あなたは、自分をどういう人間だと思っていますか。
人はそれぞれ、セルフイメージを持っています。
「自分のことなんだから、自分がいちばんよくわかっている」
そう思っているに違いありません。
でも、本当にそうでしょうか?
セルフイメージは思い込みに過ぎない
実は、セルフイメージは「単なる思い込み」でしかありません。
パーソナリティは実に複雑で、人はいろいろな側面を持っています。
それをすべて把握することはとても難しいものです。
セルフイメージとは、過去の経験から特に印象深い出来事を抽出して、それによって作り上げられた印象でしかありません。
別の側面から見れば、違うイメージが作られるし、別の出来事を抽出していれば、別のイメージが作り上げられます。
一人の人間を完全に客観的に、現実そのままに認識することは不可能なのです。
セルフイメージも、いつの間にか自分が作り上げてしまった、自分の一つの側面でしかありません。
したがって、それだけが自分の姿ではないのです。
実際に私も、自分が思っている私のイメージ(セルフイメージ)と、他人が思っている私のイメージのギャップに驚いたことが何度もあります。
たいていの場合、他人が思っている私のイメージの方がポジティブです。
それだけ、私は自分のネガティブな部分にフォーカスを当ててセルフイメージを作り上げているということだと思います。
自分がもっと、自分のポジティブな側面にフォーカスしていれば、ただそれだけで自信を持つことができるでしょう。
自分のネガティブな部分にフォーカスすれば、当然のことながら、ネガティブなセルフイメージが出来上がります。
セルフイメージとは、それくらい危ういものなのです。
同じ特性でも評価によって変わる
例えば、「物事をしっかりと吟味して自分が心から納得しないと判断ができない」という側面を持っていたとします。
これを、ネガティブに評価すると「優柔不断」「決断力がない」「勇気がない」などとなるでしょう。
ところが、ポジティブに解釈すれば「熟慮型」「慎重に判断する」「冷静」などとすることもできます。
果たしてどちらが正しいのか、という問題ではありません。
どう評価するか、という話なのです。
同じ側面を、ポジティブに受け取るか、ネガティブに受け取るか、それだけでもセルフイメージは変わってきます。
セルフイメージは人生の選択に大きな影響を与える
言うまでもなく、セルフイメージは人生に大きな影響を与えます。
人生の岐路に立った時、どの選択肢を選ぶか、これからの人生をどう生きるか、という問題について、セルフイメージが違えば、当然のことながら選択が変わってきます。
選択が変われば、大きく人生が変わることは間違いありませんよね。
セルフイメージをポジティブなものにしよう
この記事を読んでいるあなたは、おそらく自分のセルフイメージがネガティブなものだと思っているのだと思います。
要するに自信が無いのです。
過去の経験の中から、ネガティブなものを抜き出して、あるいは、ネガティブな評価をして、それを積み上げてセルフイメージを構築していませんか?
そうではなくて、過去の経験のうち、ポジティブなものを抜き出す、あるいは、ポジティブな評価に変え、それを積み上げてみてください。
それだけで、まったく違うイメージになると思います。
ポジティブなセルフイメージを持つ、自信を持つ、とはそういうことです。
無意識のうちにネガティブなセルフイメージを作り上げてしまった人には、かなり意識的にやらなければいけないことだと思います。
はじめは、「そんなことできないよ」と思うかもしれません。
しかしこれは、訓練です。
訓練は意識的にやるものです。
この訓練をやるかやらないか、その二択です。
やらなければ、今まで通り、ネガティブなセルフイメージのままです。
やれば、自分のポジティブな側面が見えるようになってきます。
どちらの方が、今後の人生を豊かなものにしてくれるか、明白ですよね。
まとめ
セルフイメージは事実ではなく、単なる思い込みです。
訓練によって、セルフイメージを書き換えることは可能です。
よりポジティブなイメージを持つことによって、人生をポジティブなものすることができるのです。
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