心を病む人は真面目な人が多いですよね。
なので、真面目なことは良くないことかどうかと言われたら、やっぱり真面目な方が良いですよ。
じゃあ、真面目な人が心を病まないようにするにはどうすればいいかと言えば、「真面目過ぎる」のをやめれば良い、という話を書こうと思います。
なにごともおいても真摯に取り組むのは良い事
最初に断っておくけれども、真面目というのはとても良い事だし、それはその人の長所だと思います。
物事に真摯に取り組めば、自分のスキルも上がっていきますし、経験値も増えます。
さらには、人望も厚くなりますよね。
なにごとにおいても不真面目にしか取り組めない人よりも、ずーっと、幸せになれる可能性があります。
これはもう事実であって、疑いの余地はないでしょう。
過ぎたるは及ばざるがごとし
ただ、程度問題というのがあります。
これは「真面目」という話に限ったことではなくて、どんなものにも程度問題はついて回ります。
真面目過ぎると、融通が利かなくなってしまって、柔軟性に欠けるようになります。
物事がすべて思い通りに進むかと言えば、そんなことはなくて、どこかで妥協しなければいけないということは出てきます。
真面目な人は自分にプレッシャーをかけて追い込んでいく傾向がありますが、それが度を越した時に心を病んでしまいます。
また、自分の周りの人に対しても、その真面目さを要求するようになると、人間関係がギクシャクすることにもなりますし、ひどい時には周りの人を追い込んで苦しめてしまうこともあるでしょう。
なにごともにも、ちょうどよいところ、いい塩梅、いい加減があるということです。
100点ではなく60点を目指すイメージ
100点満点を目指そうとすると、とことん追い込むことになってしまいます。
そもそも、何が100点なのかもわからないし、物事がすべて完璧に進んでいくなどということがあるはずがありません。
まあまあうまくいけばそれでよし。
イメージとしては60点取れれば合格点で良いのではないでしょうか。
こういう感覚でいると、他人に対しても60点で良いと考えられるようになりますし、仕事や勉強の成果においても、60点できれば上出来だと思えるようになります。
それくらいのイメージで生きて行くことができれば、おそらく楽しい人生になると思います。
日本人が生きづらそうにしているのは、100点満点を目指そうとするからです。
それが日本人の良いところでもあるのですが、やりすぎるとメンタルを病んでしまいます。
60点で合格。
70点なら上出来。
80点はすごい!
それくらいの感覚で良いのではないでしょうか。
ゼロか一かで考えない
真面目がダメなら不真面目ならいいのか、と言えばそうではありませんよね。
真面目と不真面目を比べたら、真面目な方が良いに決まっています。
だけど、この問題は程度問題もありますし、場面によっても違います。
その辺のさじ加減が大切なのです。
元々、真面目過ぎて苦しんでいる人は、少し肩の力を抜いていい加減にした方が良いわけです。
これは、真面目過ぎる人に対するアドバイスです。
しかし、不真面目が過ぎる人に対しては、もう少し真面目に生きたほうが良い、というアドバイスになるでしょう。
これは、誰にでも当てはまる普遍的な話ではなくて、人によってアドバイスは変わってきます。
この問題を理解していない人は結構います。
なにごともちょうどよいところがあるというお話なのです。
まとめ
真面目な人はメンタルを病む危険性があります。
ただ、それは「真面目過ぎる」場合です。
基本的には真面目なんだけれども、余裕や余白があることが大切です。
まあ、60点できればいいかな、という感覚です。
この余裕が、自分を必要以上に追い込んでいくことを防ぎ、心の健康を守ってくれるのです。
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