生きていることに感謝

Thanksとラテ エッセイ
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Thanksとラテ

今日は僕の誕生日なんだ。
55歳になった。

あと5年で還暦だ。
赤いちゃんちゃんこだ。
自分がそんな年になるなんて、実感が湧かない。

飢え死にしなければいい

僕が会社を辞めたのは33歳の時。
やめようかどうしようか悩んでいた時に、まだ結婚する前で、付き合っているのかどうかもはっきりしていない頃の嫁さんが、「飢え死にしなければ生きていける。」って教えてくれたんだよね。

そうか、「死ななければ生きていけるんだ。」ってことに気がついて(笑)、思い切って会社を辞めた。
おかげで、いまもまだ、飢え死にしていない。

僕は恵まれている

そして、無職の時に結婚して、不妊治療しながらも結局は4人の子宝に恵まれて、嫁さんと二人で四苦八苦して育ててきて、今は、親父の残してくれた実家の一軒家に暮らして、わいわいがやがやとにぎやかな毎日を過ごしている。

僕はかなり恵まれている。

うつ病になった時には、本当に生きているだけのことが辛くて、大変だったんだけどね。
もう二度と、あんな思いはしたくない。
そう思って、頑張ることをやめてひっそりと暮らしてきた。

多くのことを望まずに、飢え死にしなければいい、雨風をしのげる部屋と暖かい布団と今日の食事があればいい、そう思って生きていた。
ボロボロの木造アパートに12年、狭い賃貸マンションに3年、都営住宅に3年暮らして、空き家同然になった実家に戻ってきた。

そんな、低空飛行の生活だったけど、とても楽しい人生を送らせてもらえたのは、嫁さんと子どもたちのおかげだと思うし、さらには僕を支えてくれたたくさんの人たちのおかげなんだよね。

頑張ることをやめて、「飢え死にしていないからまあいっか」ってな感じで生きてきて、でも、飢え死にしない以上に楽しい人生だと思っている。

やっぱり、恵まれているんだよね。

生きていることに感謝

こんなにいい加減に生きているのに、こんなに恵まれていて、特に大きな病気もせずに健康でいられて、それだけでもう感謝するしかないと思っている。

これからも、いろんなことがあるだろうけれど、みんなに支えれて生きていくんだろうな。
残りの人生を、その有難さをかみしめながら、一日一日を大切に生きていきたい。

これまで僕を支えてくれたすべての人に、ありがとうございます。
これからも僕を支えてくれる人たちに、引き続き、よろしくお願いいたします!

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