【読書】生きる技法

空に手を広げる女性

とても素晴らしい本を読んだ。

先の参議院議員選挙において、大変話題を集めたれいわ新選組から立候補し、女性装の東大教授として注目を集めた安冨歩さんの「生きる技法」という本です。

僕は、先の選挙を通じて安冨歩という人を初めて知りました。
そして、ユーチューブを通じて、安冨氏の演説を聞いて、大変共感し、それから興味を持つようになりました。

安冨氏のどこに共感したのかというと、それは、いわゆる虐待サバイバーだったということ。
しかも、それは一見虐待とはわかりにくいものであり、僕自身が受けてきたものと同質のものだと思ったからです。

僕が多くの人の悩みごとを聴いている中で、同じような「虐待とは認識できない虐待」を受けている人は多いと感じています。

そして、多くの人が生きづらさを感じている原因も、ここに起因しているのではないかと、日ごろから感じていたことを、安冨氏は明確に言語化してくれていたのです。

ですから、僕は、この本を生きづらさを感じているすべての人に読んでほしいと思います。

そして、この本はあまりに素晴らしいので、この記事だけで終わらせてしまうのではなくて、何回かに分けて紹介していきたいと思います。

多くの人が気がつかない虐待とは

多くの人が生きづらさを感じている、何となく息がつまるような世の中になっていると僕は感じていて、それが精神疾患や自殺者の増加につながっていると思っています。

そして、その原因は教育にあると考えています。

いわゆる「教育熱心な親」の中には、子どものためと言いながら、子どもの自由を奪い、自分の価値観を押し付ける親が少なからずいるものです。

特に多いのが、本当に子どもが興味を持っていることではなくて、学業を最優先して、学校の成績を上げることや、いい学校に進学させるような教育を行う親の存在です。

虐待といえば、暴力であったり、ネグレクトであったり、性的暴行であったり、そういうものを連想しますが、安冨さんは子ども本人の意向を無視した教育や価値観の押し付けもまた、虐待だとしているのです。

これは、いわゆる、モラルハラスメントと言えるようなものです。

ところが、教育熱心であることが虐待であるという認識はあまり一般的ではないため、虐待している親はもちろん、虐待を受けている子ども本人もそのことに気がついていない場合があります。

これが原因で、自尊心を気付つけられ、自己嫌悪を植え付けられてしまって、生きづらさを感じている人は沢山いると感じています。

そういう人は、安冨さんのように、学歴エリートの中にもたくさんいるのです。
なぜなら、そういう子どもの人格を否定するような学業偏重の教育が実を結んだ結果、学歴エリートになったのです。
ですから、エリートでありながら自尊心を持てない人が大量に育ったのです。

そして、僕もまた、そのうちの一人だと自分でも感じるのです。

自尊心を持てない人に読んでほしい

このブログを読んでいる人の中にも、思い当たる人がいるかもしれない。

自尊心を持てない。
自己嫌悪がぬぐえない。
それがどこから来るのかがよくわからない。

そんな風に思っている人はいませんか?

そういう方はぜひ、この本を読んでほしい。

きっと、得るものは多いと思います。