他人と自分を比較することには意味がない。
自分が苦しむだけだから、比較してはいけない。
そう言われることが多いし、僕自身もそういう風に発信してきた。
なぜかと言えば、他人と比較して落ち込んだり、羨んだり、自信を失ったりして、苦しい思いをしている人が多いからだ。
そういう人に向けてのメッセージは、「他人と比較するのはやめなさい」となりがちだ。
だけど、この問題はもうちょっと深掘りしてみる必要があると思うんだ。
なぜなら、他人と自分と比較することで得られるメリットもあるからだ。
では、他人と自分を比較する際に注意しなければいけないことはどんなことだろう?
その事について書いて見たいと思う。
客観的に自分を評価する
最も注意しなければいけないのは、客観的に自分を見るということ。
他人と比較するうえで、自分の優れているところ、自分が劣っているまたは苦手としているところを、客観視できるかどうかということ。
自分の特性を知るうえで、他人と比較することは避けられない。
客観的に自分を評価することができれば、自分の強みを知ることができる。
自分の強みを知るうえでは、どうしても他人との比較ということが必要になるだろう。
だから、比較すること自体が悪いのではなくて、その比較の仕方に問題があるということなのだ。
自分のダメなところと他人を比較しない
他人との比較において自信を失っている人は、多くの場合、自分のダメなところと他人を比較している。
「自分にはとてもあんなことはできないけれど、あの人はあんなことができてすごい。」
というような比較の仕方をしている。
自分には出来ないことをできている人を見つけて、その人との比較において、さらに自分はダメな奴であるという自己イメージを強化していく。
これは、まちがえた比較の仕方の典型なのだ。
自分の長所を見つけるために他人と比較をする
「自分にとってはこういうことは簡単にできると思うのだけれども、できない人は多いようだ。」ということに気がつくということがとても大切なのだ。
こういうことは、やはり他人と比較しないとわからない。
自分の短所もそうだけれども、自分の長所も他人との比較の中で認識されるようになる。
そう考えると、他人と比較すること自体が悪いのではない、ということが解る。
要するに、何をどのように比較するのか。
比較の基準は何なのか。
そこをしっかりと考えなければいけないということだ。
自分に都合がいいように比較しよう
結局、セルフイメージの問題なんだ。
もともと自分に自信がない人は、そのセルフイメージを強化するように比較するし、自信がある人は、やっぱりそのイメージを強化するように都合よく比較する。
こういうことは無意識のうちにやっている。
無意識のうちにやっている自分の癖を知ることから始めよう。
そして、意識的に、自分にとって都合がいいように比較することを練習してみるのだ。
そう、こういうことは練習が必要なのだ。
思考の癖を矯正するには、繰り返し繰り返し、練習していく必要があるのだ。
他人と比較するのが悪いのではない。
ダメな自分というイメージを強化するような比較の仕方をしていること自体がダメなのだ。
まとめ
他人と比較すること自体が悪いのではない。
自信を失うような、自分がみじめになるような比較の仕方をしていることがダメなのだ。
自分のいいところを見つけるために、他人と比較しよう。
自信を強化するように、他人と比べよう。
自分にとって都合がいいような比較の仕方をしよう。
こういうことは練習すればできるようになる。
最初はうまくできなくてもいい。
しつこく練習していこう。
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