心と身体の声を良く聴いて!-コンディショニングの基本

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僕は、整体師を20年、心理カウンセラーを5年やっている。
そのキャリアの中で、自分の体調がおかしくなった時に、絶対にやって欲しいと思っていることがあある。
それは、「心と身体の声を良く聴く」ということ。

うつ病にしても、腰痛にしても、ひざ痛にしても、肩こりにしても、なんでもそうなんだけれども、人によって状態はそれぞれ違うのが当たり前。
それを、ネットで聞きかじった一般論を自分の身体に当てはめようとしても、それが無理なことは沢山ある。

腰痛体操は急性腰痛の時には出来ない

例を挙げると、

ぎっくり腰の最中に腰痛予防のための体操や腹筋運動はできないし、無理してやったら悪化する。
しかし、時間が経って、ある程度痛みが引いてからであれば、体操をやったほうが早く良くなる。
じゃあ、その境目はどこなのか、いつからやって良いのか、それを知るためには、自分の身体との対話が必要になってくる。

ちょっと動かしてみて、その結果をフィードバックする。
痛みを感じたり、悪化する場合にはまだ早いということ。
少し楽になるようなら、少しずつ様子を見ながら慎重に進めていく。
つまり、身体の反応を見ながら恐る恐る初めてみる、ということが必要なのだ。

そういうことをせずに、腰痛に効くという体操をどこかで調べて、身体が「痛いからやめて!」という悲鳴を上げているのを無視して、無理やりやると悪化する。

こういう間違いを犯す人が結構多いのだ。

自分の間違いに気づかず責任を転嫁してしまう

さらにたちが悪いのは、「この体操は効果がないどころか悪化するじゃないか!こんなのは嘘だ!」と、怒りの矛先をその体操自体や、それを紹介している人への批判という形でSNS上で拡散したりする。
そして、同じような意見をした人が、賛同のコメントを書き込んだりする。

もしかしたら、その体操で救われる人が沢山いるかもしれないに、その芽を摘んでしまう可能性すらある。
もちろん、自分は警告を発しているつもりなので、そのデメリットについて考えたことはないのだろう。
でも、自分の運用の仕方がまずかっただけかもしれない。
自分には合わなかっただけかもしれない。
そういうことは考えないところもまた、とても残念に思う。

自分の身体の声を聴くことの大切さ

どんな体操も、どんな治療法も、どんな薬も、100%すべての人に効果が出るということはない。
その人の状況や体質やいろいろなことが複雑に絡み合っている。
だから、自分の身体の声を良く聴くことが大切なのだ。

同じ理由で、自分に効かなかったことが、他の人にも効かないとも言い切れない。
どこかの誰かには効果が出る可能性は十分にある。

自分は自分、他人は他人なのだ。

やり方を間違えているのかもしれない。
タイミングが違うのかもしれない。
いろんな要因が考えられる。

自分の心と身体の声を良く聴いて、しっかりとフィードバックを受けて、試行錯誤していく姿勢が絶対に必要になる。

メンタルの不調においても同じ

以上のことは、身体の不調だけじゃなくてメンタルの不調においても同じことが言える。
他人もすべて、自分と同じではない。
人によって、状況は様々だ。

そして、自分のことはどこにも書いていない。
本を読んでも、グーグル先生に聞いても、自分のことは書いていないのだ。
だからこそ、自分と向き合うことが大切なのだ。

うつ病でつらい時に、運動なんてできるはずがない。
運動ができないときに、無理やり運動をしてしまうのは、急性腰痛の時に腰痛体操を無理やりやるのと同じことだ。

だけど、ちょっと回復してくれば、運動ができるようになってくる。
運動をやることによって、状態が良くなってくる時期というのがある。

規則正しい生活についても同じだ。
朝起きることができないのに、無理やり規則正しい生活をしようとしても、逆にメンタルがおかしくなる。
しかし、回復の過程で規則正しい生活が送れるようになったのであれば、それをキープできるように心がけることは大切である。

その時の自分の状況に合わせていくという、臨機応変さが必要なのだ。

予防の段階でも同じこと

これは、予防の段階でも同じことが言える。

体調がおかしい時に無理をすると余計に悪化する。
「調子が悪い」という、心と身体のサインを無視することで、身体に負担がかかるのだ。

その時の状況に合わせることで、それ以上の体調悪化を防ぐことができる。

予防やコンディショニングこそ、心と身体の声を聴くことが基本になる。
常に状況は変化している。
その状況に合わせることが大切なのだ。

要するに、自分を合わせるのではないのだ。
自分に合わせるのだ。

そういう思考が大切なんだよ。

まとめ

体質は人によって違うし、体調は時々刻々と変化していく。
それに合わせた体調管理の仕方がある。

そのためには、自分の心と身体がどういう状態なのかを知っておく必要がある。
心と身体の発しているサイン、その声に耳を傾けよう!

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