先日、小学生の娘と話をしていて、とても残念に思ったことがある。
娘と学校の話をしていて、彼女たち(双子)が口をそろえてこんなことを言う。
「勉強は嫌いだけどテストは好き」
その言葉を聴いて、僕は思わず聞き返した。
「えっ?テストが好きなの?
それって、勉強が好きってことじゃないの?」
すると娘は。
「違うよ。テストは好きなんだけど、勉強は嫌いなの。」
という。
その違いが気になった僕は、その違いについてさらに突っ込んで聞いてみた。
「授業を受けるのは嫌い。それから宿題も。」
「体育と図工と音楽は好き。」
「自分で何かをやるのは良いんだけど、話を聴くだけのは面白くない。」
「テストは自分でやることだから好きなの。」
ということだった。
なるほど、なんとなくわかるような気もするよなあ。
勉強とはやらされるもの?
おそらく、自分から進んでやることは面白いと感じるんだろう。
それに対して、受け身的にやらされることはつまらない。嫌い。ということかと思う。
テストもゲーム感覚なのかもしれないね。
自分が知りたいと思ったことを調べたり、それがわかると面白いと思うのだけれど、彼女たちの感覚からすると、それは「勉強」とは言わないんだろう。
彼女たちにとっての勉強とは、学校の授業のことであり、宿題のことなのだ。
そしてそれは、強制的にやらされるものなので、嫌いなのだ。
このままでは、勉強嫌いになってしまう。
でも、そうさせる何かが、この国の学校にはあるような気がする。
知らないことを知るという喜び
これは僕の考えなんだけれども、人間って好奇心を持っている動物だと思う。
知らないことを知りたいという欲求。
子どもたちを見ていると、知りたいことがあればYouTubeで調べている。
今も、毛糸を編んでぬいぐるみを作る方法を調べて、それを見ながら一生懸命作っている。
そういうのも勉強と呼んでもいいと思うんだよね。
知りたいことを調べる。
知らなかったことを知る。
できなかったことができるようになる。
それってとても楽しいことだと思う。
でも、彼女たちの頭の中では、それは勉強じゃないんだよね。
そこのところ、何とかならないだろうか。
知らないことを知る喜びも、勉強の醍醐味なんだということを、学校では教えてほしいと思うのだけれども、そこが教え切れていないのではないかと思うんだけど。
まあ、言うのは簡単だけど、実行するのは難しい話なのかもしれないけどね。
親の僕としても、そこは粘り強く伝えていく必要があるなあ、とは思う。
知らないことを知る行為そのものが、勉強なんだってこと。
学校での授業や宿題だけが勉強じゃないんだってことを、ちゃんと理解してもらわなくちゃ。
勉強は最高の娯楽
僕は、33歳の時に整体の学校に通った。
この学校は本当に楽しかった。
勉強がこれほどまでに楽しいものだと、その時まで知らなかった。
そう、僕自身も子どもの頃は勉強の楽しさが解らなかったのだ。
にもかかわらず、大学院まで出たのだからモノ好きにもほどがあるよね(笑)
大学院に入った時に、そこには勉強好きが沢山いたんだ。
その時に思った。
好きでやっている奴には敵わないって。
そして、整体の学校に通っているときに、その楽しさに始めて気がついた。
そうなんだよ、本来勉強は楽しいものなんだ。
知らないことを知る。
知りたいことを知る楽しさは格別のものがある。
知りたいという欲求が大切
自分の内側から湧いてくる「知りたい」という欲求。
これがある事が大切なのかもしれない。
誰かから強制的に、「これについて勉強しろ!」と言われても、それは確かに苦痛だし、頭に入らないし、覚えられない。
それは当然だよね。
子どもたちにそれを強要している。
確かに、それでは嫌いになるとなあ。
そう考えると、「知りたい」と思った時に勉強ができるといいよね。
今の時代、インターネットで何でも検索できる。
ネットが無かった僕の子ども時代とは、環境が全く違う。
にもかかわらず、学校のカリキュラムは僕が子ども時代とほぼ変わっていない。
50年前とほぼ変わらないわけだから、時代に合っていないのではないかと思う。
昨日のブログにも書いたけれど、中学1年生の次男が不登校になったわけだけれど、ホント、学校の勉強って何のためにするんだろうか。
次男が疑問に思うのも無理はない。
彼は、ゲーム用のパソコンが欲しくて、でも、予算が限られているのでいかに安く手に入れるかということをYouTubeで研究した結果、自分で組んでしまうのが良いと判断して、誰にも教わらずに自力で組み上げてしまった。
それだって、立派な勉強だと思うのだけれど、学校の成績には全く反映されないし、受験には全く役に立たない。
受験には役に立たないかもしれないけれど、これからの時代を生きていくうえで、もしかしたら役に立つのはこっちの知識かもしれないのだ。
「勉強」を嫌いになって欲しくないんだ
こういう行為も、すべて「勉強」なんだと理解してほしい。
決して勉強が嫌いなんじゃない。
強制されることが嫌いなんだと理解してほしいんだ。
むしろ、勉強の楽しさを知って欲しいんだ。
まとめ
勉強は楽しい。
もしかしたら、最高の娯楽かもしれない。
その事を子どもたちに知って欲しい。
勉強は楽しいものであるというイメージを持って、人生を歩いて欲しい。
そうすれば、その子の人生は素晴らしいものなると思うんだ。
コメント