私は、今でこそ公認心理師と整体師という、心と身体の両面でのお仕事をしていますが、この仕事をする前から、人間の心理や健康というものに興味関心を持っていました。
それは、大学時代に出会った、トライアスロンというスポーツの影響です。
トライアスロンは、ご存じの方も多いかと思いますが、水泳、ロードバイク、ランニングという三つの種目を連続して行う競技です。
そのころから、心と身体は繋がっているということを肌感覚として知っていたように思います。
汗をかくと気分がスッキリする
トライアスロンは持久系のスポーツですから、日ごろの練習でも大汗をかきます。
球技のようにゲーム性があるわけでもなく、ただひたすらに走ったり泳いだするだけで、いったいどこか面白いのか、と思う方もたくさんいらっしゃると思います。
しかし、汗をかくと気分がスッキリするんですよね。
その爽快感を感じる方は、世の中にはたくさんいらっしゃると思います。
その証拠に、ランニングを趣味にしている人はとても多いですよね。
トライアスロンは、自転車を買ったりする必要があって敷居が高いですが、ランニングだけならシューズひとつで始めることができますので、お手軽です。
走るだけなんて、どこが面白いのかと思うかもしれませんが、面白いというよりも「気持ちいい」という方が正確かもしれません。
現代はストレス社会ですから、手軽にストレス発散ができるというのがランニングの魅力なのだと思います。
整体を受けると心が軽くなる
私は過去に、うつ病になったことがあります。
病院を受診していないので、正確には「うつ病」だと診断されたわけではありませんが、あの辛さは尋常ではありませんでした。
そんな時でも、整体を受けて心が軽くなったことが何回もありました。
もちろんそれで、うつ病が完全に治るということはないのですが、一時的にであるにせよ、心が軽くなるということでとても助けられた気持ちになりました。
これは、身体が軽くなるからだと思います。
身体がガチガチに固まっていると、心もガチガチに固められてしまっているような気分になります。
この窮屈な感じが、さらにストレスを増幅してしまうのです。
整体を受けることによって、身体がガチガチに固まっている状態から解放されることによって、心も解放されるような気になるのです。
今の仕事を始めて気がついたのですが、カウンセリングと整体をセットで受けてくれた方の多くが、身体をほぐすと思考が柔軟になって、別の見方ができるようになるということです。
カウンセリングの後に整体をすることが多いのですが、整体を受けている最中に、突然何かがひらめくということが多いのです。
姿勢を変えると気分が変わる
気分と姿勢が繋がっている、というのは、私たちが日々感じることだと思います。
心の状態を表す言葉として、姿勢を表現することがあります。
「肩を落とす」「うなだれる」「下を向く」「背中を丸める」「頭を抱える」などは気分が落ち込んでいる様子を表します。
これに対して、「胸を張る」「背筋を伸ばす」「顔を上げる」「肩をいからせる」などは、気分が前向きだったり、やる気に満ちている様子を表します。
もちろん、表情も心を表していますよね。
もし、心が落ち込んで元気がない時に、気分を変えたいと思ったら、姿勢や表情を意識的に変えてみるのも効果的です。
人間の心は、姿勢や表情に影響を受けることが、様々な実験によってわかっています。
心の状態が姿勢に出るのは当たり前ですが、その逆、姿勢が心の状態に影響を与えることもまた事実なのです。
気分が落ち込んだ時に、元気を出したいと思ったなら、意識的に背筋を伸ばして、表情を明るくすることによって気分を変えることができるのです。
まとめ
心と身体が影響しあっているのは事実です。
心を変えるのが難しければ、身体を変えて行けば良いのです。
身体からのアプローチも、上手に使っていけたらよいですね。
私は、公認心理師と整体師という、心と身体の両面の専門家という立場で仕事をしています。
心のことだけを専門をにしてきた方や、身体のことだけを専門にしてきた方々とは、ちょっと違う視点を持っているかもしれません。
そういう私にしかわからない感覚があるように思います。
今後もこのような立場で、どんどん情報を発信していきたいと思います。
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