ああなったらどうしよう、こうなったどうしよう。
将来の不安が頭に広がって、心が締め付けれられるように感じることってありますよね。
そんな時にどうすればよいのか、その対処法について考えてみます。
ただし、不安神経症などと診断され通院をしている方は、ここで紹介する方法ではなくて、主治医の指示に従うことをお勧めします。
不安を明確化する
不安が漠然としていると、何が不安なのかがわかりませんよね。
何が不安なのかがわからなければ、対処のしようがありません。
まずは、自分が何を不安に思っているのか、を明確にしましょう。
お金のことなのか、健康のことなのか、死ぬことなのか、人間関係のことなのか、いったいどんなことがいちばん不安なのかを明確する必要があります。
自分がいったい何を不安に思っているかが明確になるだけでも、苦しさが楽になることがあります。
なぜなら、対処方法がわかるからです。
不安は、情報が少ないと余計に大きくなるのです。
最悪の状態を想定して対処法を考える
不安が明確になったら、最悪の状態を想定して、その場合の対処法を考えます。
必要であれば、具体的な情報を収集しておきます。
今は、ネットで情報を収集することが容易なので、できるだけ具体的に集めてみることが大切なのです。
お金の心配がある場合でも、様々な公的援助の制度なのも含め、どういう対処法があるかを事前に知っておくだけで、安心感を得ることができます。
これをやることで、最悪の事態が起こった場合の心構えができます。
ある意味で、覚悟ができる、ということです。
最悪の状態が起こる確率を考える
次に、自分が想定する最悪の事態が起こる確度を考えます。
どの程度の確率でその事態が起こるのか、ということを、客観的な数字として考えてみるのです。
もちろん、正確な数字を出すことは難しいですが、ざっくりと感覚的に考えればわかりやすいと思います。
例えば、新型コロナウィルスで死ぬのではないか、という不安があるとします。
新型コロナウィルスが問題になってから現在までの約三年間で、日本の死者は約5万人です。
日本の人口を1億2千万人とするすると、その割合はをざっと計算すると、0.04%です。
ということは、日本の人口の99.96%の人は、このウィルスで死んでいない、ということになります。
話は逸れますが、
日本人の死因のベスト3は、1位悪性新生物(がん)、2位心疾患、3位老衰です。
近年、老衰で亡くなる方の割合が増えてきて、順位がどんどん上がってきています。
これは、医療の進歩や、健康意識が高まったことの結果ではないかと考えられます。
このように、少し調べれば客観的なデータを得ることができます。
自分が想定している不安が、どの程度の確率で起こることなのかを考えることは、とても重要なのです。
予防法を考え、実行する
不安を具体化して、その確率を考えたら、次はその予防方法を考えます。
今からできることを何か、を考えるわけです。
例えば、将来のお金が心配なのであれば、今から少しずつ貯蓄をしておくとか、保険をかけておくとか、稼げる能力を身に付けるとか、いろいろな方法があると思います。
健康が心配なのであれば、運動をするとか、栄養のバランスを考えるなどの対策を考えることができると思います。
実行に移すことによって、安心感を得ることもできます。
さらには、自分の意志を未来の漠然とした不安から、現在の目の前の現実へと引き戻すことができます。
目の前の現実に対処している時には、将来の不安を考えずに済みます。
これは、将来の不安に対処する際の基本的な考え方になります。
不安を煽る人に要注意
世の中には、将来の不安を煽って、自分の商品を売りつけようとしたり、人を騙そうとする人たちが存在します。
こういう人たちに騙されないようにするためにも、上記のような情報収集が必要になります。
人々の不安を煽ることは、マインドコントロールの一つの手法です。
不安を煽り、そのための解決策を提示することで、その人をコントロールすることは可能なのです。
今話題のカルト宗教から、悪徳商法、さらには独裁国家まで、この不安を煽る手法は常とう手段だと言ってよいでしょう。
まとめ
将来の不安にさいなまれている人は多いですが、そのほとんどが、不安を明確化していないことによって、不安が増大しています。
不安を明確化することによって、不安が和らぐことがありますので、参考にしてください。
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