溶連菌を甘く見てはいけないと痛感した件

体温計 健康的なライフスタイル
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久しぶりの投稿になってしまいました。

それはなぜか。

溶連菌(ようれんきん)に感染して苦しんでいたからです、はい。

今日の記事は、溶連菌に感染した僕が、どのような容態だったのか、そこから何を学んだのかを公開することで溶連菌に対する理解を深めてもらい、その対策を取っていただきたい、というのが狙いです。

まずは、事の経緯をお話します。

私の闘病記

今回、私が経験した一連の出来事をここに記します。
まずは時系列を追って書いていきますね。

原因不明の腰の痛みから始まった

いまから思い返せば、事の発端は先週の月曜日(6月10日)。
朝からなんとなく腰が痛かった。

特に何をしたわけでもないのに、気がついたら腰が痛い。
しかし、痛くて身動きが取れないほどでもないし、日常生活には全く支障もない。
整体の施術も難なくこなせる。

そんな程度。

だから、特に気にもしなかったんだよね。

翌日に発熱

ところが、翌日火曜日(6月11日)の朝になって、身体のあちこちが痛いしだるい。

「ああ、これは、熱があるなあ。風邪をひいたんだな。昨日の腰痛は熱が出る前兆だったんだ。」

そう思った私はさっそく体温を測ってみた。
37.1℃。微熱だ。

火曜日は家で仕事をする日なので、この程度の発熱なら、今日一日大人しく寝れいれば治るかも、などと楽観的に考えていた。

「今度の整体セミナーで使う資料でも作りながら、ゆっくり過ごすか。」
などと、この期に及んでも仕事をする気でいた。

子どもたちに朝食を食べさせて学校へ送り出した頃には、だんだんとだるさが増してきた。
この感じだと仕事をするのは無理だし、いっそのこと午前中はしっかりと寝たほうが良いだろうと判断して、寝室でしっかりと寝ることにした。

本当は1時間くらい寝るつもりだったのだか、気がついたら3時間くらい経っていた。
まるで気を失ったかのように、一気に時間が経過していたのだ。

これだけ寝たんだから、ちょっとはよくなったのかと思ったけれど、事態はさらに悪化してた。
とにかく、お昼後ご飯を食べようと、無理やりお茶漬けを流し込んだ。

この時点で体温をはかったら、38.1℃。
38℃越えなんて、いつ以来だろう?
ここ数年インフルエンザにも罹っていないので、記憶にない。
それ位、久しぶりのこと。

それにしてもだるい。
起きていられない。
再び布団へ。
そしてまた、意識を失うように寝込んでしまう。

子どもたちが学校から帰ってきたときに目を覚ます。
でも、布団から出られない。
そのあとすぐにまた、寝込んでしまう。

嫁さんが帰ってきたときにまた、目を覚ます。
もうさすがに寝るのが飽きた。
寝すぎなのか、頭がやたらといたいし、首の後ろから肩、背中にかけてバリバリに張っていて気持ち悪い。
それでも、横になっていると意識を失うように寝てしまう。

嫁さんが、ご飯食べるか?と声をかけてくる。
食欲はないけれど、何か食べれば元気になるかと、無理やり起きて少しだけ食べる。

この時の体温は、38.6℃。

おお、もうすぐ39℃じゃないか。
こんな発熱いつ以来だろう?

体中が痛い。特に頭が痛い。
目の奥が痛くてたまらない。
目を開けているのが辛い。
そこで、やはり布団に戻って目を閉じる。
そして、目を開けると1時間が経っている。
ほんの5分くらいしかたっていないように感じるのに、1時間が経過しいてる。
それの繰り返し。
久しぶりに、辛い発熱だった。

熱が下がったのに楽にならない

その翌日、熱は下がった。

普通の風邪やインフルエンザなら、熱が下がればスーッと楽になるのだけれど、今回は違った。
熱が下がったのにもかかわらず、全然楽にならないのだ。

とにかく、頭痛がひどい。
目の奥が痛い。
そして、めまいがする。

横になっているさほど感じないのだが、頭を起こすと、ふわふわと身体が浮いたような感じがする。
そして、吐き気。
吐き気があるから、食欲が全くないし、水分も取りたくない感じ。

