先日のブログでも紹介した本、「スタンフォード式 人生デザイン講座」の中の記述について、今後も紹介していこうと思う。
この本を読めば、自分が満足する人生を、どのように作っていけばいいのか、その作り方がよくわかる。
若い人にはもちろんのこと、自分の人生に迷ってしまっている多くの人に読んでもらいたいと。
デザイン思考のマインドセット
人生をデザインするためのマインドセットとして、この本の中では繰り返し、次の五つを挙げている。
・好奇心
・行動主義
・視点の転換
・認識
・過激なコラボレーション
興味を持つ(好奇心)
本書の中でも、この好奇心の重要性を説いている。
好奇心は、人間がここまで発達する原動力になったのではないかと思うほどのものだ。
好奇心は人動かす、とても強力な動機となる。
学校の勉強がつまらないのは、好奇心がないことに対しても無理やり勉強させられるからだ。
逆に、好奇心があることを勉強することはとても楽しい。
勉強は人生最大の娯楽であるといってもいいかもしれない。
僕は、サラリーマンを辞めた後、整体の専門学校に通った。
この時の勉強はとても楽しかった。
それまで、勉強はやらなければいけないもの、として、無理やりやっていたのだけれども、整体の勉強は楽しくて仕方がなかった。
本来勉強とは楽しいものなのだ。
その楽しさを、多くの人は知らないのではないかと思う。
好奇心を持つということが、人生をとても有意義なものにしてくれる。
やってみる(行動主義)
僕は、若いころから、いろいろと考えないと行動ができないタイプだった。
しかし、考えているだけでは何も起こらない。
ただ地図を眺めていてもわからないことが、実際にその場所に行ってみればたくさんあることに気が付く。
僕の大学時代の先輩(女性)が、大学時代の飲み会の席でボソッとつぶやいた言葉を今でも思い出す。
「百聞は一けんに如かず、の「けん」は経験の「験」よねえ~」
経験してみなければわからないことというのが、たくさんあるのだ。
だから、とりあえずやってみる、経験してみる。
そして、だめなら修正を加えていく、あるいは別の方法を試してみる。
とにかく、思いついたら行動するということが大切なのだ。
視点の転換
僕が過去にうつ状態に陥った時に、この視点の転換の大切さを身をもって経験した。
だから、コーチングやカウンセリングを行う時には、クライアントの視点を揺さぶることを意識する。
人生に行き詰っている人は、視点を変えることができなくなっている。
狭い視野、一つの視点にこだわるがあまり、身動きが取れなくなっているのだ。
違う視点でものを見ると、違う景色が見えてくる。
今まで問題だと思っていたことが、まったく問題ではないということに気が付くことも多い。
あるいは、短所だと思っていたことが、長所になることすらある。
視点を柔軟に変えていける、たくさんの視点でものをみることができるようになる、ということはとても大切なことなのだ。
人生はプロセスだと理解する(認識)
僕は本当につくづく思うんだけど、人生ってなかなか終わらないんだよね。
もちろん、エピソードは終わることがあるから、なんとなく、「ああ終わったな」と思ってしまう瞬間ってあるんだけど、必ず後日談(その後)があって、人生はまだ続いているんだよね。
ということは、どこまで行っても生きている限り、それはまだ人生の過程に過ぎない。
すなわち、どこまで行ってもプロセスなんだよね。
どんなに失敗をしたとしても、必ず続きがあるし、逆にどんなに成功を収めても、その続きがある。
「人間万事塞翁が馬」という言葉があるけれど、必ず次があるという感覚を持ち続けていることは大切だと思う。
失敗は成功の基だし、成功が不幸の始まりかもしれない。
そういう認識を持っておくことが大切だと思う。
人生はプロセスだ。
だから、失敗を恐れる必要はないのだ。
助けを借りる(過激なコラボレーション)
当たり前のことだけれども、人間は一人では生きていけない。
仕事は人づてにやってくるし、ということはお金も人づてにやってくる。
幸せもまた、人とのかかわりの中にある。
自分一人でできることなんてたかが知れているし、自分がやりたいことを実現しようとしたら、誰かの力を借りなければできない。
そのことを理解して、助けを求められるようになることが大切なのだ。
僕にはここの部分が一番苦手なところ。
人に迷惑をかけてはいけないと教えられて育ってきたので、誰かに助けを求めるということが極端に苦手なのだ。
でも、そんなときは、私利私欲ではなくて社会貢献を目指すという意識をもつことが大切なのだと僕は考えている。
社会貢献のためになら、助けを求めることも抵抗が薄れる感じがする。
あの、経営の神様である松下幸之助氏は、「儲けは社会貢献をしたご褒美」という言葉を残している。
儲けられるということは、あなたのサービス、商品を必要としている人がいるということ。
これは立派な社会貢献なのだ。
そう考えることによって、人の助けを得ることができるようになるのではないかと思う。
人の助けを借りることによって、自分も人の役に立つことができるようになる。
まとめ
この本で紹介されている、デザイン思考の五つのマインドセットは、まさしくその通りだなあと思う。
僕がうつ状態に陥ってから、ずっと考えていたことがシンプルにまとめられている。
この五つのマインドセットをしっかりと自分のものすることができれは、自分の人生を、自分の思いのままにデザインすることができるようになる。
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