【読書】スタンフォード式 人生デザイン講座

デザイナーの机 読書
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デザイナーの机
Aleks Dorohovich

とても素晴らしい本を読んだので紹介したい。

僕は、自分がうつ状態になって人生を転換させた経験がある。
その時からずっと人生について考えてきたし、人生について悩んでいる人たちの力になりたいと思ってきた。

人生をテーマにした本もたくさん読んできたし、わかったこともたくさんあった。
このテーマに関しては、言いたいことが山ほどあるのだけれど、山ほどあるがために整理して体系づけることができなくて、ある意味歯がゆい思いをしてきた。

そして、人生について悩んでいる人に対して、何らかの指針になる手法を示すことができないものかと、ずっと思ってきたけれど、ついにその原型になるものを発見したような気分になっている。

その本は、スタンフォード大学のライフデザイン・ラボの創設者である、ビル・バーネットとデイブ・エヴァンスの二人による「スタンフォード式人生デザイン講座」という本だ。

正直に言って、この本は何度も読み返して、この手法を自分のものにしたいと思っている。
それくらい、この本の内容はよくできている。

世界の100大学で採用されていると書いてあるが、それもうなずける。
できるだけ若いうちにこの手法を知っていれば、それだけその人の人生は有意義なものなるだろう。

しかし、安心してほしい。
今これを読んでいるあなたが、たとえもう若くなくても、まだまだ人生は続くはずである。
残りの人生を有意義に過ごしたいと思うであれば、一度と手に取ってみる価値はあると思う。

僕は、これから何回かに分けて、この本の内容を紹介していきたいと思っている。
それくらい素晴らしい内容だと思う。

デザインの出発点は問題解決

この本の主眼は「デザイン思考」ということ。

ちなみに、僕の母校は「九州芸術工科大学」と言って、この大学の英語名は「Kyushu Institute of Design」と言い、デザインという言葉が入っている。
そういう関係からなのかどうかはわからないけれど、僕はこの「デザイン」という言葉に惹かれるんだな、ということに、この本を読んで気が付いた。

そういえば、このブログの副タイトルには「健康的な身体と人生をデザインする」と書いた。
偶然の一致だけど、必然なのかもしれない。

この本では、「デザインのおおもとには問題がある。」と言っている。
解決すべき問題に直面した時こそが、デザインの出発点なのだ。

ここではデザイン思考を理解するために、エンジニアリングという言葉と対比させて説明している。
著者の二人はもともとエンジニアであり、エンジニアリングとデザインの違いについてよく理解している。

余談だけど、僕も前職はエンジニアだった。
だから余計に響くのかもしれない。

エンジニアリングは唯一の正解を導き出すことであるのに対して、デザインが解決する問題は正解のない問題であり、かつ、そこに人間の感情がかかわってくる問題であると、この本では述べている。

例えば、スポーツカーのデザインにおいて、ポルシェとフェラーリを例に出し、どちらも精密に設計されているにもかかわらず、両者は全く違うイメージを持っている。
スポーツカーのデザインという問題にはもちろん正解はない。
しかし、人の感情を揺さぶる美学の問題であることは言うまでもない。

人生も唯一の正解があるわけではないし、人間の感情がかかわってくる問題だ。
こういう問題こそ、デザイン思考で解決するものなのだと、本書はのべている。

デザイン思考

 視点の転換(=リフレーミング)は、デザイナーのもっとも大事なマインドセットのひとつ。偉大なイノベーションの多くが、視点の転換から始まる。デザイン思考ではつねづね、「問題を出発点にするな。人間を、共感を出発点にしよう」と言う。いったん製品を使うひとびとに共感したら、視点を定め、ブレインストーミングをおこない、目の前の問題の不明点を洗いだすためにプロトタイプをつくりはじめる。その結果、たいていは視点の転換につながる。問題に関する新しい情報を集め、視点を定めなおし、またブレインストーミングやプロトタイピングをはじめるわけだ。

デザイン思考と言われても、デザイナーではない人たちにとってはよくわからないだろう。
この本の中では、デザイナーはリフレーミング、ブレインストーミング、プロトタイピングを繰り返すことが記述されている。

リフレーミングは、コーチングやカウンセリングでもよく出てくる言葉だ。
視点を変える、見方を変えることを意味する。
さらに、ブレインストーミングは思いつく限りのアイディアを出し尽くすことであり、プロトタイピングは試作品を作って試すこと。

つまりは、試行錯誤を繰り返しながら、ブラッシュアップさせていくという過程を経るということだ。

これは、目標を定めて直線的にそこに向かって邁進するというイメージとは違う。
従来の自己啓発系の考え方だと、目標から逆算してマイルストーンを置いて、それをひとつづつクリアしていくようなイメージがあるけれど、僕にはどうもそれがしっくりこない。

むしろ、試行錯誤を繰り返して、修正に修正を加えていくようなやり方で、結局どこに行くのかよくわからないという人生の方がしっくりくる。

正解主義とは対極にある

コーチングやカウンセリングをしていると、行き詰っている人や悩んでいる人の中には、なんとなくどこかに正解があって、その正解を探しているという思考の人に出会うことがある。
こういう感覚を正解主義という。

「自分の選択は正しいのだろうか、間違えているだろうか」と悩んだり、「正解を教えてもらおう」と思ったりすることを言う。

ところが、デザインというのは正解がないものなのだ。
先ほど例に出したスポーツカーのデザインについても、フェラーリが正解でポルシェは不正解ということはない。
どちらもある意味で正解なのだ。

人によって、フェラーリが好きという人もいれば、ポルシェが好きという人もいるだろう。
それは、その人の美学の問題であって、正解があるようなシロモノではない。

人生も同じで、正解なんてない。
ただ、その人の美学の問題だったり、その人自身が満足しているかどうか、が問題なのだ。

デザイン思考は正解主義とは対極にある。
解決方法も無数にあり、どれも正解ともいえる。
唯一の解決方法があるわけではない。

人生とデザインはとても相性がいい

この本を読んで、人生とデザイン思考はとても相性が良いということがよく分かった。
今までそういう視点で人生を考えたことはなかったので、これは目からうろこが落ちた感覚だ。

なるほど、人生をデザインするというのはとてもいい。

先にも書いたけれど、このブログの副タイトルは「健康的な身体と人生をデザインする」だ。
やっぱり、無意識のレベルで、僕はデザインという言葉を使っていたのだ。

このデザイン思考については、今後もこのブログの中で紹介していきたいと思う。

この本はとてもいい本なので、人生に悩んでいる人はぜひ一度読んでみることをお勧めする。

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