この歳になってつくづく思うのは、完璧を目指さないことって大切だということです。
そもそも、人間って完璧な存在じゃないし、
世の中は複雑で、こっちを立てるとあっちが立たない、などということは沢山あって。
あっちもこっちもうまくいって、などということはあり得ないわけです。
ダメなところに意識を置くのをやめる
例えば、自分の点数が100点満点中70点だとしますよね。
完璧を100点とすると、30点足りないわけです
その足りない30点に意識を置くか、できている70点に意識を置くか。
それによって、感じ方が全く違うのです。
僕は、子どものころから、足りない30点が気になる人でした。
それは、母親がそういう人だったからだと思っています。
しかも、母親が思っている100点に30点足りないわけです。
あなたのここが良くない、こうしなければいけない、と、ことあるごとに母に指摘されてきました。
僕が「出来ていないところ」を指摘してくるわけです。
もし、母親が70点の方に意識を持ってくる人だったら、ちょっとは違ったかもしれないと思う。
70点を褒めてくれたら、きっと自信になると思うんだ。
あなたのこういうところがすごいと思う、良いところだと思うって、それを指摘して欲しかったと思っています。
母は、僕がだいぶ大人になってから、そういうことを言うようになりました。
もっと子どものころに、それを言ってほしかったですね。
母も、歳を重ねる中で、いろいろと思うところがあったのかもしれませんね。
減点法の弊害
私たちは、小学生のころから、沢山のテストを受けてきます。
そのほとんどが「減点法」という採点方法です。
減点法は、満点を基準にして、間違えたところを減点していく方法ですよね。
この採点方法の良くないところは、間違えたところに目が行くということです。
どうしてもそうなってしまいます。
そして、満点(完璧)を目指すことが目標になってしまいます。
この採点方法が当たり前すぎて、これ以外の採点方法があるということすら思いつかないくらい、私たちの中に染みついているわけです。
したがって、いつの間にか、自分自身もこの感覚で採点してしまいます。
もちろん、他人の評価に対しても、無意識のうちにこの感覚で評価しいてるのではないでしょうか?
私たちは、完璧な人間像をイメージして、それに対して、ここができていない、ここがダメ、という形になりがちなのです。
真面目な人ほど、この罠に陥ると思います。
加点法で採点してみよう
では、「減点法」のほかにどのような採点方法があるのでしょうか。
それは、「加点法」です。
良いところをどんどん加点してくわけです。
満点という上限が無く、どこまでも点数が伸びていく採点方法です。
この方法だと、欠点よりも「できること」に目が行くようになります。
長所や得意なことに意識が行くようになります。
さらに、どうすればもっと点数を伸ばすことができるか、ということを考えるようになりますよね。
これはいわゆる「伸びしろ」というやつです。
これは「欠点」ではなく「伸びしろ」なのです。
しかも、完璧という名の上限はありません。
どこまでも伸びていけるのです。
こういうイメージでいたほうが、明るい気分になると思いませんか?
完璧を目指すと苦しくなる
完璧を目指すとダメなところが気になります。
完璧というイメージは、自分を「完璧という名の枠」に押し込めてしまう窮屈さがあります。
それが苦しみを生むのです。
これが、完璧を目指すと苦しくなる理由です。
他人に完璧を求めると、その人を苦しめることになります。
まとめ
完璧を求めると苦しくなります。
なぜなら、欠点に意識が行くようになり、自分を「完璧という枠」に押し込めようとするからです。
人生は加点法で採点しましょう。
伸びしろは無限大です。
自由に伸びて行きましょう!
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