元うつ患者として、現在、心理カウンセラーとして言わせてもらうけれども、子育てて最も大切なことは、子どもに「自分は大丈夫」という自信を持たせることだと言いたい。
なぜなら、自分に自信がない人は、いつも不安にさいなまれるし、自分は失敗すると思い込んでいるし、やりたいことがあっても自分には無理だと最初からあきらめてしまうし、誰かに受け入れられていないと不安で仕方がないので依存してしまうし、他人の目が気になって仕方が無いし、とにかく、生きづらいことこの上ない。
いつもストレスを抱えているので、うつ病をはじめとする精神疾患にかかりやすい。
私のところに相談に来る人のほとんどの人が「自信がない」という。
そして、過去の自分も信がなかった。
だから、この「自信がない」という問題は、人生において大問題なのだ。
自我同一性の獲得
この、「自分なら大丈夫」という感覚を持つことを、専門用語で「自我同一性の獲得」という。
これは、アメリカの心理が者、エリク・H・エリクソンが、青年期の課題として挙げたものだ。
自分なら何とかなる、自分なら社会に受けれてもらえる、という感覚を指す。
つまり、ありのままの自分でいいんだ、という感覚のことを言うんだ。
子育てで気を付けていること
僕が、子どもを育てるうえで気を付けていることは。
- 褒めること
- その子の良さを見出してそれを伝えること
- その子を信頼すること
- 信頼していることを伝えること
- お前なら何があっても大丈夫だと伝えること
- 将来に明るいイメージを持たせること
もちろん、悪いところや、改善したほうがいいところも伝えている。
でも、大切なのは「自分なら何とかなる」という感覚持たせることだと考えている。
やってはいけないこと
絶対にやってはいけないことは、自信を失わせること。
- ほかの誰かと比べて、お前は劣っていると言う。
- 親の優位性を保つために、子どもを貶める。
- 世間の厳しさを教えようと、お前は甘い、そんなことでは生きていけない、言う。
- ああしろ、こうしろと口うるさく言う。
- お前はダメな奴だという。
- お前の将来が心配だという。
こういうことは、よくあることだと思うけれども、これは虐待だと思う。
これをやれば、自信のない人が一人、育つことになる。
僕は、姉と比べられた。
そして、「お前のことが心配だ」とずーっと言われ続けた。
おかげで、自分は劣った人間だという感覚が自分の中で知らず知らずのうちに育っていったんだ。
自分でも気がつかないうちに。
子どもの将来を案じるなら
こどもの将来を案じるなら、親としてできることは自信を持たせることだと思う。
親の立場としては、いろいろと心配なこともあるだろうけれど、親がその心配を表に出すことは必ずしもいいことではない。
自分の子どもを、その可能性を、まずは親が信じること。
そこが一番大切なことだと思う。
親から信頼されている、という感覚が、その子の自信を醸成していくんだ。
まとめ
自分なら大丈夫。
何とかなる。
この感覚を育てることが、子育てで一番大切なこと。
この感覚さえあれば、どんな苦難に陥っても、それを乗り越えていける強さを身につけることができる。
それが、自分を支える柱になるからだ。
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