世の中には「諦める」って、なんだかとても悪いことのような風潮ってあるよね。
「諦めない」って言ったほうがかっこいいし、多くの成功者は「成功するまであきらめなければ成功する」みたいなことを言うしね。
「あいつは夢を諦めた」って言われたくないし、自分でも「諦めた」って思いたくないし。
でも、僕はカウンセラーもしているからね、諦められずに苦しんでいる、という人もたくさん見ている。
それに、世の中のほとんどの人は、何かを諦めた経験をしているし、おそらく、成功者たちだって、いろんなものを諦めて成功しているんだと思うよ。
「諦める」は「明らめる」
なんでそんなことわかるのか、と思うかもしれないけど、実は、「諦める」というのは「明らめる」とも書くんだ。
「明らめる」は明らかにするということなんだ。
色々とやってみたけどうまくいかないときというのは、、「どうやら僕には才能がないようだ」とか、「本当にこれが僕のやりたいことなんだろうか」とか、「世の中の状況として難しい」とか、いろんなことが明らかになっていくんだよね。
これは、見方を変えれば「的確な状況判断」だともいえるよね。
「私情を挟まずに、きちんと状況を判断して行動をする」ってことだ。
成功者たちは、「明らめる」ことに長けているんだ。
自分が苦手なことも、自分が得意なことも、世の中の動きも状況も、きちんと判断している。
そのうえで、諦めないことと諦めることをきちんと分けて考えている。
諦めることが悪いんじゃない
諦めることが悪いんじゃなくて、ちゃんとした状況判断ができないことのほうが悪い。
何を諦めて、何を諦めないのか。
その時々の状況判断ができないことのほうが問題なんだ。
場合によっては、諦めることがとても大切だったりする。
でも、諦めないことも大切だったりする。
諦めることがいいとか悪いとか、そんな単純な話じゃないんだよね。
諦めたら別の未来が見える
諦めたことによって、別の未来が見えるようになる。
別の可能性が広がっていることに気がつく。
諦めたことによって、その人にとって本当の幸せが見えることがある。
諦めないこと、こだわることで見えていなかったものが、こだわりを捨てることで見えるようになる。
そういうことは往々にしてよくあることなんだ。
まとめ
諦めることは悪いことではない。
何を諦めて、何を諦めないのか。
それを明らかにすることが、諦める問う行為なのだ。
諦めきれずにこだわっていること。
そのために苦しんでいることがあるなら、一度すっぱりと諦めてしまうのも、幸せな人生のためには必要なこともあるのだ。
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