「良い完璧主義」と「悪い完璧主義」

バランスをとる人 マインドセット
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心理カウンセリングをやっていると、完璧主義が原因でメンタルが崩壊している人の話を聴くことが多い。
そのせいなのか、「完璧主義は良くないもの」というイメージがある。

でも、どんな世界でも一流と呼ばれる人たちは、完璧主義と言えるのではないかという人が多い。
物事をとことん追求して完璧を追い求めがゆえに、その世界で一流と言われるような人になる。
なので、完璧を求めることが一概に悪いとも言いきれない。

じゃあ、両者の違いはどこにあるのか。
色々と違いはあると思うけれども、突き詰めていくと、セルフイメージの違いなのではないかと思う。

悪い完璧主義

セルフイメージが低いので、何らかのミスをして誰かに迷惑をかけたり、他人からの評価が下がることを恐れている。
そして、ミスをした自分を責めるので、さらにセルフイメージが下がっていく。
こういうタイプは、ミスを犯すことが怖いので完璧を求める。

完璧にできるのが当たり前だと思っているので、完璧に近いことができても自分を褒めることはしないし、たとえ他人から褒められたとしても、それを素直に受け取ることができない。
それでセルフイメージが上がっていく事もない。

改善点を指摘されると、批判されたと解釈して自分を責める。
それによって、さらにセルフイメージを下げてしまう。

ミスをして他人に迷惑をかけるのではないか。
それで、自分の評価が下がってしまうのではないか。
そういう恐怖を常に感じているので、ストレスがかかりメンタルを病んでしまう。
体調を崩してしまって、その結果周りに迷惑をかけることになり、自分を責めてさらにセルフイメージが下がっていく、という悪循環に陥る。

カウンセリングを行っていると、こういう人に会う機会が本当に多い。

良い完璧主義

純粋により良い結果を出すことを目指している。
自分が成長していく事に喜びを感じているので、改善できる点があればどんどん改善して完璧に近づこうとする。

褒められればそれを素直に受け取り、そこで満足せずにさらに上を目指そうとする。
より良い結果を出す、より良いものを作り出すことによって、周りの人に喜んでもらおうと思うし、自分の満足度も上がっていく。

自分の能力も上がっていき、そのことを自分で正当に評価して、セルフイメージが向上していく。
このような、好循環に入っていく。

このタイプの人は、自分の能力をきちんと評価している。
自分ができることと、できないことを客観的に評価できていて、改善点を見つけてそれを改善していく。

自分を責めるか自分を褒めるか

例えば、100点満点のテストで80点を取ったとする。

80点を取った自分を褒めつつ、改善点を見つけてさらに上を目指すのは良い完璧主義。
20点分ミスをした自分を責めて、自信を無くしていくのが悪い完璧主義。

完璧にできない自分を肯定しつつ、さらに完璧を目指すのか。
完璧にできない自分を否定して、完璧にできないことを恐れるのか。

この違いはとても大きい。
完璧主義といっても、中身は全然違う。

結局、自分を責めるのか、自分を褒めるのか。
足りないところを伸びしろだと思うか、自分の欠点だと思うか。

物事の捉え方によって、まったく違うということだ。

そして、その根源にあるものは、セルフイメージだと思う。

良いセルフイメージを育てよう

子どもの頃にたくさん否定されて育つと、良いセルフイメージを持つことは難しい。

あれをしてはダメ、これをしてはダメ、あなたのこんなところがダメ、ミスをしてはダメ。
ダメ出しばかりをされてきた人は、どうしてもミスをすることが怖くなるし、自分はダメな奴だというイメージを持つ。

それとは対照的に、子どもの頃にたくさん褒められた経験がある人は、良いセルフイメージを持つことができる。
できないことがあっても、自分ならできるようになる、と思える。
自分を褒めるやり方を知っているので、自分でセルフイメージを自分で上げていける。

もし、あなたが子ども時代にたくさん褒められてこなかったのなら、今からでも遅くないので、ぜひ、自分で自分を褒めることを習慣化してほしい。

お前凄い。偉い。よくやった。頑張った。さすが。
自分に対して、ことあるごとに、意識的にこういう言葉をかけるようにしてみよう。
ある年齢になったら、自分で自分を褒めて、自分で良いセルフイメージを育てることは可能なのだ。

こういうのは筋トレに似ている。
最初は上げられなかったウェイトが、こつこつトレーニングを重ねることで、上げられるようになってくる。
すぐにはできないかもしれないけど、やがてできるようになってくる。

植物の芽を育てるように、地道に毎日水をやろう。
良いセルフイメージはどんどん育ってくる。

まとめ

完璧を求めることは決して悪いことではない。
でも、人間はミスをするものだ。
完璧はあり得ない。

完璧にできなかった時に、その事実をどのように受け止めるか。
その受け止め方が重要で、完璧主義が悪いわけではない。

完璧にできないことが悪いのではなくて、完璧にできない自分を責めることが悪いのです。
完璧にできないことを受け入れて、完璧に近づこうとすること、さらには、それを続けている自分を褒めることが大切なのだ。

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