2020年を振り返る-大転換の年だった

水晶玉 エッセイ
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今日は、2020年12月31日。
激動の年の最後の日。
そんなわけで、僕にとっての今年を振り返ってみたいと思う。

今年を一言で言い表すと、大転換の年だった。
色々なことが終わったし、いろいろなことが始まった年だったと思う。
そのきっかけとなったのが、やはり新型コロナウィルスのパンデミックなんだよな。

新型コロナウィルスによって、世の中の価値観がからりと変わった。
それに合わせて、僕自身の視点が強制的に移動させられることになった。
視点が変われば、見えなかったことが見えてくる。
新しい景色を見た、という人も多かったのではないだろうか。

自分とじっくりと向き合うことができた

緊急事態宣言が出されたことによって、経営するあおぞら整体院も時短営業を行った。
常に二人体制だったところを一人体制に減らして、20時までの営業だったところを18時までと短縮し、定休日が無かったところを定休日を設定した。

さらに、それまでは定期的に都心に出かけて勉強会に参加したり、人に会ったり、飲み会に参加したりしていたのだけれども、それもすべて中止になったり取りやめたりした。
4月初めに銀座に行ったのを最後に、都心には足を踏み入れていない。

緊急事態宣言中は、世の中の動きがすべて止まったように思えたので、自分と向き合う時間ができたと考え、ゆっくりと自分と向き合うことにした。

そのうえ、定額給付金や持続化給付金、さらには低金利での融資を受けることができたおかげで、資金的な余裕ができたことで、それが心の余裕を生むことになった。

つまり、時間的にも、金銭的にも余裕が生まれた。
この変化は大きかった。

余裕が生まれたので、「本当に自分がやりたいことは何か」ということを、改めて考えることができた。
これが僕にとっては大きな変化だった。

お金が欲しいわけではない

一つの気づきとして、僕は「お金にあまり興味がない」ということを自覚したこと。
いや、そういう自覚はずっと前からあったのだけれど、経営者たるもの「それではいけないのではないか」とどこかで考えていて、無理やりにでもお金が儲かる方法を考え、そういうビジネスモデルを作ろうと躍起になっていた。
もちろん、収入に対する不安がそうさせている部分もあった。

そもそも、そこに興味がないのでモチベーションが湧いてこない。
つまり、やる気にならないのだ。
そんな、やる気にならない自分に対して、鞭を打ってやる気を奮い立たせるのが辛かったんだということに気がついた。
そして、そんな自分はダメな奴だという自己認識を持っていたことにも気がついたのだ。

だから、もうお金儲けのことを考えるのはやめようと思った。
そもそも、お金儲けに興味がない。
そこを受け入れてしまおうと思った。

苦しむ人を減らしたい

僕が健康産業に携わるようになった原点は、「苦しむ人を減らしたい」という思いからだ。
それは、身体的にも心理的も、「病んで苦しむ人を減らしたい」「病む前に何とかしたい」。
つまり、予防が大事だと考えている。

そこが原点なのだ。

ところが、予防というのはなかなか儲からない。
なぜなら、人は尻に火がつかないと動かないからだ。

どうすれば、人々が予防を大切に考えるようになるのか、その方法を考えていく必要がある。

弱っている人を助けたい

さらに僕が気になるのは、実際に苦しんでいる人を楽にすること。
弱っている人を助けること。

弱っている人を助けるという商売は、なかなか難しい。
弱っている人は金もないし、気力もない。
そういう人からお金を取るビジネスは難しいのだ。

医者ではないので、健康保険を使うことができないから余計に難しい。

ビジネス的には、元気な人をさらに押し上げるお手伝いをするような商売の方がよいのは明らかなのだけれど、どうしてもそこに興味がもてないのだ。

「自分で自分を責めるのはやめよう」と言いたい

僕が気になるのは、自分で自分を責めてしまって、苦しい思いをしている人たちに対して、「自分で自分を責めるのをやめれば楽になりますよ」ということ。

悩める人たちの話をたくさん聴いていて気がつくのは、苦しむ必要がないような人が、無駄に苦しんでいるケースが多いということ。
結局、自分で自分を苦しめているのだけれど、それに気がついていない人が多い。