それでも、なにも身体に入れないのは良くないのではないかと思い、スポーツドリンクをコップ一杯飲んでみた。
ところが、これをすぐに吐き出したしまった。
体がが受け付けない。

胃がおかしいというよりも、めまいのせいで吐いた感じだった。
こんな感覚も、あまり感じたことは無い。

前日からずっと寝ているので、もう寝ているのは飽きた。
でも、頭を起こすとめまいがする。吐き気もする。
目の奥が痛くて、目を開けているのが辛い。
身の置き所がない。

この日は、この状態が一日続いた。
なので、お茶を口に含んですこし飲むだけで、何も食べられず。
予定外のファスティングだなあ、などと、苦笑い。

風邪とは違うなと考えるようになる

熱が下がっても楽にならない、というのはあまり経験をしたことがない。
このあたりから、これはただの風邪ではないのではないか、と考えるようになる。

一番おかしいと思ったのは、咳もくしゃみも鼻水も出ないこと。
喉は若干痛い程度。

でも、咳もくしゃみも出ない風邪なんて、経験したことは無い。
インフルエンザだって、咳やくしゃみや鼻水は出る。

咳やくしゃみが出ないということは、呼吸器系がやられているわけではないということ。
でも、熱が出たということは、何らかのウィルスか細菌に感染したといこと。
そして、一番ダメージを受けているのは、異変を感じている部分と考えるのが妥当。

この時は、とにかく頭が痛くて仕方がなかったので、頭がやられている可能性が高いということ。
めまいがするというのも、頭がやられていると考えると妥当。
目が痛くて、目を開けているのが辛い、というのも頭がやられていると考えれば妥当。

ただ、どこかにマヒがあるとかしびれがあるという、神経症状は出ていない。

うーん、もしかしたら、髄膜炎になりかかっている?

もうずいぶん前の話だが、私の友人が髄膜炎で若くして亡くなった。
髄膜炎だとしたら、命の危険がある。
そんなことをぼんやりと考えた。
目の痛みをこらえて、髄膜炎をググったりもした。

髄膜炎をググって驚いたのは、かなり致死率が高いということ。
もし本当に髄膜炎ならやばいかもしれない。
でも、神経症状は出ていない。

病院に行こうかと考えたが、この日は水曜日で近所の病院は軒並み休みだった。
救急車を呼ぶほどに、状態が重いとも思えない。

もう一晩様子を見てみようと思った。

翌日はかなり楽になったので病院へ

翌日は、かなり状態が良くなった。
頭痛は若干あるが、目の痛みが前日と全然違う。
めまいも若干あるが、食欲が戻ってきた。

整体の予約が入っていたけど、まだ施術は無理そうだったし、変な感染症でクライアントを感染させてしまうリスクもあるので、あおぞら整体院の院長に連絡をしてキャンセルしてもらった。

そして、今回の感染症の正体をハッキリさせるために、専門家の意見を聴こうと病院へ行った。

医師は、私の話を聴いて、すぐに「溶連菌ではないか」と言った。
そして、溶連菌の検査をしましょうと、検査キットを取り出した。

長い綿棒のようなもので、喉の粘膜を採取して、約5分くらいで結果が出るとのこと。
結果が出るまでの間、めまいや神経症状に対する検査を一通り行った。

そして、髄膜炎の可能性について、
「可能性はなくはないけれど、それを確定させるための検査はいろいろ大変な検査なので、現段階ではそこまでする必要ないと思います。ただ、今後もし、発熱がないのにもかかわらず、耐え難いような頭痛が起こるようであれば、救急処置を要請する必要もあると頭の隅に置いておいてください。」
と言われた。

