昨日は、第23回スタイリッシュエイジングクラブを開催した。
スタイリッシュエイジングクラブは、もともと、僕が経営するあおぞら整体院のお客さんと飲み会をやってみたい、という思い付きから始めた飲み会なんだけれども、このコロナ禍において、会合はまずいだろうということから、ここ3回ほど、オンラインで開催している。
ということで、昨日もオンライン飲み会ということになった。
「スタイリッシュエイジング」というのは、「アンチエイジング」に対抗するいい言葉はないかなーって思っているときに出合った言葉で、日本語に直訳すると「粋に歳を重ねる」ということ。
僕は、人間には、年齢相応のカッコよさというのがあると思っていて、「粋な歳の重ね方をする会」みたいな意味合いで、毎回そんな話を肴に飲んでいる。
オンラインの良さは、遠くからでも参加できること。
昨日も、愛知県から参加してくれた人もいたし、初参加の方が2名もいて、楽しかった。
小論文を教えている国語の先生
昨日参加してくれた方の中に、国語の先生をしているという方がいて、国語の教育は難しいという話をされたいた。
その方は、小論文の書き方を教えるのが好きだという話をしていたので、小論文の書き方の話になった。
そうしたら、その方が、書き方も大切なんだけれども、本当に大切なのは「自分が何を書きたいか」という、自分の中に自分の意見があるかどうかだという話をされていた。
さらに、最近の若い子は、自分の意見を持っていない子が多い、という話をされていた。
自分の意見を述べるというより、世間的に正しいと言われているようなことを書く子が多いと。
正解らしきものを探してくる
この話に、僕は思い当たることがあって、僕はカウンセラーとして悩める人と話をす機会が多いのだけれど、自分の考え方や行動やこれから行おうとしている選択が「正しい」のかどうかを気にする人がとても多いと感じている。
今は、ネット発達で解らないことは何でもググることができる。
また、学校の教育においても、正しいこと、正解を教えることが多くて、自分の頭で考える機会が少ないのではないか、考えている。
どこかからか探してきた、「正解らしき」ことを小論文で書いたとしても、それは間違いではないかもしれないけれど、どこか表面的で薄っぺらいものになってしまうと、その先生は言っていた。
面接のマニュアル本
その話を聴いていて、面接などのマニュアル本や、面接攻略法が巷にあふれいてることについての問題点を指摘する人もいた。
面接を受ける人たちが、みんな同じような受け答えをするようになってしまったら、自分をアピールすことはできないし、面接官も困るだろう。
表面的に正しいと思われることをみんながやるようになってしまっては、逆に社会では生きていけないのではないかという話になった。
面接においては、正解を答えることが必ずしも求められているわけではなくて、その人の人となりを見ているわけであるから、自分の言葉で自分の思いを語ることが求められるはずだ。
間違うことや失敗を恐れている
おそらく、間違いや失敗を犯すことを極度に恐れているのではないか、という話が出た。
なるほど確かに、日本においては、失敗した人を見て馬鹿にしたり、笑いものしたりする傾向があるし、失敗することはよくないことである、という価値観をすりこまれる世間の空気がある。
だから、どうしても失敗をしないように、という意識が高くなる。
そうなると、完璧を求めてしまうし、チャレンジしなくなる。
そういう社会は、どうしても進歩しなくなる。
参加してくれた方の中に、去年までアメリカで働いていたという方がいた。
その方によると、シリコンバレーなどでは、面接時に、これまでどんな失敗をしたか、という質問をされるとのこと。
そして、その失敗から何を得たのか、ということを大切にしていると言っていた。
アメリカという国は、失敗することに価値を見出している。
しかし、日本は失敗することはよくないことである、という国である。
そんな日本が、アメリカに勝てるはずがない、ということをその方が言っていた。
確かに、日本は失敗を隠ぺいしたり、失敗していないと言い張ったりするけれど、アメリカはなぜ失敗したのかを研究し、その経験からより良い状況へ行くためのヒントを得ようとする。
その違いが大きいのかもしれない。
スタイリッシュな人とは自分の軸を持つ人
そこで、やはりスタイリッシュな人というのは、どこかからか借りてきた正解らしき正面的な言葉を使うのではなくて、自分の軸を持ち、自分の言葉を持つ人ではないか、という話になった。
正解であるかとか、失敗しないか、ということを気にすることなく、「自分はこう思うからこうするんだ」という、自分の行動指針を持っている人なのではないか。
正解を気にして、完璧を目指して、人の目を気にして、人の評価を気にして生きるのはとても窮屈だ。
自分の軸を持ち、自分らしく生きたほうが自由だし、楽だし、そしてスタイリッシュなのだ。
僕はそういう価値観を広めたいし、そういう人を増やしたい。
それが、多様性のある社会を作り出すし、みんなが幸せになれる社会なのではないかと思う。
まとめ
正解を気にせずに、自分の中に自分の考えを持ち、それに従って生きていく人がスタイリッシュなのではないか、という結論はとても納得のいくものだった。
それと同時に、今の日本の社会が抱えている問題点も浮き彫りになったと感じたし、それは僕がずっと考えていたことと同じだった。
おそらく、多くの人が問題だと感じていることなのだと思う。
今後、日本社会を良くしていくためには、スタイリッシュな人を増やしていくことが大切なのではないか。
スタイリッシュエイジングクラブは、世の中を変えていけるのかもしれない(笑)
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