力を上げていく方法
では、どうすれば自然治癒力を上げていく事ができるのだろうか。
まずは、基本的なことを大切にすることだ。
その基本とは、バランスのとれた食事、適度な運動、適度な睡眠と規則正しい生活。
しかし、これはある程度、症状が回復してからの話だ。
本当に状態が悪い時には、これさえも難しいことがある。
例えば、食欲がない時に栄養のバランスなど考えていられないし、高熱でうなされているときに運動ができるはずがない。
また、不眠症で困っているときに、規則正しい生活のリズムを作り出すのは困難だ。
そういう、いわゆる急性期に、生活習慣云々と言っても仕方がない。
まずは、急性期をどうやってやり過ごして、基本的な生活を送れるようになるかを考える段階が必要なのだ。
そのうえで、精神的に安定すること、楽観的になることはとても大切だ。
感謝すること、笑うこと、人に支えられること、人と交わることは、治癒力を上げていくうえでとても大切なことなのだ。
カウンセリングを受けたり、心が前向きになる本を読んだり、心が落ち着く音楽を聴いたりするのもいいだろう。
瞑想がお気に入りならそれもいいし、アロマテラピーやヨガなどを組み合わせてもいい。
治癒力を上げていく方法は、もうみんな知っていることだし、できる事をどんどんやっていけばいいだけのことなのだ。
症状を抑えることが治療ではない
症状が辛いときには、どうしても症状を抑えることを目的としてしまう。
だから、もぐらたたきみたいに症状を叩きに行こうとするんだけど、なんでその症状が出ているのかを考えて、原因を叩きに行ったほうが根本的な治療になる。
痛いから痛み止めを服用する。
熱が出たら解熱剤を飲む。
血圧が高いから降圧剤を飲む。
抑うつ気分が辛いから抗うつ剤をのむ。
こういうのは、対症療法という。
もちろん、症状を緩和することはとても大切なことなので、必要ないというつもりはない。
だけど、それを続けていても、なかなか治らないこともあるよね。
そういう時には、根本的な原因を取り除くとともに、自然治癒力を強化してしっかりと治るのを待つしかない。
症状を取り除くことと、根本的な治療は別物で、同時並行で行わなければいけないものなのだ。
そういうことを解っていない人は多い。
症状を取り除くことができれば、それが治癒だと思っている人が多い印象がある。
だから、対症療法ばかりに意識が行ってしまって、根本的な解決ができない人が多い。
しかし、問題の本質が見えていなければ、根本治療はできない。
根本治療ができなければ、いつまでも対症療法を続けるしかない。
まとめ
対症療法を続けていても、なかなか結果が出ない人は、ぜひ、自然治癒力の強化を考えてほしい。
全体的に身体の状態を底上げしていくのだ。
未だに治療法が確定していない新型コロナウィルスと戦う上でも、この考え方はとても重要だ。
睡眠をとって、適度な運動をして、栄養のバランスを考える。
仲の良い人たちに囲まれて、笑顔で過ごす。
コロナ禍なので、会えないこともあるもしれないけれど、それでもつながる方法は沢山あるよね。
コロナ禍の年末年始。
改めて、自然治癒力の大切さを考えてほしいと思う。
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