やっぱり、その可能性もあるんだ~。

そして、別室で待つこと数分。
溶連菌の検査結果は陽性でした。

そこで、抗生物質を処方された。

溶連菌は、合併症を起こすことがあるので、症状が治まってもしっかりと菌を殺しておかないといけないので、処方する抗生物質は飲み切ってくれとのこと。
さらに、腎臓に合併症が出ることがあるので、一か月後に尿検査をすることになった。

溶連菌って、名前はよく聞くけど、いろいろと厄介な菌のようで、はっきり言って甘く見ていたなあ、と思った。

溶連菌について

家に帰ってから、溶連菌についてググって調べてみた。
そこでわかったことを、ここに書いておくね。

■溶連菌は正確には、A群β溶血性連鎖球菌のこと。
以前は、しょう紅熱という病名で、致死率が高かったために法定伝染病に指定されていたが、抗生物質で治療できるようになったために、1998年に法定伝染病から外された。
猩紅熱(ウィキペディア)

「法定伝染病だった」というのは医師から聞かされた。
それを聞いたときには、ゾッとしたよね。

■流行時期
秋から初夏にかけて、比較的長い期間にわたって流行します。
実は、この初夏から梅雨の時期は多いそうです。

■かかりやすい年齢
3歳ごろから12歳ごろまでの子どもがかかりやすいので、子どもの病気と思われがち。
実は、僕自身もそう思っていました。
でも、大人でもかかることは珍しくない病気です。

■症状
潜伏期間は2日~5日とされています。
のどの痛みが典型的。
口の中が全体が晴れて、舌がイチゴのようにブツブツができる「いちご舌」と呼ばれる状態になることも。
発熱(38℃以上)、頭痛、吐き気、発疹、など。

■合併症
急性期には、蜂巣織炎、中耳炎、肺炎、化膿性関節炎、骨髄炎、髄膜炎など。
回復期には、急性糸球体炎(腎炎)、リュウマチ熱など。

致死率30%!劇症型溶連菌感染症

溶連菌を調べていて怖いと思ったのは、同じA群β溶血性連鎖球菌が引き起こす、「劇症型連鎖球菌感染症」。
これは、身体がどんどん壊死していって、発症から3日くらいてショック死をしてしまうこともあるという病気だとある。

致死率がなんと30%近くあり、別名「人食いバクテリア」と呼ばれているとのこと。
同じ溶連菌が、なぜ劇症型になるのか、その理由はまだわかっていないというから恐ろしい。

私が疑った髄膜炎も、急激に症状が進行し、2,3日で死に至るということもあるとのことで、本当に恐ろしい話だ。
こちらも致死率が非常に高く、大変危険な病気なのだ。

もしかしたらと考えるとぞっとする

発症してすぐに重篤な状態になってもおかしくないのが溶連菌だということが分かった。
私の場合、ただの風邪だと思っていたので、家で一人で寝ていたわけで、
もし、家に誰もいない時に大変な症状に陥ったとしたら、はたして自分で救急車を呼ぶようなことができただろうか?
そういう判断ができたかどうかはなはだ疑問だし、たぶんできなかったと思う。

知識として知っていれば対処もできるけれど、ただの風邪だと思い込んでいると判断が遅れるよね。

溶連菌がこんなにもリスクの高いものだとは思わなかった。
ただの風邪だろうと暢気に構えていた自分が恐ろしくなる。

まとめ

ダラダラと、長い記事になったけど、まとめてみる。

溶連菌は、非常に身近にある細菌だし、子どもが感染するのも珍しくないモノだよね。

でも、感染してみて感じたのは、その毒性の強さ。
症状が重かったこと。

それから、調べてみて驚いたのは、その危険性だ。
ただの風邪だろう、と侮ってはいけないなと痛感した。

参考にさせていただいたサイトを載せておきますので、気になった方は、ぜひ目を通しておいてほしい。

溶連菌感染症(猩紅熱)(コトバンク)

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)とは(感染症、予防接種ナビ)

溶連菌感染症(ウィキペディア)

vol.150 恐ろしい感染症に注意!(omron)

どんな症状?(よくわかる髄膜炎菌)

大人もかかる溶連菌。感染・重症化を防ぐために(EPARK)

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