選挙期間中なので政治の話でもしようかな

TAX エッセイ
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TAX

いま、参議院選挙真っただ中なので、政治の話でもしてみようかと思う。

もちろん、僕はそんなに政治に詳しい方じゃないし、知らないこともわからないこともたくさんある。
でも、そんな僕のような人間がほとんど大多数を占めているわけだから、そんな一般的な感覚で話をしてもいいんじゃないかと思う。

これから書くことは、当たり前のことだけど、僕個人の意見であって、それが正解であるというつもりはない。
だから、これをきっかけに、自分なりの意見を持ってほしいと思うし、それを今度の選挙に投票という形で表現してくれたら嬉しい。

二項対立では解決できない

これは、政治に限った話じゃないけど、整体を通して人間の健康というものを深く考えてきた僕がいつも思うことなんだけれど、物事にはいつもちょうど良いというところがあって、どっちかに偏り過ぎるとよろしくないと思うんだよね。

例えば、運動を全くしないのは論外だけど、運動をし過ぎるのもまた健康を損なう。
食事をしないのは論外だけど、足りないのは栄養失調になるし、食べ過ぎれば肥満になる。

必ずどこかに最適解がある。

政治も同じだと思っている。

例えば、経済。
大企業が元気でなければいけないという主張と、庶民が潤っていなければいけないという主張がある。
税金を上から(企業側から)回すか、下から(庶民側から、社会保障充実)回すか、という問題も、おそらくどこかにちょうど良いところというのがある。

外交も、利害がある外国に対して、強硬な姿勢で臨むのか、友好的な姿勢で臨むのか、という問題がある。
これにしても、どこかに最適解がある。

イデオロギーにしても、右翼か左翼か、という問題についても、おそらくその間のどこかにちょうど良いというところがある。

だから、白か黒か、上か下か、右か左か、という二項対立的な議論をしていてもらちはあかないだろうなということ。

ただ、ちょっと行き過ぎているから修正したほうが良いとか、まだ足りないからもうちょっと強化したほうが良いとか、そういう議論なんだろうと思う。

どちらが正解か、ではなくで、落としどころはどこかを探る、という姿勢で議論を深める必要があるんじゃないかな。

そうすれば、分断することを避けて、お互いに歩み寄ることができるような気がする。

二項対立的な議論では、分断が起こるだけで解決できないのではないか。
そんな風に思うんだよね。

それが、僕の考え方の大前提なんだ。

そうすれば、自分と違う意見を持っている人を攻撃したり、馬鹿にしたりするような失礼な話にはならないのではないだろうか。

僕が政治に望むこと

このような前提のものとで、この先を読んでただけるとありがたいし、これをきっかけに考えていただけるとありがたい。

経済

今の経済政策は、大企業を優遇し過ぎだと思っている。

経済って、お金を回さないと良くならないと思うんだよね。
にもかかわらず、大企業の内部留保は過去最高になっている一方で、貧困問題が深刻化している。

これは、庶民までお金が回っていないということ。
こういう状態では、経済が良くなるわけがないと思っている。

その上、年金不安から人々の財布の紐は余計に硬くなって、そのような状況でさらに消費税を上げようとしているわけだから、これは経済政策としてはどうなんだろう?と思うよね。
全体として見ていない、一部の人たちしか見ていないのではないか、と思われても仕方がないよね。

しかも、人口減少社会なのだからどんどん市場は縮小していく。
ますます、お金が回らなくなる。

短期的には一部の金持ちは痛くもかゆくもないのかもしれないけど、長期的な視野に立った時に、日本の経済力がどんどん落ちていくのは見えている。
そうすれば、お金持ちにも影響が出てくる。

現に、日本の大企業もだいぶボロボロになってきてる。
シャープやサンヨー電気なんかも、外国企業に買われてしまったし。
東芝もかなり厳しい状況だよね。

お金がもっと、大きく勢いよく回るような政策を打ち出すのが必要なんじゃないかと思う。
そのためには、貧困問題を解消すること、少子化対策をすることが大切だと思う。

子どもは欲しいけど、経済的に難しいと考えている人は多いよね。
そういう人たちが、安心して子供を産んで育てることができる社会を作れば、経済は活性化するよ。

僕は4人の子持ちだけど、親心として、自分のためには使わなくても、子どものためにならお金を使おうと思うもの。
子どもが増えるだけで、かなりの経済効果があると思うよ。
少子化対策は、経済対策としてもかなり強力だと思う。

