子どもの人生は親の人生の一部ではない

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僕はカウンセラーだから、生きづらさを感じている人の話を聴くことが多い。

そんな僕がつくづく感じるのは、その生きづらさの原因が親との関係にあるというケースが非常に多いなあ、ということ。

もちろん、僕が生きづらさを感じていた原因もそこにあったのだけれど。

子どもの人生が自分の人生の一部であると思い込む親たち

では、どのような親が子どもを苦しめるのだろうか。
もちろん、いろいろなケースがあるので、一概には言えないのだけれど、僕の考えでは、子どもの人生が自分の人生の一部であると勘違いしている親たちが、子どもを苦しめているように思う。

これはどういうことかというと、親の価値観に沿うような大人になることを、子どもに要求しているということだ。

自分の子どもを立派な大人に育てる。
それを、自分の人生の目標に据えているような人。

それのどこが悪いのか、と思う人のいるかもしれないが、問題は「立派な大人」という概念が、あくまでもその親の価値観に沿った「立派な」という意味であって、子ども本人の価値観ではないということ。

子どもから見れば、親の価値観の通りの人間になることを強要されているということなのだ。

これは、立派な虐待なのだけれども、そのことに親は気がついていない。
すべては子どものために、一生懸命やっていると思っている。

そして、はたから見ても、それは決しておかしな子育てであるようには見えない。
むしろ、教育熱心な親であるという認識になることもある。
本人もはた目にも、そういう認識になるので誰も気がつかないという点が恐ろしいのだ。

親が引いたレールを走る子どもたち

さらに悪いことに、子ども自身もそのことに気がつかない。

小さい子どもは親の言うことが正しいと信じる。
だから、疑問を持たないのだ。
親の言うことを聞いていれば良いと思い、親の意向を受け入れる。

しかし、成長するにつれて自我が芽生えてくる。
親の価値観と、自分の価値観がだんだんズレてくる。
この時に、子どもの人生が自分の人生の一部であると思っている親は、「あなたのため」と言いながら親の価値観から離れることを禁ずるようになる。

その後、子どもは親の顔色を見ながら親の価値観の中で生きることになる。
これによって、子どもは生きづらさを感じるようになる。

当たり前だよね。
自分の価値観とは違う生き方を強いられるのだから。

子どもの人生を応援する

親がやらなければいけないことは、自分の価値観を教え込むことではない。
自分が思った通りの人間に育てることではない。

子どもの価値観を尊重すること。
そして、子どもが自分の人生を生きることを応援することだ。

子どもには子どもの人生があり、それは親である自分の人生とは関係がないということを自覚する必要がある。

そのためには、親自身が自分の人生を歩くこと。
その背中を見て、子どもも自由に生きていけるようになる。

まとめ

子どものためにと思って、自分の価値観を押し付けている親は多い。
そして、そのことが子どもを苦しめていることに気がついていない。

まずは、親自身が自分の価値観で自由に生きていこう。
そうすれば、子どもが自由に生きていくことに何の疑問も持たなくなる。

多くの子どもたちを苦しめているのは、自称「教育熱心」な親たちなのだ。

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