新しいことを始めるときには不安がつきもの

シーカヤック
Isaak Dury

僕の長男。
中学3年生。
受験生。

ここの所、彼の進路の問題で、家庭内がざわついている。
というのも、彼はいわゆるの普通の都立高校には行かないと決めていて、とある特殊な高校に行こうとしている。

嫁さんは大反対していたんだけど、彼の決意が固いということが分かったので、あきらめた格好になっていた。
ところが、ここにきて彼の気持ちが揺らいできた。
本人も、なんだか浮かない顔をしている。

それで、昨日の夜に、彼とゆっくり話をしてみた。

漠然とした不安

最初は、自分のモヤモヤした感情をどのようの表現していいかわからないという感じだった。
だから、「今思っていることを、うまく説明できなくていいから、全部片っ端から言ってみなよ。」と言った。

どうも、そうしたら、学校でほかの子たちが、いわゆる「普通の受験勉強」の空気一色なっているのが、「なんだかな、という感じ」だという。

僕「それは、自分だけ他人と違うことをやろうとしているということについて、焦るというか、不安というか、そういうこと?」
長男「うーん、不安、なのかなあ。」
僕「不安ね~。なんか、みんなから追ていかれているような。疎外感というか。」
長男「そんな感じかな。」
僕「新しい高校生活に対する不安もある?」
長男「それもあるかも。」
僕「俺ちゃんとやっていけるのかな?みたいな?」
長男「それもある。」

そんな話だった。

他人と違うことをやる不安

ほかの人たち、その他大勢と違うことをやるという不安ってあるよね。
なんとなく、多数派につくほうが安心できる。

みんなやっていることだから大丈夫。
俺だけじゃない。
そんな感覚だよね。

人間は基本的に、社会的動物なので、集団に所属しているほうが安心できるんだよね。
その集団から離れることは基本的に不安を感じるものなんだよ。

彼にとって、中学校のクラスメイトは、今まで安心できる集団だったわけだ。
ところが、自分だけそこから離れてしまうという感覚が不安の原因になっている。

でも、そういう感覚は、群れから離れて新しい環境に飛び込もうとするときには必ず起こるものだよね。
それは仕方がないことなんだよ。

未知の世界への不安

それと、もう一つは、未知の世界へ対する不安だ。
知らない世界というのは、知らないだけに不安なんだよね。
これは、情報が少ないことに起因しているんだ。

さっきの、集団を離れることに対する不安と似ているんだけど、集団を離れることも、未知の世界に行くことも、人間にとって基本的に危険な行為なんだ。

狩猟採集生活をしていたころのことを考えてみるとわかりやすい。
そのころは、危険がいっぱいだった。
危険な野生動物に囲まれて生活していたわけだから、未知の領域に一人で足を踏み入れるということは危険極まりない行為だった。

不安というのは、危険を察知する能力がもたらす。
もし、不安を感じないのであれば、それは危険を察知する能力がないということ。
それはそれで、本当に危険なことなのだ。

だから、未知の世界へ感じる不安というのは危険を察知する能力があるということで、それは生きていくうえで当たり前のことなのだ。
誰でも、最初は不安なんだ。
そこを乗り越えていかないと、新しい世界を切り開くことはできないよね。

自分の負の感情に気づく

人間、どんなときにも迷いはつきものだよね。
まったく迷いのない人なんていない。

特に、人生の岐路に立った時に、果たしてこれでいいのだろうかと不安になる。
それは当たり前の感情なんだ。

その不安をなるべく軽減させるには、情報を集めることが大切だ。
よくわからない、という状況では不安が強くなる。

今は、情報化社会だから、情報を集めようと思えば、いくらでも集めることができる。
SNSなどを使えば、実際にその世界にいる人とつながることもできるかもしれない。

大切なのは、自分の負の感情に気づいて、それがどんなものなのかをはっきりさせることだ。
それがはっきりすれば、対処の方法がわかる。

漠然としたまま、モヤモヤしていても問題は解決できない。
負の感情も無視せずに、それをきちんと向き合うことが大事なんだ。

まとめ

新しい世界に飛び込むのは、誰でも不安なものだ。

でも、その不安をきちんと見つめて、しっかりと対処することが必要なんだ。
そうすれば、その不安はかなり軽減できる。
もちろんゼロにはならないかもしれないけど。

あとは、覚悟を決めて飛び込むだけだよね。