僕自身も、いつの間にかそういうところに追い込まれていたので、これに気がつくのはとても難しいことなんだけれど、そういう人こそ助け出してあげたいのだ。

人生の学校を始めることができた

実は、以前から、本当に苦しむ人のために、低額で提供でいるサービスはできないかと検討していた。
そこで、人生を勉強する勉強会のようなものを開催することを考えていた。

コロナ以前は、当然のことながらリアルでやろうとしていた。
あおぞら整体院の近所に公民館や公的な会議室を借りて行うこと考えて、実際に相談しに行ったりもしていたのだ。

しかし、なかなか実現するのは難しかった。
集客や広報をどうするか、公的な施設と言っても場所代などの必要経費を賄うにはそれなりの参加費をいただく必要もあった。

そんなこともあって、しばらくそのアイディアは忘れていたのだけれど、コロナのおかげでオンラインセミナーが当たり前に行われるようになり、オンラインセミナーを行うという方法があるとひらめいた。

オンラインなら、場所代もいらないし集客もオンラインで行えばいいし、さらには遠くに住んでいる方も参加できる。
お金儲けを諦めたこと、オンラインセミナーという手法を思いついたことで、以前から考えていたことをできるようになった。

これは大きな進歩だと思う。

家族との時間がかけがえいないものだと改めて実感した

さらに言えば、家族との時間が増えたことは僕にとって大きな収穫だった。

僕にとって、最も大切にしたものは家族だ。
ずっとそう思ってきたけれど、一緒にいる時間が増えたことで改めてその思いを強くした。

僕には子どもが4人いる。
子どもはどんどん大きくなっていく。

今の年齢の子どもと一緒にいられるのは今しかない。
だからこそ、今を大切にしなければいけない。

その事を強く感じた1年になった。

これまでは、仕事を理由にして、子どもとの時間をないがしろにしてきたこともあった。
でも、それでは後々後悔するのではないか。

子どもにとっては、常に「今」が大切なのだ。
今を大切にできないようでは、良い人生を歩くことは不可能だ。

もちろん、仕事とプライベートのバランスは難しいけれど、子どもが小さいうちは特に、家族に比重が置かれていてもいいのではないかと思うようになった。

仕事よりも家族のほうが優先度が上であると、改めて考えさせられた一年だった。

来年以降の計画について

新型コロナウィルスに翻弄された一年だったけれど、僕にとっては素晴らしい時間を持つことができたと思っている。

そこで、明日からはじまる来年は、自分の中に軸を二つ作ることにした。
一つは、今年再確認した、個人向けの方向性で「弱っている人を減らす」という活動を強化する。
もう一つは、企業に働きかけることで「働く人たちを幸せにすることで弱っている人を減らす」という活動に力を入れる。

この2軸は、三年前から少しずつ始めていたのであるけれど、改めて、この二つの軸が大切であると再確認した。

僕一人でできる事などたかが知れている。
個人を相手にしているだけではダメで、もっと多くの人を巻き込んでいく必要がある。
だからこそ、多くの人たちの生活を支えている企業にも頑張ってもらって、苦しむ人を一人でも減らしていきたいと考えている。

僕は、日本全体が苦しい価値観に蝕まれていると思っている。
しかし、コロナのおかげで働き方や価値観に多様性が生まれてきて、その苦しい価値観が少しづつ変化していくという兆しが見えてきたのはとても良いことだと捉えている。

コロナも悪いことばかりじゃない。
これまでの硬直した価値観をぶち壊す、強力な変化をもたらしたと思っている。

これをチャンスと捉えて、さらに活動を活発化させていきたい。
そんな風に考えているのだ。

まとめ

僕自身にとって、今年はとても良い年だったと考えている。
色々な思い込みから解放された年だった。

僕はこれから、お金儲けを目指さないことにする。
松下幸之助氏は「儲けは社会貢献のご褒美」と言っている。
まずは貢献ありき。
どの様な社会貢献ができるか。
それだけを考えていきたい。
結果は後からついてくると信じることにした。

さて、あなたにとって、今年はどんな年でしたか。
大変に苦しい年になった、という人も多いと思う。
でも、どんな時にでも、未来に向かって光を見出す人はいる。

あなたにとって、今年の出来事が明るい未来につながっていることを祈ってやみません。
来年こそ、良い年にしましょう!

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