私たちは生きている。
生きているということは、動いているということ。
心臓が動き、血液が循環している。
動脈も食道も胃も腸も動いている。
止まるということは死を意味する。
筋肉が動くことで、血液やリンパ液の流れを促し、筋肉が熱を持つことで体を温める。
動かないでいるということは、カラダの活力が低下することを意味する。
当たり前のことであるけれど、脳にもその影響は及ぶ。
動くことで血液が循環し、脳の活動が活発になる。
動かなければ、脳が働かなくなる。
脳が働かなくなると、心も働かなくなる。
心が苦しい時には、体を動かすとよい。
脳に新鮮な血液が流れ、気もちが前向きになる。
僕はうつ状態にい陥って、自宅療養をしていたころ、意味もなく外を歩き回っていた。
歩くとすっきりする感じがあったからだ。
運動がメンタル疾患に効果があることは、多くの研究から分かっている。
その昔、肉体労働に苦しんでいた人類は、少しでも効率よく、少しでも楽になれるように便利な機械を次々に発明していった。
その結果、肉体労働が減って楽になったのだが、それが行き過ぎて動くことが亡くなった。
一日中、パソコンの前に張り付いていなければいけなくなったのだ。
これによって活力を失った人間は、それを取り戻すためにお金を払ってスポーツクラブに通うようになったのだ。
こう考えると、なんだか滑稽に思えてくる。
とにかく、体を動かそう!
ゆらゆらと常に動くことを意識しよう。
スポーツクラブに通わなくたって、腕をぐるぐる回す、背伸びをする、歩く、自転車に乗る、体操をする、そんないつでもどこでもこまめに体を動かせばいい。
それだけで、心も身体も、活力を取り戻すから。
人間は動物だ。
動くようにできているのだから。
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