働き方

この国の経済は、労働者が生み出す価値があってこそ回っている。
株とお金だけで回っているわけではなくて、実際に生み出す価値があるからこそ回るわけだ。

その、実際に価値を生み出している人たちが幸せになれるような労働環境を作ることがとても大切だと思う。

ところが、企業によっては、労働者をただの労働力としてしか扱わず、できるだけ安い賃金で長時間働かせようとする、いわゆるブラックな企業が存在しているのも事実。

これ以上、労働者が搾取されないような法整備をしてもらいたいと思っている。

しかし、現政権はどうだろうか?
いわゆる「高プロ法案」などは、労働者を守るようなものになっているとは言い難い。

もちろん、この問題に関しては、政治ができることは限られているし、それこそちょうどいい落としどころというのがある微妙な問題であることも理解している。

それに、各企業が努力して改善していくものだよね、本来は。

しかしながら、もう少し、政治として働く人たちに寄り添うことができるのではないかと思う。

外交

これはかなり素人の意見だけど、外交問題で一番望むことは、戦争をしないこと。
そのために全力を尽くしてほしい。

これについては、相手のある話なので、時には毅然とした態度をとることも必要だし、友好的な態度をとることも必要だと思う。

それこそ、ちょうど良いところ、というのがあって、一筋縄ではいかないことだと思う。

けれど、戦争だけはやめてほしい。
それを避けるための最大限の努力をしてほしい。

これが、外交に対して望むところ。

教育

人間を型にはめるような教育はやめてほしい。
協調性という言葉で、個性を縛らないでほしい。

これからは、ますます多様性を認めなければいけない世の中になる。
多様性を受け入れることができる社会を作るためには、多様な価値観を否定せずに育てる必要がある。

道徳という名のもとに、一つの価値観を植え付けるのはやめてほしい。
自分の頭で考えられれる人間を育ててほしいな。

これは、心理カウンセラーとしての私の意見。

自由な発想で、自由に生きていっていいんだ、ということを教えてほしい。

そういう教育を学校でするためには、今の学校のやり方では難しいと思う。
教育は、未来の日本を作っていくこと。
とても大切なことなので、しっかりと議論してほしいよね。

奨学金問題や、子ども手当などのお金の問題も含めて検討して欲しいなあ。

エネルギー

エネルギーに関しては、持続可能な社会を作るためにも、自然エネルギーの研究と実用化を推進して欲しい。

原子力発電はもうやめたほうが良いと考えている。

福島の事故で、人間が制御できない燃料であることがはっきりしたし、廃棄物の処理方法がいまだ確立していないようなものこだわる理由が良くわからない。
コストだって、廃炉や廃棄物処理費用まで含めれば決して安くはないどころか、いくらかかるのか見当もつかないような状況だ。

むしろ、自然エネルギーの研究開発で世界をリードすること出来れば、それが日本の強みになると思うんだけどなあ。

その他

その他、選択的夫婦別姓問題とか、LGBTの問題とかあるけれど、僕の中では大きな問題ではないと思っている。
もちろん、あくまでも僕の個人的見解だけど。

ここで触れなかった問題にたいして、問題意識を持っている人たちもたくさんいると思うけれど、それは個人的な見解だと思うので、ここでは触れない。

とりあえず、僕が問題だと思っていることについて書いてみた。

政治の話が普通にできる世の中になってほしい

僕は、整体院という商売をしているので、お客さんとしてはいけない話題として、「政治、宗教、野球」と教わった。

野球は別にしても、政治と宗教の話はやっぱりしにくいし、お客さんと話をすることはほとんどない。
お客さんが話をすることはあるけど、自分の考えは言わないようにしている。

でも、自分と違う意見を持っているからと言って、その人を馬鹿にしたり攻撃したりするような空気は良くないと思っている。

多様な意見を、冷静に聴ける世の中になってほしいなあ。

ふーん、あなたの意見はそうなんだ。
なるほど。
私は違うけどね。

で、良いと思うんだよね。
そういう世の中になってほしいなあ。

まとめ

ということで、タブー視されがちな政治の話をあえて書いてみました。
皆さんは、どう思いましたか?

政治って、直接自分の生活に影響があるんだよね。
だから、政治家だけに任せておけばいいという問題じゃないんだよね。

大事なことは、自分の頭で考えてみるということ。
そして、その意見をもって投票すること。
それが大事だよね。

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