もうずいぶん前のことになるけど、僕が整体専門学校で非常勤講師をしていたころのこと。
ある日、講義の中で「人生は思った通りにしかならない」という話をしたら、その講義に出席していた人の一人が泣きだしたことがあったんだよね。
その人は、「自分の人生はどうして思い通りにならないんだろう」っていうことで悩んでいたんだ。
だから泣き出してしまったんだよね。
実は、僕がかつてうつ状態に陥った時にも、「自分の人生は自分の思い通りになっていない」って思っていて、とても苦しかったんだよね。
だから、その人の気持ちはよくわかったんだけど、でも、それは自分がそう思い込んでいるだけであって、実は違うんだよね。
僕は、うつ状態から抜け出してくる過程で、そのことに気がついてしまったんだ。
この文章を読んでいるあなたも、もしかしたら、「人生が思い通りになるなんて、そんなことあるかいな」って思っているかもしれないけれど、確かにその気持ちもよくわかるので、そのへんのところを書いていこうと思う。
思った通りになるってどういうことなのか
人生って、選択の連続だよね。
進学や進路、それから就職とか、どこに住むかとか、誰と付き合うか、誰と結婚するか、例えばそういう大きな選択も。
それから、日々、何を食べるか、何時に寝るか、何時に起きて何をするか、そういう選択も含めると、常に選択をしていると言っても過言ではないんだよね。
では、その選択権は誰にあるのか?
と問われれば、最終的に決断を下すのは、いつも自分なんだよね。
そうでしょう?
違うかな?
特に、ある程度の年齢になってくると、最終決定権は自分にあるよね。
様々な状況を加味して判断を下しているのも自分
もちろん、周りの状況次第で、選択肢が限られているということはあるだろう。
それでも、最終判断はやっぱり自分なんだよね。
妥協すると決めるのも、理不尽を受け入れると決めるのも、誰かの意見に従うと決めるのも自分。
反対に、自分の意思を貫こうと決めるのも自分。
もちろん、厳しい状況に追い込まれてしまうこともあるけれど、その場面においても、常に自分がどういう決断をするのか、という決定権は自分にあるってことなんだよ。
ということは、自分の人生は、自分の選択、自分の決定の積み重ねによって作られているってことなんだ。
その事を意識しているかどうか、その違いは大きいと思うんだよね。
自分の人生の舵は自分が握っているんだ
もちろん、いつもいつも順風満帆なってことはない。
嵐が吹き荒れることもあるだろう。
そういう、逆境に陥った時に「思い通りにならない」って感じるんだろうと思うんだ。
だけど、そんな逆境にいるときにでも、自分の人生を決めるのは自分だってことを意識していることが大切なんだ。
その時に、ほかの誰かのせいにしてしまうと、つまり、自分の人生の舵を放棄してしまうことになる。
分かれ道に差し掛かった時に、「自分の人生の舵は自分が握っている」と考えていると、主体的な判断が出来るようになる。
この考え方が重要なんだよ。
人生は思った通りにしかならない
確かに、いつもいつも、自分が思った通りの結果は得られないだろう。
そういう意味では、思った通りにはならないと言えるのかもしれない。
でも、人生は自分の判断の連続の結果である、という意味においては「思った通りにしかならない」ともいえるのではないか。
どっちが正しいかという話ではない。
どう考えるか、どう解釈するか、という話であって、正解はない。
こういう考え方は、「引き寄せの法則」にも似ているよね。
理想的な状態を思い浮かべて、そちらに向かって歩いていくことが大切なんだよ。
そうすれば、いつかその地にたどり着けるかもしれない。
でも、理想的な状態がどういう状態なのかを思い浮かべずに、いつも行き当たりばったりの選択をしていたのでは、どこにもたどり着かないままに終わってしまう。
「思った通りにしかならない」ということを意識しておくことで、主体的に生きることが出来るようになるのだ。
まとめ
自分の人生は、自分の選択の連続で出来ている。
ということは、人生は自分が思った通りにしかならないということなんだ。
このことを意識して生きていくことで、自分が理想とする人生を構築することが出来るんだ。
日々の選択と、日々の決断の積み重ねが、自分の人生を作っているんだ。
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