行き詰ったと感じた時の対処法

海を眺める男性
Chris Lawton

僕はカウンセラーとにいう仕事柄、行き詰った人たちの話を聴く機会が多い。
そういう人たちはたいてい、日ごろのストレスや将来に対する不安や恐怖から、とても狭い思考に落ちいている。

そして、狭い思考に陥ることで、その解決策が見えなくなっているのだ。
狭い場所から見えるところは限られているので、その中では解決できないことが多いのだ。

だから、「行き詰ったなあ」と思った時というのは、視野狭窄が起こっていると考えていいだろう。
視野が狭くなっているから、行き詰るのだ。

行き詰った時にはなるべく視野を広げることが大切なのだ。
では、視野を広げる方法をいくつか紹介してみよう。

より大きな共同体の声を聴く

アドラー心理学のアドラーは、「より大きな共同体の声を聴け」と言っている。
これはどいうことかというと、人はみんな、なんらかの共同体(集団)に属している。

一番小さな共同体は家族。
家族の外側にも、学校や会社、各種サークルなどがあるだろう。
学校の中を見て見ても、仲良しグループから、クラブ活動、クラス、学年など、沢山の共同体に属している。
また、ママ友グループのように、非公式の目に見えない共同体もある。

その外側には、社会が広がっている。
市町村、都道府県、国、アジアなどの地域、そして世界、人間界の外側の自然界を含む地球、そして宇宙まで。
その共同体の外側には、より大きな共同体が存在している。

学校で行き詰った人は、家に引きこもるのではなくて、学校の外側に目を向けて見るのだ。
すると、学校は一つだけではないことがわかる。
フリースクールのようなところもある。
学校に行かなくても学ぶ場所はたくさんあるし、生きていくすべはたくさんあることが分かってくる。

仕事で行き詰った時、自分が所属するグルーブ以外の他部署に目を向けて見る。
会社の外に目を向けて見る。
他業種に目を向けて見る。
社会全体に目を向けて見る。
日本だけはなく、外国にも目を向けて見る。

そうやって、どんどん外側の大きな共同体のことを見るようにすればいい。
そして、可能性を探っていく。

僕も自分が行き詰った時に、社会全体のことを想像していた。
そして、気がついたんだ、
世の中にはいろんな人がいて、いろんな意見があるということに。
自分がいる世界がすべてではないということに。

本を読む

自分の頭の中でぐるぐると考えているだけでは、なかなか視野を広げることはできない。
そんな時は、本を読むと良い。

人は、自分の視点からしかものを見られない。
本というのは、著者の視点から見た世界を書いている。
しかも、それがきわめてわかりやすく、読者のために書かれているのだ。

なので、本を読むことによって、自分以外の人の視点でものを見ることが出来るようになる。

ここで注意をしなければいけないのは、著者の視点が必ずしも正解とは限らないということ。
世の中に正解のない問題は多い。
著者の意見はあくまでも、沢山ある意見のうちの一つに過ぎない。
しかし、自分が今まで気がつかなった視点を与えてくれることは間違いない。

それに、より大きな共同体の声を聴くには、やはり本を読むのが手っ取り早い。
知りたいことはすでに本になって紹介されていることが多い。

本屋に行ってもいいし、図書館に行ってもいい。
本はそもそも安価だし、古本ならなお安い。
図書館であれば、タダで貸してもらえる。
こんなに安価でありながら、いろいろな世界を見せてくれるのだから、利用しない手はないだろう。

とにかく、気になった本は手に取って読んでみることをお勧めする。

人に会う

自分一人で考えていても行き詰っているときには、なかなか打開できない。
そんな時は、誰か人に会ってその人の話を聴くとか、意見を聞く、相談をしてみるのもいだろう。
そのことによって、自分とは違う視点を得ることが出来るかもしれない。

その時も、気をつけておいてほしいのは、その人のが意見が正解とは限らないということ。
先ほども述べたように、正解のない問題は多い。

著名な人の講演会やセミナーに参加してみるのもいいかもしれない。
さらには、勉強会などに参加すれば、参加者とも仲良くなれるかもしれない。

出来れは、自分の共同体の外側にいる人の話を聴いてみるといい。
そうすれば視野を広げられる。

自分を俯瞰してみる

自分の外側から、自分を眺めてみるという視点を持つといい。
こういう視点を「メタ認知」と読んだりもするけれど、そんな言葉は知らなくてもいい。

自分を外側から客観的に見るという視点を持つことはとても大切だ。
これによって、広い視野を得ることができる。

人は、つい、自分中心の視点になりがちだけれど、自分も社会の一部であるという感覚をもっておくことで、客観的な視点を持つことができる。

これによって、行き詰まりを打開するアイディアが出てくることがある。
自分は行き詰っていると感じているだけで、実は全然行き詰っていないことに気がつくことすらある。

長期的な視野に立つ

空間的に広い視野を持つことも大切だけれども、時間的に長い視野を持つことも大切だ。
たとえば、3年後、5年後、10年後のことを考えてみる。

今現在は、行き詰っているように感じるかもしれないけれど、3年後のことを考えると、まだまだできることがたくさんあると感じることもある。

以前、不登校気味の高校生の相談を受けた時に、3年後にどうなっていたいかという質問をしたことがあった。
3年後はもう高校を卒業しているだろう。
その高校生は、「高校を卒業したあとのことは考えていなかった。」と言った。
3年後のことを考えてみるだけでも、視野を広げることができるのだ。

カウンセリングを受けて見る

それでも、自分一人で解決するのが難しければ、カウンセリングを受けて見るのもいい。
カウンセラーは心理学を勉強しているし、いろいろな悩み事の相談を受けている。

そういう専門家に相談をしてみるのは、やはりそれなりのメリットがある。

もちろん、カウンセラーとの相性というものがあって、自分にしくっり来る人とそうでない人がいる。
一度カウンセリングを受けて見て、それでしっくりこなかったとしても、カウンセリングがすべてそういうものだと思わないでほしい。

相性が合うカウンセラーに当たれば、人生の大きな転換点になる可能性がある。
カウンセリングには、人生を変えるほどの影響力があると思うのだ。

まとめ

長い人生、行き詰ったなあと感じることは一度や二度ではないはず。
でも、行き詰っている時というのは、成長するチャンスなのかもしれない。

この行き詰まりを打破するために、新しい視点を手に入れることができれば、一気にブレイクスルー出来る可能性すらある。

ここであげた方法以外にも、行き詰り打開する方法はたくさんあると思う。
とにかく、これまでとは違う視点を得ることが大切なのだ。

狭い視野で考えるのではなく、広い視野を持とう!