やらなければいけないこと、やりたいことがあるのに行動に移せない。
そんな時ってありますよね。
私も腰が重いほうなので、その気持ちはよくわかります(笑)
自分のことを観察していても、多くの人の話を聴いていても、心理学を勉強しても、その理由がよくわかります。
それは、新しいことをやろうとすると、何かを失うことになる。
何かを手放さないとできない。
そんな時に、その「何か」を手放すことに躊躇がある時、行動に移すのが難しくなります。
現状維持バイアス
人間には、現状維持バイアスというのがあります。
現状維持の方が安全だし楽なのだという、判断のバイアス(偏り)です。
脳は、なるべくなまけようとします。
考えることが面倒なのです。
いつもと同じパターンで生活していると、考えることが少なくなります。
慣れ親しんだ環境が楽なのです。
新しいことを始めると、慣れていないでのいちいち考えなければいけなくなります。
どうしてもこれを避けようとするのです。
また、未知の世界は危険である、という思い込みがあります。
なにが起こるかわからない、という不安があります。
したがって、現状維持を続けたほうが良いのではないか、と考えてしまうのです。
新しいことを始めるメリットとデメリットは考えますが、現状維持を続けることのデメリットはあまり考えないか、低く見積もる傾向にあります。
何かを手放さなければいけない
何かを変えようとすると、何かを手放さなければいけないケースは多いですよね。
新しいことを始めると、そのための時間が必要になります。
その時間を捻出するために、今までの快適な時間を減らすことが必要になります。
好きなことをしていた時間。
自由に使えた時間。
こういう幸せな時間を削っていくことが必要な時は、なかなか行動に移すことができません。
ダイエットをしようとすれば、おいしいお菓子を気兼ねなく食べられる幸せを手放さなければいけません。
健康的な身体と引き換えに、好きなものをおなか一杯食べるという幸せを差し出すのです。
また、自分のこだわりや、プライド、手放したくなりライフスタイルなどもあるかもしれません。
こういう内面的な抵抗感は、なかなか気づくのが難しい場合があります。
なにかを失うとき、それを失うことが苦痛である時、新しいことを始めるのは難しくなります。
なぜ行動に移せないかを考えてみる
自分がどうして、行動に移せないのかを考えてみましょう。
その理由が明確になれば、対策を練ることができるようになります。
また、その新しい行動が、本当に自分を幸せにしてくれるのか、その行動が必要なのかどうか。
そのことについても、考え直す機会になります。
なんとなく動けない。
という状態では、先に進むことはできません。
自分と対話して、何が自分の行動を阻んでいるのかを、具体的に明らかにしていくことが大切なのです。
まとめ
どうしても行動に移せない。
その理由は何なのか、具体的に明確にしていますか?
何かを始めれば、何かを手放さす必要があります。
それを手放すことができない時は、行動に移すことができなくなります。
どうしても行動でできない。
そんな時には、それを拒んでいる理由を明確にしてみましょう。
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