条件付きの自信は脆く崩れやすい-無条件の自信を持つ方法

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女性ボクサー

前回のブログに書きましたが、先日、自分が過去にハマった「トライアスロン」というスポーツについて話をする機会をいただきました。

自分のストーリーを語ると喜んでくれる人がいる
友人が主催する趣味を語る会で、スピーカーを務めた。自分が過去最高にはまったトライアスロンについて、自分のストーリーを語ってきた。そして、自分のストーリーを語ると人が喜んでくれるということを経験できた。

その時の資料を作っているときに、一つ気がついたことがあります。

それは、「ああ、僕は、自信がほしかったんだなあ」ということです。

ラグビーが自信を与えてくれた

僕は、高校時代にラグビーをやっていました。

ラグビーはある意味格闘技みたいなものなので、ラグビーをやっていると、なんだか自分が強くなったような気がしたものです。

毎日タックルを受けて、タックルをして、走って、筋トレして、擦り傷や打撲を作って。
そんな日々を送っていると、少々のことではへこたれないだろうな、という感覚が身についたような気がしていました。

それに、ラグビーをやっている、というと、周りの人から「すごいね」と言われて、なんだか一目おいてくれるような感覚がありました。

これが、自分に自信を与えてくれていたのです。

この経験から、「やっぱり男の子は身体に自信があるということはとても大切なことなんだ。」と思うようになりました。

自信を与えてくれることがやりたかった

ラグビーは高校時代で辞めてしまったのですが、大学に入っても、なんだか自信になるものがほしいなあ、と思っていたのです。

僕の大学は、九州の福岡にありました。
出身は東京なのですが、小さいけれど面白い大学(国立大学)だったので、わざわざ実家を出て福岡までいったのです。

そこで、大学二年の時に、東京の実家から福岡の大学まで自転車で行く、ということを思いつきます。
こういう、ある意味、力技の冒険をしようと思った背景にも、「自信がほしい」という思いが隠れていたことに気がつきました。

もちろん、トライアスロンに興味を持った背景にも、同じような思いが隠れていたのです。

先日の資料を作りながら、そのことに気がつきました。

なぜ、自信を持てなかったのか

高校時代にラグビー部の主将を務め、国立大学に進学し、さらに大学院の修士課程まで進み、東京から福岡まで自転車で旅をして、トライアスロンにハマる。

こういう経歴を客観視してみれば、もっと自信を持っても良いように思います。
でも、自分には自信がなかったのです。

その原因は、中学時代に自信を持つようなセルフイメージを作る事に失敗したからです。
だから、自信がほしい、自信を持てるようなことをやりたい、という思いが強かったのです。

条件付きの自信

「○○ができる、○○をやっている自分はすごい」という自信は、条件付きの自信です。

凄いのは「○○をやっている自分」であって、もし自分から○○を取り上げてしまったら、まったく自信がない。あるいは、本来の自分には自信がないから、「○○をやっている」という条件が必要なのです。

でも、○○をやっている間は、そのことに気がつかないのです。
しかし、そういう条件付きの自信というのは、偽りの自信なのです。

僕の場合、自信を持ちたくていろいろなことにチャレンジしてきたのに、本物の自信を得ることができずに、その後、うつ状態にまでなってしまいました。

条件付きの自信は、本物の自信ではありません。
これはとても脆く、すぐに崩れてしまう、幻のようなものなのです。

無条件の自信を手に入れよう

本当に必要なのは、無条件の自信です。
「根拠のない自信」とは、ちょっとイメージが違うと思います。

自分なら、どんなことになっても何とか生きていけるだろう。
そして、社会は自分のことを受け入れてくれるだろう。

そういう感覚を持つこと。
この感覚は、心理学者のエリクソンの言う「自我同一性の獲得」で、エリクソンは青年期の最大の課題であるとしています。

条件付き、ということは、その条件が無ければダメだ、ということなので、自我同一性の獲得とは言えないのです。

自分の本質の部分に自信を持つ、ということなのだと思います。

無条件に愛される経験が必要

この、無条件の自信を持つには、無条件に愛される経験をすることが必要なのではないかと思っています。

親の意向を気にして、ある条件を満たしていなければ愛されない、という感覚を子どもが持ってしまうと、その子どもは無条件の自信を持つことが難しくなります。

テストで100点を取ったから褒める。取れなかったら叱る。
お手伝いをしたから褒める。しなかったら叱る。
頑張ったから褒める。頑張らなかったら叱る。

そんなの当たり前じゃないか、と思うかもしれなけれど、こういうことをしていると条件付きの自信しか持てなくなります。

結果を出している自分は良いが、結果が出せない自分はダメな自分。
他人から褒められる自分は良いが、褒められない自分はダメな自分。

完璧な人間なんていないから、自分のダメなところが愛せない人になる。
他の人の評価が気になる人になるのです。

自分の本質を愛そう

完璧な人間などいないのだから、自分の良い所はもちろん、ダメなところもひっくるめて自分を愛す。
そういう人間になることを目指していきましょう。

もし、あなたがそういう風に育てられなかったとしても、これからは、あなた自身があなたの本質を愛するようにしましょう。

もちろん、すぐに切り替えられないでしょう。
だけど、じわじわと、自分の本質を愛せる人になっていけばいいのです。。

自分は大丈夫。
これまでも何とか生き延びてきた。

あれも、これもできたじゃないか。
だから大丈夫。
これからもずっと。

そういう感覚を自分の中に育んでいきましょう。

その感覚が、無条件の自信を育てるのです。

まとめ

条件付き自信は脆く、すぐに崩れ去ってしまいます。
大切なのは、本質的な無条件の自信を育てることです。

不完全な部分もひっくるめて、自分を愛そう。
じわじわと、ゆっくりと、無条件の自信を育てよう。

それが、幸せになる第一歩目なのです。

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