自分で自分を責めるのが一番きつい

小学校先生 ストレスマネジメント
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小学校先生

僕は、整体師として働いているうちに、整体を受けに来る人の中には、心を病んでいる人が多いということに気が付いた。

別に、うつ病というほどではないけれど、苦しい思いを抱えてながら、ストレスに苛まれている人たち。
ストレスにやられて、肩も背中も腰も、体中がガチガチになってしまった人たちが、何とか楽になりたくて整体を受けに来る。

そういう人たちがたくさんいる。
その事に気づいてしまった。

そして、彼らの共通点についても気がついてしまった。
自分で自分を縛り、自分で自分を責めているのだ。
さらに、それに気がついていないのだ。

自分で自分を縛り、責めていることに気づいてほしいと思ったのだけれども、これがなかなか難しいのだ。

カウンセリングを習いに行く

そういう人たちに、もっとうまく対処できないのか。
もっと気の利いたことが言えないか。
もっと楽にしてあげられる方法はないのか。

その方法が知りたくて、カウンセリングを習いに行くことにした。
そうして、産業カウンセラー養成講座に通うようになった。

一般社団法人 日本産業カウンセラー協会

別に、産業カウンセラーになろうと思ったわけではなくて、カウンセリングの基礎的な技術を身につけたかっただけなんだ。
だから、産業カウンセラーじゃなくてもよかったのだ。

しかし、この産業カウンセラー養成講座は、とにかく実技が多いのが特徴なのだ。
実に100時間以上かけて、カウンセリングの技術を習得してく。
そして、その割にお値段がリーズナブルなんだ。

ああ、話がそれた。
そんなわけで、産業カウンセラーという資格を得ることになった。

自分を責める人が心を病む

人間の心理というものを、ちゃんと学ぶということは、僕にとってはとても意義深いものになった。

どうして、同じような状況にあるのに、苦しむ人とそうでない人がいるのか。
その事がよくわかった。

人が苦しむのは、ほとんどの場合、自分で自分を責めているからだ。

まじめな人ほど、心を病んでしまう。
それは、まじめな人は自分に厳しいからだ。

自分に厳しいということは、自分を常に責めているということだ。

もっといい加減に手を抜けばいいのに、もっと我がままに振る舞えばいいのに、他人のせいにしてしまえばいいのに、こだわりやプライドを捨ててしまえばいいのに、それができない人たちなのだ。

適当に、いい加減に、うまくやるということができない。
僕もそうだったからよくわかる。

自分はそんないい加減な人間ではない。
そう思っているのだ。

自分で自分を責めると守る人がいなくなってしまう

自分で自分を責めるようになると、誰も自分を守ってくれなくなる。
それは当たり前だよね。
自分で自分を傷つけているんだから。

周りの人たちが、いくら、「大丈夫だよ」「そんなことないよ」「あなたは素晴らしいよ」「もっと手を抜てもいいよ」「助けてあげると」と言ったところで、その言葉を本人が受け取らない限り、その人を守ることはできない。

究極的には、自分を守れるのは自分しかいない。
その自分が自分を責めるようになったらどうしようもない。

だから、自分だけは自分を責めてはいけない。
常に、自分の味方でいなければいけないのだ。

まとめ

ストレスを感じて苦しくなっている人は、突き詰めていくと、必ず自分で自分を責めている。
自分に厳しくすることがいいことであるという教育を受けているのだから仕方がない面もある。

心理学を学ぶものとしては、子どもの内から、自分で自分を守るということを教える必要があると思う。
しかし、今の日本では、それは「甘え」と混同されているように思う。

「甘え」「甘やかす」「いい加減」「さぼる」と、「守る」「いい塩梅」「適量」「休む」の違いを教える必要があるのだけれど、そのことを知らない大人が多いので、教えることができていないのだ。

コンディショニングは「いい加減」ではなく、「良い加減」「いい塩梅」「適量」を知ること。
守ることはとても大切なこと。

その事をきちんとわかってほしい。

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