僕は、スポーツトレーナーと整体師の道に入ってからもうすぐ20年になる。
そして、ここ5年くらいは、心理カウンセラーとしても活動している。
心と身体の両面から、疲れ果てている人たちのコンディショニングをずっと続けてきた。
例えば、肩こりに悩んでいる人がいる。
そういう人に良く聞かれるのは、「肩こりって治るんですか?」ということ。
その意味するところは、「肩がこらないようになるんですか?」ということだと思う。
もちろん、原因によっては肩がこらないようになるかもしれないけれど、多くの場合そういうわけにはいかない。
例えば、仕事が原因で疲れてしまっている場合、仕事の内容によっては疲れてしまうのは仕方がないこともある。
一日中パソコンに向かっているとか、一日中車の運転をしているとか、あるいは、介護や看護をしているとか。
つまり、疲れるような生活をしている場合、「疲れない身体になる」というのはなかなか難しいのだ。
疲れるのは頑張っている証拠
そもそも、生きていくのは疲れるのだ。
仕事だけじゃない、家事だって、育児だって疲れる。
それが当たり前なのだ。
疲れるのは頑張っている証拠なんだ。
頑張るというのは、別に悪いことではないよね。
頑張るって、充実感が得られるし、それで何らかの結果が出れば、幸せを感じることができる。
だから、身体が疲れたり、肩がこったりするのは仕方がないことだし、それを避けて通るわけにはいかない。
大切なのは回復させること
疲れることを避けることはできないので、大切なのは回復させることなんだ。
これは、メンタルの疲労についても同じことがいえる。
じゃあ、どうやって回復させるか。
回復させる方法は色々とある。
睡眠
まずは、睡眠をちゃんととるということ。
一日7時間~8時間は寝るのが望ましい。
整体院にやってくる人たちの睡眠時間を聴いていると、驚くほど短い人たちがいる。
平均4時間とか5時間などという人が結構いることに驚く。
こんなに短ければ、疲労を回復させることは難しい。
どんどん疲労がたまっていって、やがて体をむしばんでいく。
まず、一日のスケジュールを組む時に、最初に確保するのは睡眠時間だと思ってほしい。
睡眠時間を最初に確保し、残った時間でスケジュールを組むように心がけよう。
運動
適度な運動は疲労回復を早めてくれる。
軽く体を動かすことで、血行が良くなって、老廃物を除去して、新鮮な血液を供給してくれる。
これによって、疲労回復が早まるのだ。
これを、積極的休養(アクティブレスト)と呼んでいる。
ストレスフルな仕事や、忙しく動き回っている人の中には、定期的に運動をしている人が多い。
彼らは、疲労回復力を高めるためには、運動することが良いということを体験的に知っているのだ。
さらに、運動している最中というのは、運動することに意識を集中させているので、マインドフルな状態になる。
その事によって、ストレスを解消することができるのだ。
さらに、運動をすると体力がつく。
これが、疲れにくい体を作っていく。
運動すること自体、疲労を回復させる効果がある上に、疲れにくい身体を作っていくのであるから、これをやらない手はないだろう。
食事
疲労回復に効果がある食事というのがある。
ジャンクフードや炭水化物ばかり食べていたのでは、疲労回復は早まらない。
甘いものが疲労回復をさせるという話があるが、あれは幻想だ。
それは、一時的に回復したと錯覚させるような効果があるだけで、甘いものばかりを食べていたのでは長期的には逆効果になる。
疲れた身体の修復に必要な材料となる、たんぱく質、脂質。
さらに、身体の生理作用に必要な、ビタミン、ミネラル類をきちんと摂ることが大切なのだ。
疲れたときにお酒を飲みたくなる人もいるかと思うけれども、お酒は体に負担がかかるので、実は逆効果であることを覚えておこう。
もし、毎晩晩酌をする習慣がある人が「疲れが抜けないなあ」と感じているのであれば、もしかしたらお酒が原因で疲れが抜けないのかもしれない。
そういう方は、ぜひ、飲酒する習慣を見直してみることをお勧めする。
入浴
手軽にできる疲労回復方法としては、入浴がある。
整体院に来る方にも、いつもシャワーで済ませているという人がいるが、しっかりと湯船に浸かることを勧めている。
これは、身体を温めるという効果に加えて、水圧によって血行を促進するという効果がある。
この効果が馬鹿にならないと、僕は考えているのだ。
これは、とてもいい方法なので、いつもシャワーで済ませているという人はぜひやってほしい。
マインドフルネス
精神的な疲労の場合、頭(脳)を休める必要がある。
脳は常に何かを考えている。
それが、精神衛生上よくないことばかり考えているようだと、脳の疲労をとることができない。
その、良くない考えから離れることが必要になってくる。
そんな時に、マインドフルネスは効果を発揮する。
マインドフルネスとは、「いま、ここ」に意識を持っていくことで、様々なストレスから解放されることを指す。
静かに座って目を閉じで、自分の身体の感覚に意識を持って行ってもいいし、軽めの運動をして、自分の身体の感覚に意識を持って行ってもいい。
これを続けることによって、不安や焦り、自己嫌悪、過去の後悔、恨み、など、良くない思考から離れることができるようになる。
それが、精神的な疲労からの回復を早めてくれるのだ。
整体
まあ、僕が整体師だからというのもあるんだけど、やはり整体はとてもいい。
もちろん、ほかのリラクゼーションでも、アロママッサージでも、鍼でも、何でもいいと思う。
どうしても、自分だけでは疲労が取れないというのであれば、そういう施術を受けるのはとてもいいと思う。
定期的に整体を受けている人は、状態がとてもいい。
これは、20年近くこの仕事をしてきての僕の実感だ。
もし、僕の施術を受けたいという方は、こちらのページを参照して、連絡をしてほしいと思う。
まとめ
一生懸命にまじめに生きていれば、疲れないわけがない。
疲れないようにはならないのは当たり前なので、問題はどうやって回復させるかということなのだ。
上記に挙げたような方法を試してほしい。
疲れはあなたが頑張っている証拠なので、頑張っている自分を労わってほしいと思う。
もっともっと、自分のことを大切に扱ってほしい。
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